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感想・レビュー・書評
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かの、ブラック・ジャックの若かりしころ、の話らしい。
なぜ彼が、あれほどまでに金に固執するようになったのか、とか、その辺が描かれることになるようだが。
手塚治虫の「スターシステム」てのが、この作品でも受け継がれていて、
「ブラック・ジャック」に出てくるキャラもあるし、そのほかの手塚マンガに出てくるキャラもある。
その辺を見て楽しむのも、手塚マンガファンならではの読み方かも。
話の内容は……
本編を大好きな俺としては、若いからなんだろうけど、間黒男がすごい感情を表に出すキャラだな、と。
そこが一番強く感じたところ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
原作の『ブラック・ジャック』が若かりし頃のストーリーを作って、今時のマンガっぽく描いたもの。
原作とは別物。「原作の設定を踏まえて、残りのブラック・ジャックの人生をわたしなりに書いてみた」マンガという表現が最も正確。
原作はブラック・ジャックという人間の人生を描いているが、この作品はブラック・ジャックという人間に対する作者の評価を押し付けられているように感じる。具体的にどの辺でそう感じるかというと、過剰演出なところだ。ブラック・ジャックがこんなところでこんな驚き方をするだろうかと感じるほど作為的にアップにしてあったり、現在の価値観だとこういう反応になる的な周りのキャラの反応が描かれていたりといったところ。
現在のありふれたマンガのほぼすべてにこういう演出的な表現が見られるので、つまりこれは、ブラック・ジャックだからどうこうというよりかは、手塚治虫が描いたときのマンガの描き方と、現代の商用ベースに載るマンガの描き方は大きく変わっているという理解の方が正確かもしれない。描き手が読み手に対して、「ここで驚きを感じてほしい」「ここで周囲の反応はこうだと理解してほしい」という共通認識を設定しないと売れない。いいかえると、「はい、ここで驚いてくださいね~」「はい、ここで周囲からこんな反応が返ってきます~」って言われないと、読み手に買ってもらえずマンガが売れない。それくらい価値観が多様化しているとも言えるし、「マンガ読むときにそこまで考えね~よ」という読み手が多い、いいかえると読み手のレベルが低くなっているとも言える。
そういう表現が「原作のブラック・ジャックとは根本的に違う」と感じさせる。すなわち、このマンガは二次創作と感じてしまうということかな。商用ベースとして十分に読むに耐えるものなので、表現的には微妙だが。。
まぁ、原作のブラック・ジャックのイメージができあがってしまっていると、違和感しか感じないが、ただの二次創作だと思うと許せるかな、という評価ww-
仰ること、すごくよくわかりました。
手塚治虫の書いた、ブラック・ジャックの大ファンとしては、ほぼ二次創作的なマンガだな、と言う印象です。仰ること、すごくよくわかりました。
手塚治虫の書いた、ブラック・ジャックの大ファンとしては、ほぼ二次創作的なマンガだな、と言う印象です。2017/07/16
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