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感想・レビュー・書評
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[派の興り]主にシーア派の成立過程を見ながら,イスラーム教における異端と正統の考え方がどのように発展したかを研究した一冊。著者は,イスマイール派の研究で特に知られる菊地達也。
著者が自身を異教徒という立場に規定した上で筆を進めているため,俯瞰的かつ「乾いた」視点が得られるかと。また,異端や正統に関する視座がキリスト教等とどのように違うかについても解説がなされているため,比較宗教学的な側面からも高く評価できます。
~イスラーム教徒は、自らの宗教の本源的なありかたを追求し、それを基準にして特定の集団を「本来のイスラーム教」からの「逸脱」と見なす権利を持っているだろう。だが、少なくとも異教徒には、「本来のイスラーム教」を判断軸にして信者の「逸脱」を論じる資格はないはずである。~
どうして著者はイスマーイール派に興味を持つようになったんだろう☆5つ
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