一瞬の夏(上)(新潮文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • どうやって取材したのだろう。すごくリアル。人柄がにじんでいて、小説を読んでいるみたいだった。言葉にしないでも表情で感じる機微だったり、本人がいない場所で、「こうだったのではないか」と逡巡する著者の懐の深さだったり。沢木さんがどのように人と向き合っているのかをのぞき見した感覚になった。復帰して再起を図るカシアス内藤さんの心情や闘志が、内側から伝わってきた。

  • 沢木さんフィバーが来ている中で読んだ本
    深夜特急にも絡めて書いてあるところが面白かった。
    どこかの路上でアリの試合を見るシーン
    流星一つでもそうだけど、一つの物語でふと他の話が出てくるところがノンフィクションの面白い所だよなあと思う。ボクシングも好きなので楽しく読めました。
    内藤が復帰後ボクシングで勝ち続けていく姿をみていても不安が頭を離れないのはやっぱり題名のせいなんだろうなあ。

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著者プロフィール

1947年東京生まれ。横浜国立大学卒業。73年『若き実力者たち』で、ルポライターとしてデビュー。79年『テロルの決算』で「大宅壮一ノンフィクション賞」、82年『一瞬の夏』で「新田次郎文学賞」、85年『バーボン・ストリート』で「講談社エッセイ賞」を受賞する。86年から刊行する『深夜特急』3部作では、93年に「JTB紀行文学賞」を受賞する。2000年、初の書き下ろし長編小説『血の味』を刊行し、06年『凍』で「講談社ノンフィクション賞」、14年『キャパの十字架』で「司馬遼太郎賞」、23年『天路の旅人』で「読売文学賞」を受賞する。

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