インフェルノ(上下合本版)<インフェルノ(上下合本版)> (角川書店単行本) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 何を信じていいのか。

    誰を信じればいいのか。

    最終章まで全くわからなかった。

    世界の人口が爆発的な増加傾向にあり、
    この現状が続くようなら、人類の未来は
    ダンテが描いたあの『神曲』でのインフエルノ、(地獄)そのものになってしまう。

    その現状になんとかして歯止めをかけようと
    奔走している人物がふたり。

    まるで、
    ひとりはベアトリーチェで
    もうひとりは地獄の底で逆さになってるあの悪魔の様。

    さながらラングドンは3界(地獄、天国、煉獄)を行き交う旅人の様な立場であろうか。

    ベアトリーチェはあくまで倫理的に人口増加を抑えようとするが、
    逆さの悪魔は人類を淘汰しようとしている。

    ラングドンと謎の美しい連れ、は
    ダンテの真意を探るような旅のなか、
    何者かからの激しい追撃を受けつつ、
    追いつ追われつのすざましいデットヒートを繰り広げながらも
    悪魔の野望を打ち砕くことが出来るのか?
    いやぁ~、
    今回も手に汗握る白熱したスピード感に、謎解きの面白さ、更に逼迫した世界の現状を見せ付けられ、長い余韻の残る物語となった。

  • ラングドンシリーズはやっぱり厭きない。疑問は増え続け、最後に一気に流れよく解答される。敵・味方の区別は天使と悪魔と似ていてさっぱりわからない場面もある。スリルがあってドキドキするけどパズルを填めるように結末が知りたくてどんどん読んでしまう。早く新しいラングドンシリーズの本を出してほしい。

  • ロストシンボルをkindleで読んだのに続くダン・ブラウン。仕掛けが大仰な割にストーリーは単純だけど、ぐいぐい引き込まれて一気に読んでしまう。そして、ロストシンボルのときはDCに行きたくなったけど、今度はフィレンツェやイスタンブールに行きたくてたまらなくなる。彼が、京都や奈良を舞台にした物語を書いてくれればなぁ。

  • 実際は、前後編で読んだのだけど、感想を書く都合上…。


    ラングドンシリーズは、物語の舞台となる場所の景観をググりながら読むので、読むのに時間が掛かるw。
    今回は、憧れのフィレンツェ・ヴェネツィア。

    謎の敵から逃げる逃げる。
    絶対に捕まらないと分かっているのに、その逃げ惑う様子にハラハラ、逃げる経路にワクワク…手に汗を握る攻防にドキドキ!

    後編の佳境に入ったあたりから、一気に読みふけって朝を迎えた。

    敵が味方で、味方が的で、ドンデン返しとミスリードにまんまとハマってしまったなw。
    ギッシリと内容が詰まってるのに
    ラングドン時間wでは、まだたったの数日間なのだ。
    そして、なんと24時間で国をまたいで謎解きしちゃうのよねw。
    とんでもなく弾丸謎解きw
    今回もめっちゃフットワーク軽いです。

    既に映画化が決まってるそうだから、取り敢えず頭の中ではトム・ハンクスを走り回しておいたけど、トムじゃなくてもいいのよ。
    いや、むしろもう少し若手のイケメン俳優を、抜擢して欲しい。
    でも、きっとまたトムなのだろうな>ラングドン

  • ダンブラウンは”天使と悪魔”、”ダ・ヴィンチコード”と二冊読んでいるが、今回の内容は今ひとつ、観光や美術案内としては面白いが、おちも平凡と思う。

  • ダン・ブラウンのラングドンシリーズ。
    ほぼいつもの黄金パターン。
    最後の訳者のコメントは、自分の感想を代表して述べてくれているようにも感じます。ダン・ブラウンの最大の功績は、人々に美術等への関心を持たせてくれること、観光業に貢献していることだと。

  • 「インフェルノ(合本)」(ダン・ブラウン:越前敏弥 訳)[kobo版]を読んだ。結末に衝撃を受けた。いいのかこれで?小説とはいえ、結果が重たすぎないか。引き込まれて夢中に読んだが、もうひとつ後味の悪さが残るのである。

  • 舞台はフィレンツェ、ベネチア、イスタンブール
    テーマはダンテの『神曲』

  • 美術史教授ロバート・ラングドンの第4弾。
    今回はイタリア、トルコが舞台。
    最初から生命の危機に遭うスリルから始まり、毎度ながらの歴史的建築物の数々を描きながら進むストーリーだ。そして、人口増加問題とウィルス細胞に関連した話に、世界の情勢を感じさせる。
    難しいところは流し読みしているから、何度も読むと理解できなかった発見ができるのかと思う。テンポといい、読み応えがありストーリーに没頭してしまう。積読間違いなしの一冊。

  • ダン・ブラウンによる、ラングドンシリーズ第4弾。
    今回のテーマはダンテの神曲、特に地獄篇。地獄篇は英語ではそのものズバリ、インフェルノというらしく、作中にはダンテや神曲に関するウンチクが散りばめられており、ダンテに触れたことがない人にも興味をそそらせる。
    本作ではラングドンがいきなり記憶を一部失い、頭部を撃たれて病院で横たわっているところから始まる。ラングドンはなぜ撃たれ、なぜイタリアの病院で目覚めたのか、銀髪の女性は誰なのか、と、読者もラングドンとともにその謎に迫りながら読み進めることになる。途中、様々な人が現れるが、いずれもどこか信用がおけない、一癖も二癖もある感じで、ラングドンと同様、読者も登場人物に不信感を覚える作りになっている。
    一方、物語の底流にはもう一つ、人口爆発と食糧問題という大きなテーマが横たわっている。本作で提示されているように、いずれ食糧は人口を支えきれなくなる。本作で狂信的な科学者が示したような過激な解決策も、もしかしたら必要なのかも、と思うまでに深刻な問題であることは確かだ。
    相変わらずのスピード感とウンチクてんこ盛りのダン・ブラウンらしい作品で、一気に読んでしまうことは間違いない。

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著者プロフィール

1964年ニューハンプシャー生まれ。アマースト大学を卒業後、英語教師から作家へ転身。2003年刊行のラングドンシリーズ二作目「ダ・ヴィンチ・コード」で一躍ベストセラー作家の仲間入りを果たす。父は数学者、母は宗教音楽家、そして妻は美術史研究者であり画家でもある。

「2019年 『オリジン 上』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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