世界の知で創る―日産のグローバル共創戦略 [Kindle]

  • 東洋経済新報社
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感想・レビュー・書評

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  • 現地開発の苦労話を関係者に聞き取りして集約した本です。そのため、著者が当事者ではないので迫力に欠けますが、書かれているないようは興味深い部分が多かったです。
    日本メーカーの海外R&Dとなると、どうしても日本側の意見を押し付けたくなりますが、日産は現地に任せるように
    進めていったことが成功のカギでしょうか。苦し紛れでアルティマを本社開発に戻した途端に北米での売り上げが伸びなくなったことが、現地開発の重要性を物語っていると感じました。また、米人はあまり長期的な教育に力を入れないイメージですが、それが継続出来ていることで人員の流出を防いでいるのもまた、重要な成功のファクターかと思います。その根本にあるのが、現地人を日本でトレーニングし、日産の考え方を経験してもらったからこその賜物かもしれません。
    ただ、冒頭にも書きましたが、『南の島の新幹線』のように当事者自身による著書でないと、何となく感情移入できないというのが残念な点でした。

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著者プロフィール

野中郁次郎
一九三五(昭和一〇)年、東京に生まれる。早稲田大学政治経済学部卒業。富士電機製造株式会社勤務ののち、カリフォルニア大学経営大学院(バークレー校)にてPh.D.取得。南山大学経営学部教授、防衛大学校社会科学教室教授、北陸先端科学技術大学院大学教授、一橋大学大学院国際企業戦略研究科教授などを歴任。一橋大学名誉教授。著書に『組織と市場』、『失敗の本質』(共著)『知識創造の経営』『アメリカ海兵隊』『戦略論の名著』(編著)などがある。

「2023年 『知的機動力の本質』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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