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感想・レビュー・書評
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途中まで,「ふうたろう」だと思ってた。正しくは「ぷうたろう」。ってか,所謂「プータロー」も「風太郎」って書くのね。
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風太郎よく頑張ったの一言に尽きる。
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人一人一人が生きていくのに必死な時代。忍びとして生まれた彼が時世に飲まれ、流され、考えながら生きていく様を描いた一冊。
周りに影響を受けながらも素直に人生を送る男性。
長編だったー。 -
「偉大なるしゅららぼん」を読んで、それなりにおもしろくはあったけど、んーむ…と思っていたが、もう一作品くらい読んで評価してもいいか、とこちらにチャレンジ。kindleだったので、こんなにボリュームのある作品と思わなかった…。が、そのボリュームにも関わらずグングン読めた。一体この話はどこへ向かうのか?…とわからぬままに、風太郎同様、おぼつかない足取りで物語に引っ張られる。しかし、はじめ暢気に思われたキャラクターたちが、最後の方で、あんな悲劇的な物語に身を投じるとはちょっと予想外でびっくりした…。もっと大団円的なものを想像していたけど、なるほど、ああいう終わり方か…とも思う。個人的には「しゅららぼん」より断然こちらの方がおもしろかった!挿絵もすごく良かったなぁ。kindleなのにちゃんと挿絵も収録されてて良かった!…とりあえず、「プリンセス・トヨトミ」も読んでみようか、という気になりました。
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本屋さんで買うのを躊躇するほどの分厚さ(45ミリだそうです!)を誇る、大大長編でした。
で、やっぱり躊躇して電子版を買ってしまいましたがw
舞台は江戸時代の初期。伊賀を追い出され、京都でふらふらとその日暮らしをするニート忍者?風太郎(ぷうたろう)が、不思議なひょうたんに出会い、あれよあれよと流されて、ついには大阪城の陣へ!
忍びとして任務を遂行するしかできなかった若者が、依頼を受けて仕事をし、頼みに応え、最後は自ら考えて相手を思って尽くすと、どんどん自由に、どんどん変わっていく展開に何だかかなり感情移入してしまいました。
また登場する忍者たちが超個性的で、読んでいてもまったくもって時代モノっぽくない! まさに万城目ワールド全開。
とはいえ、どっしりシリアスでがっちり硬派な忍者小説でもあり、さらにラストはなかなかの展開…あの作品にも繋がっていたり…涙でしたね。