オー!ファーザー [DVD]

監督 : 藤井道人 
出演 : 岡田将生  忽那汐里  佐野史郎  河原雅彦  宮川大輔  村上淳  柄本明 
  • よしもとミュージックエンタテインメント
3.27
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本棚登録 : 299
感想 : 60
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4571487553434

感想・レビュー・書評

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  • 先日、嫁さんがDVDをレンタルしていた『オー!ファーザー(英題:OH!FATHER)/2013』を観ました。

    -----story-------------
    助けてくれ、オヤジ!

    人気作家「伊坂幸太郎」の同名小説を『重力ピエロ』 『偉大なる、しゅららぼん』の「岡田将生」主演で映画化した痛快サスペンス・コメディ。
    父親が4人もいるちょっと複雑な家庭に暮らす高校生の主人公が、個性豊かな父親たちと織り成すユーモラスな人間模様と、主人公の周囲で次々と巻き起こる不可解な事件の顛末を軽妙に綴る。
    共演はヒロインに「忽那汐里」、主人公の4人の父親に「佐野史郎」、「河原雅彦」、「宮川大輔」、「村上淳」。
    監督はCMやPVなど映像ディレクターとして多方面で活躍する「藤井道人」。

    知事選で盛り上がるとある地方都市。
    一見普通の高校生「由紀夫」には一つだけ大きな悩みがあった。
    それは、母親が4股していたせいで父親が4人いるということ。
    しかも4人全員といまも同居しており、みんなで協力して和気藹々と母が不在がちな家を守っていた。
    そんなある日、「由紀夫」はサラリーマン風の男のカバンがすり替えられるところを目撃してしまう。
    これをきっかけに、「由紀夫」の周囲で不可解な出来事がいくつも発生し、やがて「由紀夫」の身にも危険が迫ってしまうのだったが…。
    -----------------------

    家族構成や事件の解決方法が突拍子もないので、多少分かりづらさのある作品だと思いますが、「伊坂幸太郎」の原作『オー!ファーザー』を読んでいたので、内容を理解しつつスピーディーな展開についていくことができたし、エピソードや登場人物の一部が端折られたり、事件の起こる場所がドッグレース場からゲームセンタに変更されたりと、原作と異なる部分はありましたが、気になるほどではなかったですね… 原作の雰囲気が、巧く表現されていたので、フラストレーションを感じることなく愉しめました、、、

    「由紀夫」を4人の父親が協力して救出するシーンには感動… 読書では、ここまで感情移入できなかったので、映像化作品ならではの良さも感じられましたね。


    高校生の「由紀夫」は、年も性格もバラバラな4人の父(「鷹」、「悟」、「葵」、「勲」)と暮らしている… 母「ともよ」が出張で家にいない間、自由気ままで頼りにならない4人の父と留守を預かることになり「由紀夫」は気が重い、、、

    高校ではクラスメイトの「多恵子」が、数日前から不登校になった「小宮山」を心配して自宅マンションに行くが会えずじまい… また「由紀夫」の幼なじみ「ますじ」は不良集団とトラブルを起こし、それ以降街で会うと追いかけられるようになる。

    一方テレビでは知事選が告示され「赤羽」・「白石」の両氏による地元恒例の『紅白知事選挙』の模様がニュースで伝えられる。

    ある日「由紀夫」家族と面識がある「富田林」がゲームセンターを新しくオープンし、「鷹」に誘われて「葵」と「由紀夫」が遊びに行く… 店内で「富田林」と挨拶する弁護士風の男と連れの女を見ていた「葵」は、女は昔「葵」がいたホストクラブの元常連「梅子」だと気づく、、、

    トイレに立った「由紀夫」は、客の会話から「富田林」が振り込め詐欺に引っかかり犯人を探していると知る… 「由紀夫」は席に戻ろうとするが、弁護士風の男と「梅子」がイチャイチャしている隙にカバンを盗むニット帽の男を目撃、とっさに犯人を追って外に出た「由紀夫」だったが、不良に追われた「ますじ」と出くわし犯人を逃してしまう。

    帰宅後、「由紀夫」はその日の出来事を4人の父に話すとカバン盗難には「梅子」が絡んでいると疑うが確証はない… 「由紀夫」は「小宮山」の不登校を「鷹」に相談すると「俺は、お前のこと全部知ってるぞ」とハッタリをかませば出てくるかもと言われる、、、

    「小宮山」のマンションに訪れた「由紀夫」は、インターホン越しに「鷹」の言ったハッタリを試すが会話を切られてしまう… 同じ頃一人で家にいた「勲」が物音に気づき、他の部屋を荒らす不審者を見つけるが取り逃がす。

    その後家族で片付けている最中「由紀夫」がロック制限のかかった「ともよ」のケータイを見つけ、電話を受けることはできるため預かる。

    ある日「ますじ」が不良集団から今後追わないことを条件にある小包の受け渡す仕事を依頼される… しかし当日すっぽかした「ますじ」から「由紀夫」に連絡が入り、大元の依頼主が「富田林」と判明し「ますじ」の身の安全を確保するため「由紀夫」の家で匿うことに、、、

    「由紀夫」家族で知事選のニュースを見ていると「赤羽」陣営の中に弁護士風の男がいるのを目撃… そんな中「梅子」とニット帽の男の心中死体が発見されたため、家族で状況を整理するために話し合う。

    「悟」は、「白石」側が重要機密の入ったカバンを盗むために「梅子」を利用した後に殺し、裏社会に通じる「富田林」が事件に絡んでいると推理する… ちょうどその時「由紀夫」の家に「富田林」が現れ、仕事を失敗して身を隠す「ますじ」の居場所を尋ねる、、、

    応対した「鷹」は振り込め詐欺の犯人を見つけたら「ますじ」を許して欲しいと「富田林」に交換条件を出し成立… 後日「多恵子」から「小宮山」が怪しいバイトに関わっているという噂を聞いた「由紀夫」は、振り込め詐欺への関与を疑い自宅マンションを訪れる。

    部屋に入った「由紀夫」は軟禁されている「小宮山母子」を見つけるが、潜んでいた3人の男女に捕まってしまう… その後犯人の指示で家に連絡した「由紀夫」の様子を不審に思った4人の父は、「由紀夫」のピンチに気づき何とか助け出そうとする、、、

    この後の「由紀夫」はワクワクするし、感動もできましたね… 「行け、プリズナー!電線を伝って監獄の外へ!」 イイですね!


    -----staff/cast-------------
    監督:藤井道人
    製作総指揮:奥山和由
    エグゼクティブプロデューサー:中村直史
    プロデューサー:神夏磯秀
            中林千賀子
    原作:伊坂幸太郎
       『オー!ファーザー』(新潮文庫刊)
    脚本:藤井道人
    撮影:福本淳
    美術:福田宣
    編集:洲崎千恵子
    キャスティング:三宅はるえ
    音楽:森野宣彦
    主題歌:スガシカオ
        『LIFE』
    照明:市川徳充
    録音:尾崎聡
    助監督:山内健嗣
    出演:
     岡田将生 由紀夫
     忽那汐里 多恵子
     佐野史郎 悟
     河原雅彦 鷹
     宮川大輔 勲
     村上淳 葵
     賀来賢人
     駿河太郎
     古村比呂
     長江英和
     広岡由里子
     長原成樹
     榊原徹士
     奥村知史
     内田慈
     橋本マナミ
     矢島健一
     柄本明 富田林

  • 伊坂作品なのに原作未読だったことが衝撃!
    安定の映像化しても面白い作品でした

  • 2023/02/04

  • 原作未読。

    伊坂幸太郎原作という事でそれなりに期待して観て、主人公が捕まってもあんまり緊張感・危機感は感じず、なんかあっさりだなぁ~とは思ったが、やはり、らしい展開とラストの状況打開は好き。

    父親が4人いてもそれは永遠じゃない。

  • 原作未読。伊坂作品としての、やられた感、カタルシスは若干弱めだったので、これを観るなら他の伊坂作品を観た方がよい、ということで少し辛めの評価になってしまいました。
    登場人物全員のキャラがいいのは、さすがの伊坂作品クオリティ。岡田将生は『重力ピエロ』が良かったので少し見劣りしちゃいました(途中で監禁されて退場状態だし)が、4人の父親たちへの接し方やツッコミはなかなか面白かったですね。

  • うーん…伊坂ワールドではあるが…
    基本的にいつもサスペンスとしては緊迫感が無いし、ほのぼのしてる雰囲気が合わないけど、まあ今回も例のごとく…

    でもまあ、4人の父親のキャラはそれぞれ偏らず立っていたしちょいちょいエピソードも楽しめたので一応及第点の☆3つ。

  • TVにて
    お父さん4人。みんな違ってみんないい。

  • 原作の感じ!

  • 父親が4人というアイデアは悪くないけど、ちょっとテンポが悪いかな。
    みんなでヤクザやら絡んで、事件を解決する、話。

  • 父親が四人いる高校生のドタバタライフ。
    ちょっとハードボイルド。
    ちょっとホームコメディ。

    主演の岡田さんは、「伊坂さんの主人公っぽい!」って違和感なしでしたー

    でも、ううぅん。なんだろう、惜しい…?
    やっぱり活字を映像化って難しいのかなぁと思う。

    原作読んでないのですが。
    読んでないから映画で観てみよっかなと思ったんだけど…台詞が説明的だなーと読まずして感じた。

    ほかの伊坂作品の映画化は、成功してるのかしら。
    原作読んでたら観なくてもいいかなぁ。

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著者プロフィール

映画監督・脚本家。映画『青の帰り道』『デイアンドナイト』『新聞記者』『宇宙でいちばんあかるい屋根』など。

「2021年 『ヤクザと家族』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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