- Amazon.co.jp ・電子書籍 (300ページ)
感想・レビュー・書評
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【きっかけ】
映画化されていたため面白そうだと思い手に取る。
電子書籍にて購入する。
【感想】
織田信長が本能寺の変で倒れた後、織田家の当主を決めるための宿老会議すなわち清須会議の模様を現代語だけでつづった群像劇だ。三谷幸喜だけに史実にあわせてコメディタッチに描かれている。
羽柴秀吉、柴田勝家、丹羽長秀、お市、信雄、信孝とそれぞれの立場から心理が語られきっと今も昔も変わらぬ悲喜こもごもが展開される。
一番の勝者は誰だろうか…。
信忠の正室、お松だろうか。織田家の内紛とはちがう別の思い。史実に沿いながら作者が書き込んだ遊び心が戦国時代に生きた人の悲哀と怖さ、恐ろしさ…いや逞しさか…を感じさせてくれた。 -
僕は田舎の出で、三谷さんの舞台を見に行くことはできませんでしたが、ドラマや映画は本当に好きで、物語が好きになったきっかけと言っていいくらいでした。例外もありますが、とにかくハッピーエンドの素晴らしさを、この方の作品から学んだ気がします。
さて、本作。映画は故あって見に行けませんが、そちらできっと本領発揮してるんだろうなぁ・・と思いつつ読んでいました。無論面白く、あっという間の3時間でした。ただ、流れも結末も分かっている史実ものは、どうしたってわくわくはできませんでした・・ミステリの読みすぎだろうか。 -
傑作でした。
三谷幸喜は天才だな。
頭の中どうなってんだろう。。 -
映画を見ていないが、本としてはそんなにおもしろくなかった。
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会議で歴史が動いたそのわずか五日間の、大人たちの必死すぎる攻防が描かれる。真剣に大人げない足の引っ張り合いを行う姿は、傍から見るとコメディーになる。
ギラギラと露わな出世欲。なのに天下への野心に一途なせいか嫌らしさを感じない、人ったらしな秀吉は第四夜からがいよいよ恰好良い。
小説としては普通か、硬派な歴史小説を求めている人からすると、所々白けてしまうかな、という気もする。かといって歴史に普段興味のない方だと、登場人物や関係を覚えるまでにちょっと苦労する?
映画も観たが、やはり三谷監督は文章よりも映像でより楽しませてくれる方なのかな、という印象だった。 -
おもしろいと言えばおもしろい。
ただ、既成の歴史的事実からはみ出ているかというと、そうではない。
ここはおもいきって、実は。。。。のように、はちゃめちゃにしてもいいかもです。 -
エンターテイメントとしては面白い。