マーケティングを学ぶ (ちくま新書) [Kindle]

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  • 筑摩書房
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感想・レビュー・書評

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  • ちくま新書がセールだったため読んでみた。
    そのため最初はあまり期待してなかったのだが、読んでいくうちに面白いぞ、となり最後まで一気に読んだ。

    特に、マーケティングの実例として具体的に企業名・商品名が出てくるのが面白い。

    売上 = ブランド価値 = 営業xマーケティングx商品名
    という図式が見えてきて面白かった。
    世界の見え方が広がった気がする。

    # ポイントまとめ
    - マーケティング=顧客セグメントと提供価値を明確にし、そこにサービス資本を集中させること

    - ポジション先行のブランディング戦略もあり
    ex. おーいお茶、クロネコヤマト

    - ブランド拡張 or 新ブランド立ち上げ
    P&G, コカコーラ

    - 新しい市場を作り出す
    ファブリーズ、キットカット(縁起物市場).ハイチオールC

    - マネジメントの本質
    宣言と、成果をそれに一致させること <= 深い

    - 組織化のいいところ
    標準化できる(全体の質が上がる)
    各部署の責任範囲が明確化する(全員が売上目標では打ち手が曖昧になる)
    知見を部署に集めて全体展開できるようになる

  • 2016年28冊目
    とにかくさまざまな企業のケースを紹介しており、参考になる一冊。
    マーケティングも高額商品を対面営業で販売する場合と食料品のようにマスで小売を通して販売するケースとあるが、本書はどちらかに偏らずそれぞれ書いてありバランスは良いか。
    販売促進と営業との役割を分けるなど、自分の実務上も参考になった。

  •  ほとんどのモノやサービスが行き渡り、作れば売れた時代は終わり、売るための努力や方策が重視されるようになって久しい。そういう時代に業績を伸ばすためにはマーケティングが欠かせない。マーケティングは営業手法の一種だが、小手先の営業テクニックではなく企業全体で体系的に取り組む活動だ。

     従って本書で学ぶのは「明日からすぐに売り上げが伸ばせるノウハウ」などというものではない。成功している多くの企業を例として取り上げながらそのポイントを解説しているが、経営戦略や組織づくりなど、主に経営者が判断する事項が中心になっている。

     そういう意味で、私のような一介の営業マン(本来は技術屋ですが現在は外回りの顧客対応しています)が読んだところで明日から使えると言う話ではないが、長い目で見れば、こういう視点でものを考えておくことは重要だろう。

     似たような本は世の中にたくさんあるが、本書は成功事例の紹介と分析のバランスが良く、また分量も適切で読みやすい。ただ頻繁に登場する図はキーワードを並べて線や矢印で結んだだけのものが多く、わざわざ図にする必要があるのか疑問を感じた。全体としては良書なのでそこは少し惜しい。

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著者プロフィール

流通科学大学特別教授、神戸大学名誉教授

「2017年 『中内功 理想に燃えた流通革命の先導者』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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