舟を編む 通常版 [Blu-ray]

監督 : 石井裕也 
出演 : 松田龍平  宮﨑あおい  オダギリジョー  黒木華  渡辺美佐子 
  • 松竹
3.93
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感想 : 37
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988105102309

感想・レビュー・書評

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  • 時代感が良い。
    主人公の馬締くんが住むオンボロ借家がこの話の喜怒哀楽起承転結を表していたような気がする。

    嬉しくなって本をたくさん買ってしまう。
    知りたくて辞書を引いてしまう。
    遺したくてメモを取ってしまう。

    素敵なお話だった。

    宮崎あおいさんは本当に素晴らしい女性を演じるのが上手だ。

  • ほっこりした。

  • 松田龍平がオーラを消しているのがすごい。
    余計なセリフやシーンが無い素敵な作品でした。

  • とにかく松田龍平が原作の名キャラを見事に演じてくれている。
    ストーリーは原作をみていないと厳しいのではと思うくらいザックリかじる感じだけど、出演者がいいので脳内補正でついて行く感じ。

  • 気の長い話だ。

  • 辞書を作る。それにかける情熱。大変さ。思い。苦悩。優しさ。成長。
    丁寧な描写。
    言葉を扱う映画なのに、言葉を発さない間をうまく使い。
    ストーリーはありきたりだが、いい映画。

  • 辞書編纂を描いた三浦しをんの原作の映画化。原作を踏襲しつつも、より静かに物語は進み、それを素晴らしい俳優陣が支え、感動のラストへ。

  • 辞書の編集作業の様子が見られただけでも、大収穫。

  • 松田龍平が安定のすごさ。
    お兄ちゃん、大好きだ。本当にうまい。

    原作を読んだ感想を見返してみたけど、
    すごくよかった記憶があったのに
    過去の私、評価★4だった。
    もう一回読み返してみようかな。
    周りの役者も実力派揃いで
    ずっと辞書作りしかしてないが
    見応えは十分ある内容。
    オダギリジョーよかった。
    宮崎あおいちゃんは、実は
    かぐやのイメージあまりなかったけど
    うまくて映画は映画でしっくりしてた。
    加藤剛、小林薫のベテラン勢もすごくよかった。

  • 本→映画。
    原作にいいイメージしかなかったので、どうなんだろうと思いながら鑑賞したんですが、思ったよりものすごーくよかったです!
    固めてる俳優陣が演技上手な人ばかりだったのも大きいのかな、と。
    (余談だけど実力派の池脇千鶴があのちょい役とはもったいない)
    言葉を大事にしている雰囲気がよく出ていて、プッと吹き出す部分もあって、最後は涙も出て、本当にいい映画でした。
    昨今は原作に比べて…ていうものも多い中、とてもいい作品だと思います。
    そこそこ長いけど、まだまだ物足りない作品です。

  • 原作が大好きすぎて期待していただけにがっかり
    静かに物語が進んで行くなかで、
    タケさんや松本先生とのやりとりをもっと観たかった
    馬締役の松田龍平さん以外は配役がイメージとは遠い
    香具矢役はみどり役の黒木華ちゃんが合ってるかな

  • 個性を大切にするあたたかい時間を過ごさせてくれる作品。映画→本→アニメと、たて続けにみました。
    適材適所。どんな個性もきっといかされる場所はある。いきる場所がある。
    自分が輝く場所を見つける幸せと、得意分野であるからこそ生まれるこだわりと苦しみ。そんな世界を客観視させてくれた作品に感謝です。

  • それにしても、タイトルがお見事ですね。言葉の大海原を渡る為の、小さな小さな一艘の小舟。それが辞書、か。
    それは一見頼りなくとも、実はなんとも力強く、頼りになるものなのです。
    舟=辞書
    編む=編纂する
    辞書を作ること=舟を編むこと
    という意味なのだと理解しました。うーむ、お見事です。

    実際に告白しますと9割9分9厘はオダギリジョー目当てで観たものでして、
    そのオダジョーがこれまたね、飄々と良い役をこなしてた時点でバッチグーなのですが、
    マジメ改め馬締光也の役である松田龍平。うまいなあ。マジメな変人をお見事に演じておりました。
    それにしても彼が、辞書編集部に異動されたのは幸運な出来事ですよね。
    辞書編集部に行かなかったら。辞書を作るという、まさに彼にとっての天職にめぐり合わなかったら。
    ただ単に「変な人、役に立たない人、困った人」な人物で終わってしまっていたであろうことは、想像に難くないでしょうから、、、

    そう考えると、適材適所ってホンマに大切やなあ、と思う次第です。
    オダジョー演じる西岡も、辞書編集部ではなく、広告編集部に行ったからこそ、辞書作りのサポートを見事にこなすことになったのかなあ、とも思う次第ですし。
    自分にとっての適材適所ってなんやろか?それは自分で探し出せるものなのか?それとも向こうからやってくるものなのか?
    うーむ、どうなんでしょうね?そんな事も考えてしまうものなのでした。
    なんにせよ、生きていくうえで、仕事として「これぞ天職!」というものにめぐり合えることの幸運さよ。それは素晴らしいことなのです。

    あえて不満点を挙げるとしたら、
    1、登場人物がみんな善人過ぎること
    性善説の映画やなあ、という感じでしょうか?原作の三浦しをんの価値観か、監督の石井裕也の価値観か、両方なのか。
    そういう意味では、現実をリアルに表現したものではなく、ああ、ファンタジーやなあ、という感想にはなってしまいます。いや、それはそれでいいんですけれどもね。

    2、馬締と香具矢の恋愛があっさりし過ぎていること
    うーむ、宮崎あおい(香具矢)よ、そんなにあっさり松田龍平(馬締)を好きになるのかね?
    という疑問点は、どうしても感じちゃいました。馬締は間違いなく良い人ですが、それを理解できるようになるのはね、
    普通だったら相当時間かかるっしょ?大家さんぐらい長い時間を共にしたら、馬締の良さを理解できるのも納得ですけれども。
    あんないい女に惚れられるって、馬締。それだけでおめーは幸せ者だよ、、、と悔しく歯噛みするのです。モテない男の自分としては。単なる嫉妬だねコレ。

    まあ、こんなんは些細なことです。少々の不満点を遥かに凌駕する、良い映画を観ることができた。
    その喜びは、やっぱりデカいなあ。

    あ、麻生久美子の、ポスターだけの出演ってえのも、映画らしからぬ、ある意味凝った演出で素敵でした。
    あの麻生久美子をそこだけに使うか!贅沢至極!みたいな。
    「時効警察」で、オダジョーと麻生久美子のコンビの魅力にメロメロだった自分としては、この映画でも二人が競演?してるのは嬉しいことなのだぜ。
    映画での設定として、広告宣伝部に移ったオダジョー演じる西岡が、
    辞書の「大渡海」を宣伝するために最も魅力的な人物として麻生久美子を選んだ?みたいな感じになってるっぽいところが、また素敵ですね。

    あ、池脇千鶴とオダジョーの恋人コンビも良かったねえ。ほんわかコメディー的で。
    池脇千鶴といえば「ジョゼと虎と魚たち」がホンマ良かったですが、この映画の感じも素敵でした。
    池脇千鶴、中村静香に似ているなあ~と思ったのですが、どうか?僕だけですかね?そう思うのは。

    小説はまだ未読なんで、是非読んでみたいものです。映画化から入るか小説から入るか。
    どっちも楽しめたら、最高なんでしょうなあ。三浦しおん、気になる気になります。
    あ、監督の石井裕也も、他の作品も観てみたいなあ。

  • レンタル/ひとつのモノを作り出すとき、たくさんの人が関わってたくさんの思いが込められてて、そんな当たり前のことを今更思い知らされる。かっこいいね。
    ねこと本のある環境が「っぽい」感じもあってすごく馴染んでて可愛らしかった。
    戦国武将並の恋文にはふふふとなりました。

  • 作品としては静かで淡々としているけれど、人のぬくもりや仕事への思いなど、じんわりと温かい気持ちになる事ができた映画です。

    コミュニケーション能力に乏しいけどひたすら真面目な松田龍平さん演じる主人公はいっけん気持ち悪い?系だけども滑稽でなんだか愛らしい。

    あんなかわいい宮﨑あおい演じるかぐやさんが彼を受け入れるところなんかははじめ、モテない男の妄想のようで現実味無いような気がしましたが、ひたすら堅苦しくて不器用な彼を見てたら、なんだかころっときてしまう彼女気持ちも分かるような気がしました。

    メインで描かれるのは主人公のお仕事について。
    辞書編集部というすぐに成果の出ない部署の会社にとっての微妙な立ち位置だとか、仕事の細かい作業工程が本当にしっかりと描かれていて、本当にしっかりと取材されたのだなぁと感心せざるおえませんでした。

    こんな風に天職に出会える人ってこの世の中に3分のⅠもいないかもしれないけれど、ひたすら自分らしさを突き抜けた時にはこの主人公のようにプライベートの人生までも変えてくれる力があるのかもしれない。
    私にとってはこのお仕事、作業を見ているだけで吐きそうになってく途方も無い作業の繰り返しですが、彼が編集部に配属されてからのおどろくような変身ぶりにはワクワクし通しでした。

    辞書ってなんだか重いし、PCあるし、持ってはいても本棚の片隅に置きっぱなしになっている存在でしたが、この映画の辞書編集部のように、15年、20年かけて時代を超え、たくさんの人が関わりながら作り上げられる血と汗なのだと知り、なんとなく愛おしい存在になりそうです。

    出版者の部署が縮小される時代でこういう辞書編集部っておそらくなくなりつつあるとはおもうけれど、こんな風に日本語をとことん愛して、見つめて、新しい言葉も受け入れて、日本語の発展に力を注いできた人たちがいた事を忘れないでという原作者の三浦さんの想いがたくさん詰まった作品でした。

    素晴らしき存在感の加藤剛さんのはじめ、小林薫さんなどたくさんのベテラン演技派の役者さんを取り揃えてもまだ尚異彩を放つ演技を見せてくれた松田龍平さんはほんと素晴らしかった。

    真面目でいる事やまっすぐでいる事ってけっこう報われない事が多いけれど、誰か一人でも必ず見てくれる人がいれば少しだけ未来が変わってくるかもしれない。
    そう気づかせてれた優しくて温かい作品でした。

  • 辞書を引きたくなる癒しの映画。ちょっと眠い

  • 原作を読んで映画版を見たくなった。
    原作を読んだ時に、西岡の弱さも強さも持った
    「普通」さに感情移入したけど、
    映画のオダジョー演じる西岡は力の抜け具合も
    プラスされて良かったな。

  • 日本語は世界一美しい言語だと思っている私。
    そんなにたくさん世界の言葉を知らないけど。

    正しく日本語を使いたいから、わからなければ調べる。正しいと思っていても確認する。
    いつからか、パソコンになり携帯になり。
    辞書に触れる機会は殆どない。

    でも思い出した。
    あの薄い薄いページのしなやかな感触、独特な香り。
    何度も何度も改訂されていた事も。
    言葉は生きていて、生きている私達の為にあるものだと改めて感じた。

    とは言え、便利さに負けてパソコンや携帯を使ってしまうのけれど。
    たまには用例採集して辞書を引いてみようかな。

  • 辞書の編集という、またこれもニッチなテーマを取り上げるなぁと思っていました。が、作品を観はじめてみると、なるほどなぁ・・・と。
    「言葉」と真正面からぶつかって大切にすることは、想いを伝えることを大切にすることと同じ意味であり、人間関係をつなげていくことと同じですね。

    バブル直後の1995年から始まって、現代の2005年につながるということで、少し懐かしさも醸し出されていた点、あと、雨や雪、夜の描写が映像表現としては素敵でした。

    マジメに取り組む主人公に感化されて、徐々にマジメ仲間が増えていき、一生懸命実直に何かに取り組む姿も格好いいんだよね、っていうストーリーだと思います。

    が、主人公以外にも感情移入できる人物が多く、観る人の心を揺さぶりにかかるきっかけを多く詰め込んでいるので、逆に一つ一つが薄まってしまっているきらいはあります。贅沢し過ぎ、と表現するのがいいのかもしれません・・・
    もっと、個別のエピソードに対する情報量がほしかったと個人的には思います。想像力不足なのかもしれませんが。

    役者の演技は本当に素晴らしかったです。それに関しては言うことないです!

  • 【コメント】
    ちょっと切ないけど素敵な物語り。

    この物語りの登場人物たちが好きになった。
    馬締や西岡もいいけど、辞書作りに一生を捧げて
    道半ばで斃れた監修の松本先生いいキャラだね。

    *** 地味なテーマなのに壮大なスケール
    辞書作りは半生を費やす作業。
    ※三省堂の大辞林で28年。
    膨大なコトバたちを相手に、しかも一つひとつ
    の言葉に対して拘りをもって格闘する様は凄い。
    辞書作りの工程ってどんなものか初めて知った。

    *** いっけん地味だけど熱いストーリー
    終始、落ち着いた雰囲気で物語は展開していく
    のに、編集長や編集部員たちの辞書作りに対する
    思いやコトバに対する拘りを通して何か熱い
    ものを感じた。ロマンを感じた。

    用例採集!

    【内容】
    辞書を作る仕事に関わる人たちの物語。
    玄武書房の辞書編集部は地味で昇進にも縁のない
    ため、なり手が見つからないでいた。
    そんな部署に馬締光也がスカウトされるところ
    から物語が始まる。
    辞書作りは人生の半生を捧げるくらいの年月と
    労力を要する。そんな辞書編集部の言葉に対する
    思いと仕事の醍醐味を馬締は知り、人生を捧げる
    覚悟をするのだった。。。

  • とても良かった。
    コミュニケーションが苦手だが本が大好きな主人公、マジメさんが、辞書編纂という仕事を通して、言葉の世界、そしてその言葉を駆使して人と触れ合う世界を知っていく物語。一つの辞書の完成に至るまでの苦労や楽しさ、生きている言葉の大切さがわかる、素敵なお話でした。

    用例採集という、新しい言葉を集める作業が楽しそうで、辞書作りもいいなーと思った。

  • キャスティングが決定した時点で、合格点は取れることが決定していたような、稀有な映画。本も演出も良かった。

  • マジメくんが住まう、あの、本に埋もれた廊下と部屋。たまらない。

    ぺらりと辞書を繰る音。たまらない。

    口下手なマジメくんが、だまりにだまって、ようやく口を開いたときの、シンプルで嘘のない言葉たち。たまらない。

    ぴんと姿勢をただして、自分が作ったきちんとした和食を口に運ぶ、宮崎あおい。たまらない。

    その他のセットも、俳優さんも、たまらないーー!

    細部まで丁寧な映画で、心のあちこちらを、きゅっ、きゅっ、とつかんでくる。

    たぶん、原作はもっと丁寧なのだろうけども。
    読んでみようと思います。

  • 原作を読む前に観ました。
    静かな映画。辞書なんて当たり前に存在しているものだという感覚で、その背景に作り手がいるのだとついつい忘れがちになってしまう。
    情熱と愛を持って仕事に取り組むって重要なことだなと感じた。

  • 松田龍平もオダギリジョーも宮崎あおいちゃんもキャストがとにかく良い。早雲荘の本だらけで古びた雰囲気もいいな〜。辞書を作るってやってることは地味だけど全く退屈しなかった。後半は感動。

  • 辞書を作るって言われると地味な作業と思われるし、実際地味な作業だが、ここまで長い年月をかけて作る物だとは知らなかった。
    オダギリジョーがカッコいい。むしろオダギリジョー視点の作品が観たいと思えるほど。

  • 松田龍平がいい味だした。

  • 辞書作りは見てる分には地味で地道な作業なんだけど、なぜか圧倒的な熱量を感じられた。

    松田龍平さんは、ちょっとミズタクがチラついた。
    宮崎あおいさんは、手に職持ってる凛とした女性の役がハマり役で多いのかなと思った。神様のカルテとか。

    あと池脇千鶴さんがいい味出してる。
    オダギリジョーさんも加藤剛さんも、小林薫さん、鶴見辰吾さん、皆さんから目が離せない。

    嫌な人物がいないっていうのは良かった。
    人間の嫌な部分が誇張されたところが無かったので、終始優しい空気に包まれて見れる心地よさ。

  • 大渡海。
    辞書作りって大変なんだな。辞書ネタの芸人さんいるけど、辞書によって解釈が違うっていうのは、こういうことなんだよね。言葉は生き物。完全な辞書なんてずーっと完成しないんだろうな。

  • 宮﨑あおい目当てだったけど面白かった!
    松田龍平とオダギリジョーと年配の方々の演技良かったわぁ〜。
    ピースの又吉が一瞬出てて笑った。
    最近の乱れた日本語に喝を入れるような映画だったけど肝心の若者は見ない気がする。
    辞書作りがあんなに大変だとは思わなかった。
    あの職業病は嫌だな笑

    ストーリー
    出版社・玄武書房に勤める馬締光也(まじめ みつや)は、営業部で変わり者として持て余されていたが、言葉に対する天才的なセンスを見出され、辞書編集部に異動になる。新しい辞書「大渡海(だいとかい)」――見出し語は24万語。完成まで15年。編集方針は「今を生きる辞書」。個性派ぞろいの辞書編集部の中で、馬締は辞書編纂(へんさん)の世界に没頭する。 そんなある日、出会った運命の女性。しかし言葉のプロでありながら、馬締は彼女に気持ちを伝えるにふさわしい言葉がみつからない。問題が山積みの辞書編集部。果たして「大渡海」は完成するのか?馬締の思いは伝わるのだろうか?

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著者プロフィール

1983年埼玉県生まれ。映画監督。主な監督作に『川の底からこんにちは』('10/第53回ブルーリボン賞監督賞他受賞)、『舟を編む』('13/第37回日本アカデミー賞最優秀作品賞他受賞)、『ぼくたちの家族』('14)、『バンクーバーの朝日』('14)など。2015年にはTBSドラマ「おかしの家」を演出した。

「2016年 『あおいカエル』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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