「哲学実技」のすすめ そして誰もいなくなった・・・・・・。 (角川oneテーマ21) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 最初はいまいちついていけなかったけど、だんだん引き込まれて、だんだん人がいなくなるのも笑ってしまった。
    それぞれの参加者が抱く「哲学とは」とか「なにを求めて哲学したいのか」とかがリアルな感じだった。幼少期の中島先生が感じた、自分が存在してもしなくても世界は続いていくということの恐ろしさは、多くの人が感じたことがあると思うけど、そのインパクトの強さは人によるし、たいがいの人はそれをきっかけに哲学者になるわけでもなく、蓋をして日常を生きているから、先生と分かり合えない部分のような気もする。
    哲学は答えがないかもしれないことを考えて、精神が不安定になることこそ正しく真剣に考えている証拠で、あるべき姿なような気がするので、しあわせになりたい人はやらないほうがいいのかもと思った(笑)

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著者プロフィール

中島 義道(なかじま・よしみち):1946年福岡県生まれ。東京大学法学部卒。同大学院人文科学研究科修士課程修了。ウィーン大学基礎総合学部修了(哲学博士)。電気通信大学教授を経て、現在は哲学塾主宰。著書に『不在の哲学』(ちくま学芸文庫)、『反〈絆〉論』(ちくま新書)、『私の嫌いな10の言葉』『私の嫌いな10の人びと』(以上、新潮文庫)、『生き生きとした過去――大森荘蔵の時間論、その批判的解読』(河出書房新社)などがある。


「2024年 『時間と死 不在と無のあいだで』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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