新装版 ハゲタカ(下) (講談社文庫) [Kindle]

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  • 講談社
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感想・レビュー・書評

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  • 投資銀行・投資ファンド・商業銀行の業務内容がストーリーを通じて理解できとても勉強になりました。

    社会人になってから読み直してみると知識がついているのかストーリーへの理解度が深まりました。

    就活生・転職活動中の人には業界研究の一つとしてオススメです!

  • なんだろう、面白いのだけども、小説としてはやや物足りなさを感じつつも、知らない世界を垣間見れる楽しさも確かにある。続編読みます。

  • 好景気に浮かれたバブルが崩壊した後の日本。
    放漫経営の結果大きな負債を抱えたオーナー企業を外資系ファンドが買収していく一連の流れは、爽快かつ学びも多い。
    相手の先の先を呼んでネタの準備をしておく、世論を変えるための広報、キーマンへの根回し…
    そこまで考えて仕事ができてないなという自らの反省にもつながりましたよ…

    それに加えてファンド会長鷲津の冷静さ。
    そして最終章での貴子さんとの交渉。
    いつも気持ちを押し殺していた彼の、心の動きが見て取れて少しキュンとしてしまった。。

    是非2巻もすぐ読みたい。

  • 一気読みその2。鷲津がカッコいい。
    こういう類の小説を読み慣れていなかったのだけど、面白かった!

  • 下巻もおもしろかった。
    ビジネスの世界のヒリヒリ感はあまり味わったことがないので新鮮だし、半沢直樹的なこっけいなまでの作り物感がないのもありがたい。あれはお子様向けすぎてしんどい。
    主人公がモテすぎとかピアノも弾けてビジネスもできて完璧すぎとかその辺はかすかにひっかかるし、女性の描き方も主婦娼婦モデルの構図にはまってしまっておりフェミニスト的には好きになれない。リンが性欲の塊にしか見えない一方でホテルの娘は清純派のけなげな頑張り屋さんで、主人公はリンのせくーすを存分に享受しつつ清純派に恋する、みたいな描き方は登場人物に対してあまりに不平等に見える。
    とはいえ続編が出ているようなので読むのが楽しみである。

  • 「このどアホな国、全部買うてしもたるわ」

  • サムライたる者、名誉に重きを置き、それをもって己の価値とすべし。自らが下した決断と、それらがいかに成し遂げられたかが、己の真の姿を映す。己自身から決して逃げ隠れすることはできない

    「『ア・タイム・フォー・ラブ』、ビル・エバンスの『アローン』の中にあるジョニー・マンデルの曲ですね」

    「ミッドナイト・ムード」。同じエバンスのアルバム「アローン」に入っている曲

    企業が再生する上で、一番大切なのは、経営トップが持っているオーラです。どんなことをしても、自分がこの会社を蘇らせてみせる。そのために、自らが率先して行動し、そして従業員達と一緒に汗を流す。それが、連帯感や希望を生むものです。

  • 終わり方!
    パタパタパタパタ、ブツ。
    途中から残りページみてそんな予感はしてたけども。最初から終盤までの展開スピードが良かっただけに残念。
    割腹自殺の件はなくてもいいのでは?
    バックボーンなら次巻の途中ぐらいにわかる感じでもいいやん。
    まぁ、おもしろいんですけどね。

  • 上巻で読み慣れたせいかとてもテンポよく読めた.太陽や足助の買収に取り掛かりつつも三葉の裏側も暴いていく鷲津のビジネスのカンの鋭さ・判断力を下巻ではさらに感じられた.太陽の再入札の場面はハラハラしながらイッキに読めて特に面白かった.気が付けば金融の内容も頭にすっと入るようになっていて楽しんで読んでいただけだが,勉強になったと思う.内容は普段,あまりなじみのないテーマだが,これだけ興味を持たせるこの物語の構成に圧巻した.続きがあるようなので,是非読んでみたい.

  • 金の使い方を知らないとしか思えない無駄に贅を尽くした応接室で、二人はただただ獣医を見渡し続けて時間を潰した。

    「今、いくらまで乗せられる?」「二一〇億までは大丈夫です」その回答に、控室はまたどよめいた。たかだか三〇分余りで、一気に一〇〇億円近くの資金をかき集めたわけだ。

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著者プロフィール

1962年、大阪府生まれ。同志社大学法学部政治学科卒業。新聞記者、フリーライターを経て、2004年、企業買収の壮絶な舞台裏を描いた『ハゲタカ』でデビュー。映像化された「ハゲタカ」シリーズをはじめ、 『売国』『雨に泣いてる』『コラプティオ』「当確師」シリーズ『標的』『シンドローム』『トリガー』『神域』『ロッキード』『墜落』『タングル』など話題作を発表し続けている。

「2023年 『それでも、陽は昇る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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