キネマの神様 (文春文庫) [Kindle]

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  • 文藝春秋
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感想・レビュー・書評

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  • ステキなお話だった。
    いろんなピースがピタッとはまって大団円で、涙流しながら笑顔で読み終えた。

  • 映画化⁉志村けん…。
    えっ⁉原田マハだったぁ⁉

    で、読んでみたのですがぁ。

    神様…。
    キレイ…ごと…⁉

    なんだか、うまくまとまりすぎ⁉
    でしたぁ。

    解説:片桐はいり
    もぎりの話面白かったぁ。

    映画の設定チラ観したら。
    なんだか…⁉だったので。
    期待したい。と、思ったりしてます。

  • 面白かった。
    映画館に気楽に行けなくなった今だからなのか、過去に見た映像が浮かぶような描写を読み、DVDより映画館で見たいなぁと改めて感じました。
    子どもと親の両方の目線で読んだので家族を大切にしたいと思いました。

  • 圧巻の語彙力、読みやすさ、清々しさ。
    この本を読んで、これまで深く考えたことのなった映画館、名画座で観る映画の魅力やありかたについて考えさせられるようになった。映画館をつくる人にも幾重のドラマがある。

  • ニューシネマパラダイスをもう一度観たい

  • 志村けんにやってほしかった。

  • 映画好きには(・・・特に往年の)たまらない。
    人生の最後に、こんな素敵なことに巡り会えるなら、好きなことは諦めずに生きていたいと思う。

    学生時代、映画が大好きだったけれど、お金もなく、名画座に行きたかったのに、痴漢が怖くてなかなか入れなかったことを思い出した。
    あの頃は・・・40年ほど前か・・・今のようにネットもDVDも普及していなかったから、結局テレビ放映を待ち観るしかなかったなあ。
    映画はやっぱり劇場で観たい!!

  • 今この時期にこの作品を読むならば、どうしても映画の主演をするはずだった志村けんさんの存在を抜きに読むことは出来ません。

    ギャンブルや借金に溺れるどうしようもなさ、大好きな映画にかける真剣さ、自分の窮状を顧みず娘や友人を助けようとする優しさ、そういった面をもつゴウの姿は志村さんがテレビなどで見せていた人間像とぴったりと重なります。

    人前で、ライブでコントをやる事にこだわった志村さんと、DVDなどよりも人が集まって映画館で映画を観る事の魅力を説いた本作は、そういう面でも遠からず共振しているような気もします。



  • 最近原田マハさんにハマっていることと、主人公が39歳独身女性というところが気になり購入。
    映画をそんなに見るタイプではないけれど、映画が繋ぐ人間関係は素敵だなと思った。

    マハさんの話、アート中心で読むだけで満足してしまいがちなのと、後半ご都合主義というか上手くいきすぎなところが少し辟易してしまったので、星2つ。

    また時間を置いて読んでみたら感想変わるかな。
    いつか再読します。

  • 原田マハ4冊目。本で涙がホロっときたのは、浅田次郎「壬生義士伝」以来かなあ。ニューシネマパラダイス、フィールドオブドリームス、名前は聞いたことあるが、見てみたいと思った。映画館でやってるかな。

  • 風邪で疲れていたので気楽な気持ちで読もうと購入。
    色々現実離れしたことは多くてちょっと連続ドラマみたいなわかりやすいストーリーだと思ったけれど痛快だし読みやすくはある。みんなが知っている映画をちょいちょい取り上げて奥行きを出しているところもベストセラー作家ならではの手法な感じがする。

  • わかってるんだけど泣いてしまう。
    頭の中で音楽が流れるから。

  • ギャンブル、麻雀が好きで借金まみれの父親と課長職だったのにやめて無職となった娘。父親が映画の評論を行うのをきっかけに娘は就職先を得て、その就職先のボスの引き篭もりの息子も変わり、新たな映画館ができることにより廃館に追い込まれそうな古映画館が救われる。すべてはキネマの神様というウェブサイトにおける父親とニューヨークの有名な評論家の投稿のやりとりによって。ニューヨークの有名な評論家は父親をめためたにしてやろうと批判的な投稿を続けていたものの最終的には友と言える仲となる。そんななか評論家のガンが進み、父親は娘を連れてニューヨークの病院に訪ねることになるがそのとき既に遅し。はじめは退屈だったんだが、キネマの神様のやり取りがはじまってからはすぐに読んでしまった。

  • 【あらすじ】
    40手前で会社を辞めた歩。このタイミングで、ギャンブル好きの父に多額の借金が発覚!母に苦労をかけっぱなしだった父と歩には、映画という共通の趣味があった。長年父が書きためてきた映画ノートを見つけたことから、父と娘のもとに映画の神様が訪れる…。

    【感想】
    映画というよりも、家族のお話だと思う。最近、原田マハさんの作品には泣かされっぱなし。もしかすると、「出来すぎ」のお話なのかもしれない。現実に、こんな奇跡が起こることはないのかもしれない。でも、起こるかもしれない。そう思わせてくれるのは、原田さんのやさしい目線があるからなんだろうなぁ。

    お父さんの映画評が人の心を打つのは、文章の上手い下手でも、映画の知識でもなく、すごく素直に感情を綴っているからでは。どんなに拙くても、誰かが「私はこれが好きだ」ときらきらして語る様子は、人をどうしようもなく惹きつけるものだと思う。

  • 会社を辞めた歩、その父映画好きのゴウ、ギャンブルも好き、2人を中心に映画と家族の温かい話。ゴウの投稿から、歩が雑誌映友編集部に就職、ゴウとローズバッドの舌戦は面白いが、とにかく映画を観たくなる、しかも名画座で。ニューシネマパラダイス見たくなった。

  • また読みたいなーって思える本。ちょっと出来過ぎだけど、映画を観てるみたい。

  • 映画館にいきたい、ていうだけで片付かない。読んだあと、ほんまに心あたたまる。原田さんの言葉の紡ぎ方、いつもながら敬服する本。

  • つい、2/5あたりから久しぶりに開いた物語を一気に最後まで駆け抜けてしまった。

    原田マハの作品には、常に「文化」としての何かを学び、自分の人間度を磨くための何かを得ることが出来ている。

    人によって、人間度のレベルのあげ方は違うのかもしれないが、私にとっての魅力的な人に近づけるひとつひとつを原田マハ作品には教えられる。

    彼女の作品に大きな影響を受けて、新婚旅行先をニューヨークにしてしまったのが激しく代表的な影響だが、今回のテーマは『名画たち』であった。

    小さい頃は、夏休みに家の近くの文化センターで3本立ての映画を上映してくれるって時にしか、映画を劇場で観ることはなく、大人になってからも、話題作を見るという機会しかなかった。果たして今でも日本に「テアトル銀幕」のような場所はあるのだろうか。

    映画ひと作品ひと作品に込められた深い物語や、その意味。今までそんなに深くまっすぐに受け止めていただろうか?そして、そこに出演する人々は、その意味を理解しているのだろうか?

    この本もまた、出来るだけ多くの人に。ほとんど全ての映画関係者に。マハ先生は次は何を教えてくれるのだろうか。

  • 娘と父。父と母。母と私。私たちと映画。映画が紡いでいく温かい心と心のつながりが、読むものの心もあたためてくれます。大切な人と映画館に行きたくなる、そんな一冊。

  • ギャンブル依存症で映画マニアの爺さんが主人公というのが面白いが、途中からカリスマ・ブロガーになるという流れでシラけ、終盤の名画座閉館の話で少し盛り上がる。60年以上も映画を観続けて、最高の作品が「ニュー・シネマ・パラダイス」というのは絶対ありえないけど。

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著者プロフィール

1962年東京都生まれ。関西学院大学文学部、早稲田大学第二文学部卒業。森美術館設立準備室勤務、MoMAへの派遣を経て独立。フリーのキュレーター、カルチャーライターとして活躍する。2005年『カフーを待ちわびて』で、「日本ラブストーリー大賞」を受賞し、小説家デビュー。12年『楽園のカンヴァス』で、「山本周五郎賞」を受賞。17年『リーチ先生』で、「新田次郎文学賞」を受賞する。その他著書に、『本日は、お日柄もよく』『キネマの神様』『常設展示室』『リボルバー』『黒い絵』等がある。

原田マハの作品

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