- Amazon.co.jp ・電子書籍 (227ページ)
感想・レビュー・書評
-
【どんな本?】
1万円起業とは「マイクロビジネス」のこと。
「テクノロジー・マーケティング・決済方法」それぞれに革命が起きた結果、「1万円」でマイクロビジネスを行えるようになった。
世界中でマイクロビジネスを行っていた約1500人に対するアンケートから得られたデータを元に、マイクロビジネスが成功する秘訣を教えてくれるのが本書の役割。
【まとめ】
本書で目から鱗なのが、『ビジネスは「顧客」「商品」「決済する場所」があれば成り立つ』ということ。
1万円でビジネスを成立させている人たちは、多くが商品と決済場所を工夫させている。
商品が一緒でも決済場所が変われば、それだけで別のビジネスとなる。
この本を読むと、1万円ビジネスを始めるためのビジネスプランとビジネスを開始した後にすべきことを知ることができるが、自分が何のビジネスを始めるかまではサポートしてくれない。
「自分の情熱と他者の興味が重なる場所」でやるべきという一文だけ。
そういう意味では、期待はずれになる人もいるかもしれないが、ビジネスを非常にシンプルに捉えるきっかけに出来る本であるため、ビジネスに及び腰になっている人には、是非おすすめの本。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「自分の時間を生きる」ために起業の大切さと方法を教えてくれる本。
読書中に浮かんだアイデア3つのうち1つを実践する。実践しないものは以下2つ。
①ケトジェニックダイエットのレシピ紹介
1年間糖質制限を続けた経験から、続きやすいレシピを紹介するもの。
②現代企画部に求められる能力紹介
上場企業の企画部で部内評価No.1に求められる能力、持ち合わせる能力を紹介するもの。
どちらもアイデアまでで収益化の道のりが遠い、かつ競合が多く自分では勝ち残れる気がしないため断念。 -
表紙の印象とは裏腹に骨太な内容だった。具体例が多く、自分の起業プランの参考になるアイディアがかならず転がっている。A4用紙1枚のビジネスプランを作るワークがとても良かった。
-
① 製品またはサービス=あなたが売るもの ② 代金を払ってくれる人びと=顧客 ③ 支払いを受ける手段=製品またはサービスとお金を引き換える方法 たったこれ
① 包括的な内容ではなく、特定の問題に的を絞ろう。「ビジネスコンサルタント」や「ライフコーチ」になろうとしてはいけない。 ② 1時間 15 ドル(1500円)のコンサルタントを信用する人はいない。値段を低く設定しすぎないこと。副業なら毎週 40 時間割くのは無理だろうから、あなたがその仕事にかける1時間に対して100ドル(1万円)を目安に、それに相当する定額料金を請求しよ
意欲的なビジネスオーナーの多くが犯す過ちが2つある。しかもその2つは関連している。1つは プロジェクトを始めるためのお金をどこで手に入れるか考えすぎること、そしてもう1つは ビジネスによる収入がどこから入るのかほとんど考えないこと -
かなり古い本だが、心に火をつけてくれる。
-
夢が詰まっていた。結構具体的な例で。ただ、”英語圏”という市場の大きさが魅力に感じた。自分の身近に「それほしい!」という人がいたら、世の中にはもっとたくさんの「それほしい!」と言ってくれる人がいるんだろうな。
-
大きなビジネスでなくスモールビジネスで起業することが書かれており、ビジネスを始めるにあたってのポイントが多く記載されている。原作は洋書なので様々な人のエピソードも多く収録されている。
各章のキーポイントが章末に書かれているのは助かる。 -
やさしい表現でわかりやすかった。
一冊目に読むにはいいのではないか。
一か八かのリスクを背負わないと起業できない時代は終わった。スモールステップから始める人は増えて、その人がたくさんの人に便利さや幸せを届け、日本全体が良くなればいいと思う。
みんなもっと好きなことをして生きていけるようになればいいな。
以下自分の気に入ったフレーズ
・起業家になったつもりで日常生活を送ると、ビジネスのアイデアが出てくるかも。他店とメニューや金額の違いを調べたり、広告を見てこの会社は何を一番伝えたいのか考える。不便に思うことを見つけるなど。
・新しい技術が生み出す意外な需要。
例)スマホが普及してから上質な紙や日記が売れるようになった。生活の全てをハイテク化したくない層がいる。
◆価値の本当の意味
人々の役に立つこと。
価値は消費者が感じる「感情的な必要性」
特徴を説明するよりベネフィット(利益、恩恵)。
・ニーズの見つけ方
増やしたいもの お金、愛、自由、時間
減らしたいもの ストレス、争い、葛藤、不安
どちらかもしくは両方を満たすことを目標にしていればそのやり方は間違っていない。
◆コンサル
・ニッチ戦略 的を絞る(ビジネスコンサルやライフコンサルなどは✖︎)
・1時間一万円を目安に。安く設定しすぎないこと。
・「情熱が君を動かすなら、理性に手綱を握らせておけ」いつでも情熱の導きに従うべきだという先輩はいない。
◆情熱は「ときには役立つ」くらいに心得ておく
(情熱+スキル)×(問題+市場)=ビジネスの機会
◆ほしいものをお客に聞く
人は買い物が好きでも、売りつけられるのは嫌だという事実を忘れてはならない。
説得は旧式。新しいマーケティングの基本は「誘うこと」
◆140字のミッション宣言
私たちの【商品またはサービス】は【顧客】が【主要なベネフィット】するのを/達成する役に立ちます。
・変化する顧客ニーズに対応するために、プランは行動しながら立て、とりあえずビジネスを始めてみよう。
・やることが複雑になりすぎないように、ビジネスアイデアの核となる部分を140字で宣言。
◆よくある質問はPRのためにある。
・保証は信じられないほど素晴らしい物にするか、一切保証しないかの二択。
◆戦略的贈与
タダで与えれば、タダで受け取れる。
手書きのメッセージカード、はやく届ける、好きな本を一冊つける、ラッピングするなど大切な友人への贈りもののように扱う。
・創造に50%、人との繋がりに50%使おう。情報伝達の強力な流れは、たいていすでに知っている人から始まる。
◆特徴ではなくベネフィット
「この服は体にぴったりで良く合います」より「この服はあなたを健康的で魅力的に感じさせます。」
・キャッチコピーやデザインを分析するよりアクセス元の分析に時間を使う。
・一番大切なのは行動し続けること。
・顧客はあなたの話を聞きたがっている。彼は価値を認めた何かと引き換えに、これまであなたにお金を払ってきた。何度でも同じことをしやすいようにしよう。
◆ツイークで稼ぐ応用編
◎殿堂入りカスタマーを選ぶ
いちばんのお得意様にスポットライトを浴びせよう。あなたのビジネスが役に立った経験を語ってもらうのだ。これはあなたの製品やサービスがあらゆる人たちに役立つという「社会的証明」になる。
◎口コミを作り出す
具体的にたのむ。SNSでいいねを押してください。や購入後の確認ページや発送確認メールの時も◯。
・安物買いのお客ほどタチが悪い
・定期的な値上げを習慣にしておくといい。
◆SNS戦略
・フォロワーを増やしたいなら何か人の興味をひくことをしよう。ツイッターから離れて。
・アドバイスは役に立つが、ときには無視することも大事だ。誰かが許可を与えてくれるのを待っていてはいけない。
・成功やうまくいくとわかった瞬間のストーリーはしっかりつかんで離さないようにしよう。困った時の支えになるだろう。
◆他人の人生を生きて、時間を無駄にしてはいけない。
-
これからは、大企業に勤めるのではなく、スモールビジネスを小さく始めて、人と繋がることが重視される世界になっていくのかなあ、と考えている。自分にもスモールビジネスは始められるだろうか?その場合にはどんなことに気をつけたらいいのか、ということを知りたくて読んだ。
スモールビジネスにおける「商品」「顧客」「戦略」について、簡単な言葉で書いてある本。同じような内容が分厚いビジネス本にも書いてあるので、そういうものを読んで理解している人には目新しい内容はない。この本のターゲットは「ビジネスプランって何ですか?それっておいしいの?」という層であり、そういう人でもビジネスは始められるよ、とスモールビジネスの起業を促す内容となっている。
私はまだスモールビジネスを始めていないが、もし始めることになったら再読したい。宣伝の仕方や価格の設定法、KPIの設定についてなど、ビジネスにおける具体的なことについても、簡単な言葉で書いてあるので読み返しやすいと思う。
◆特に印象に残ったところ
1.アイデアはどこから生まれるか?→買い物で感じた不便、新しい技術が生み出す意外な需要、空きスペース
2.人が買うものを売ろう(魚の釣り方ではなく、魚を与えよう)、顧客をヒーローにしよう
3.A4一枚のビジネス用紙。→概要(何を売るのか?誰が買うのか?誰を助けるのか?)、お金、売り込み、成功の基準、障害と問題、期日
4.140字のミッション宣言→私たちの「製品またはサービス」は「顧客」が「主要なベネフィットを」するのを/達成する役に立ちます。
この本に書いてあることを押さえるのは、ビジネスを始めるうえで最低限必要だと感じるが、これを押さえているからといって成功するわけではない。
成功するってわかればいいのに、わかるなら多少大変でもやるのに、結局はやってみないとわからないことばかりなり世の中は。 -
小さなきっかけから起業をした人たちの話は興味深かったが、自分にもできるかもとかやりたいとかはなぜか思わなかった
実際に起業を考えている人には背中を押してくれるいい本かも