さらば国分寺書店のオババ 「椎名誠 旅する文学館」シリーズ [Kindle]

著者 :
  • クリーク・アンド・リバー社
3.23
  • (0)
  • (7)
  • (4)
  • (0)
  • (2)
本棚登録 : 59
感想 : 7
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (267ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • …オババ関連の箇所拾い読みと、巻末の対談を。オババ、高名な文学研究者だったとは。オババの高圧的な接客に憤慨しつつも、その背後にある本への慈しみに思いを馳せたり。オババと書いたことを本人に謝罪に行ってたとは知らなかった。◆そして巻末の対談。電子版あとがきがまた良い◆なぜ当時この本が爆発的に受け入れられたか全くわからないと目黒さん。今までも読み返してないけどこれからもきっと読み返さない、椎名誠自身にも手に負えないカイブツのような本という述懐も興味深く。スーパーエッセイが「超」じゃなくて、「スーパーマーケット」のほうだったとは。

  • この4月から小平に引っ越して来た。どこかに行くとしても国分寺駅を利用するのだが、国分寺駅を利用するにあたり気になっていたこの本を探していたのだが、ちょうど会員登録した国分寺図書館にて発見!出会に感謝しつつも手に取って最初の数ページをみて、旧国鉄の話からスタートする。刊行されたのが1993年とあるので80年代半ばの話か。公務員の制服に散々毒を吐きながら、展開するストーリー。パーティのウニの話もわかる。主人公の国分寺のオババがいつ登場するか、待ち侘びて、登場して、オババの毒も散々聞かされたのだが、最後にどんでん返し←大袈裟か。今はすっかり様変わりした国分寺駅南口だが、このあと、国分寺のオババの足跡を辿ってみようと思う。

  • 椎名さんの「遺言未満。」や「失踪願望。」を読んでいて、ふとamazonを見てみると、kindle unlimitedに、この本があるではないですか。懐かしくなって、読み始めたところに、目黒さんの訃報。旅する文学館のシリーズは、巻末に、椎名・目黒対談が掲載されているのだ。ああ、この掛け合いも、もう新しいものを読めなくなるのか、と思うと悲しくなってくる。合掌。

  • ラーメン評論家の騒動で、ネット界隈で昭和軽薄体が取り沙汰されていたので、その元祖ともいうべき椎名誠の本書を手に取る。
    結論から言えば、件の評論家の文書などとは比べ物にならない品性とブンガク的素養に満ち満ちた名文だった。
    制服組と、コームインに対する呪詛というか、ずっとしつこくくどくどと恨み節的な言句をひたすら並べていく独特の感性が、流石だなあ、とワタシは非常に感銘を受けたものだった。

  • 面白いとは読みやすしと思う そういう意味で椎名誠は面白い
    中味はどうでもいい。?

  • 無駄な文章が多い

  • 椎名誠の作品は実はちゃんと読んだことがなかったのだが、いや、なかなかおもしろかったです。

全7件中 1 - 7件を表示

著者プロフィール

1944年生まれ。作家。1988年「犬の系譜」で吉川英治文学新人賞、1990年「アド・バード」で日本SF大賞を受賞。著書に「ごんごんと風にころがる雲をみた。」「新宿遊牧民」「屋上の黄色いテント」「わしらは怪しい雑魚釣り隊」シリーズ、「そらをみてますないてます」「国境越え」など多数。また写真集に「ONCE UPON A TIME」、映画監督作品に「白い馬」などがある。

「2012年 『水の上で火が踊る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

椎名誠の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×