- Amazon.co.jp ・映画
- / ISBN・EAN: 4988013079182
感想・レビュー・書評
-
良く考えてみるとコワ~イお話ですね。
優秀なる主人公の科学者の生命が終わってしまう前に妻によって、彼の頭脳をコンピューターにインストールされた。
その事が彼の持ち合わせた能力によって、インストールされた能力(彼の頭脳)がハードであるコンピューターを制御して行くようになる。そして彼の想いは自信を神格化してしまう様になって人類をコントロールしてしまうのだが・・・・。
未來の世界において起こりうるべき恐怖を描いた作品なのでしょう。そんな時代においても私たち人類にとって信じ続けたい、そして守り続けたい物とは・・・詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
死すべき運命だった科学者ウィル。
しかし、その意識は死の間際に妻エヴリンによ
ってスーパーコンピューターへとインストール
されていたのです。意識だけの存在になったウ
ィルはオンラインにつながる軍事機密、政府か
らの個人情報まで世界中のあらゆる情報を手に
入れ究極的な進化をとげます。
そしてナノテクノロジーを駆使し、現実の世界
にまで及んだ彼の力はついに生命までもコントロールし始めます。人工知能の暴走というSF
的なテーマに夫婦の愛を織り交ぜたストーリー
でジョニー・デップが天才科学者の役を見事に
演じていました。SF作品が苦手でも楽しく観
れる映画だと思いました。 -
TRANSCENDENCE
2014年 イギリス+中国+アメリカ 119分
監督:ウォーリー・フィスター
出演:ジョニー・デップ/レベッカ・ホール/ポール・ベタニー/キリアン・マーフィー/モーガン・フリーマン
科学者のウィル(ジョニー・デップ)とエヴリン(レベッカ・ホール)夫妻は、人工知能PINNの研究開発をおこなっていたが、反テクノロジーの過激派組織RIFTの襲撃を受けてウィルが被弾し、余命僅かとなる。エヴリンは友人の科学者マックス(ポール・ベタニー)の協力で、ウィルの頭脳データをPINNにアップロードする。ウィルの肉体は死ぬが、ウィルはスーパーコンピューターとして蘇り、ネットワークの世界をコントロールし始める。エヴリンはウィルのために献身するが…。
ジョニーデップ主演ながら評判イマイチだったSF、なるほど、これは確かにイマイチ(苦笑)アイデアは悪くないのだけど、なんでだろう、なぜか何ひとつ心に響かない。しかもジョニー・デップは序盤でコンピューターと同化してしまうので、実体がなくなり画面上のCGになってしまう。こら、目の保養くらいさせろ。
何がダメだったのか考えるに、まず誰にも感情移入できない。まずコンピューターになってしまったウィルの最終目的が謎。終盤でとってつけたようなユートピア説とか述べ出すけど、やってることはただの暴走。人類を支配したいのか滅ぼしたいのかゴールはどこなのか。そしてそんな彼のいいなりにしもべとなるエヴリン。最愛の夫をテロ組織に殺されショックのあまり、彼を生き延びさせようとするのはわかるけど、彼女自身も科学者なのに思慮が浅すぎる。すべて愛ゆえ、オチもそうなってたけど、単なる思い込み激しいヒステリックな女性にしか見えず。
テロ組織のリーダーであるブリー(ケイト・マーラ)という人物もブレブレだ。ネットやスマホ依存、科学の間違った進歩に警鐘を鳴らしたいらしいけど、そのために文明の利器を使いまくっている。科学の進歩が気に食わないなら、銃殺もGPSで居場所つきとめるのもダメでしょ。自分たちが使う分には良いというダブスタ。そして大勢の科学者を無差別に虐殺、どんな高尚な理想があろうと、暴力に訴えたらその時点で終わり。終盤彼女がマックスに銃を向けたときはこっちが殺意を覚えた。無表情で彼女のほうがよっぽど機械みたい。
科学者仲間のジョセフ(モーガン・フリーマン)は、なぜか後半で軍の手先みたいになっちゃって、何がしたかったのか。FBIの捜査官ブキャナン(キリアン・マーフィー)は、良い人だけど、映画終わってよく考えたらこのひとなにもしてないよ。唯一素敵だったのはポール・ベタニー。珍しく普通の知的な科学者役!彼は人間味があって良かった。
ウィルは、ナノテクノロジーを開発して、怪我や病気をあっという間に治せるようになるのだけど、さすがに銃弾で撃たれて死んだ人間がその場で秒で復活はやりすぎ。もはやゾンビ。そして人間だけでなく、壊れた装置までナノで元通り!科学通り越してもはや魔法にしか見えない。彼自身も一度死んで復活したことも含め、どうやらウィルは神もしくはキリストの真似事がしたかったようだ。
あれだけの能力あったら、もっと他にできることありそうなのになあって思ってしまう。あんな派手な行動とったら、政府に敵対視されても仕方ないし。のわりに、政府側で動いてる人間は少なくて、世界中のピンチという感じが全然しない。なのにラストは、世界中が大変なことになり、あれで世界が救われたって言えるの?という気持ち。さんざん暴走した迷惑夫婦が、お互いの愛だけ確かめ合って自己陶酔。エヴリンの自己犠牲は美談どころか責任とって当たり前でしょう。最後までモヤモヤ…。
結局、たとえ題材がSFであっても、技術やアイデアではなく、人の心を動かすのって別のものなんだなあと。CGが凄いだけでは人は感動できない。やっぱり人間ドラマがちゃんとしてないと、どんな奇抜なアイデアもお金のかかった特殊効果も台無しになるんだなと思いました。-
こんにちは!
とっても楽しいレビューで、そんなにイマイチなむしろ見たくなりました(笑・笑・笑)こんにちは!
とっても楽しいレビューで、そんなにイマイチなむしろ見たくなりました(笑・笑・笑)2020/11/05 -
淳水堂さん、こんにちは!(^^)!
悪い癖で、イマイチな映画を見るとどうしてもそのダメさについて熱弁したくなります(笑)
楽しんでいただ...淳水堂さん、こんにちは!(^^)!
悪い癖で、イマイチな映画を見るとどうしてもそのダメさについて熱弁したくなります(笑)
楽しんでいただけたなら幸いです!2020/11/06
-
-
AIがより賢くなった未来ってどんなかなと気になって見た映画。最後まで見た人だと分かると思うけど、こういう切り口で描かれると、そんな未来も良いなと思えた。
怖さと愛が共存の作品。 -
【ネットフリックスで観た映画】
■ポストヒューマンの物語
「現代のフランケンシュタインの物語」と考えると非常に興味深い作品。
(また、『フランケンシュタイン』が今も通用するテーマであることにも驚かされる)
脳のデジタル化をテーマとした作品は色々あるが、本作ではそれとポストヒューマンが結び付いているのが特徴。
傷を癒すついでにブレインネットワークを構築し、生身の人間をネットワークに繋いでいる。全脳スキャンが実現しているなら、確かにできない話ではなさそう、いやでもスキャンできることと生体を作り変えられることとは違う気が。そこはナノマシンでカバー。
そして最後に人間の肉体を得て復活する様子は、難病を救う上記描写も相まって、キリストを彷彿させた。
このあたりは物語冒頭で「あなたは神を作るつもりか」「そうだ」と言うやり取りにも呼応したものだろう。そう考えると、主人公ウィルが死するまでに苦しむ様子も、あるいは愛を説く様子も、キリストがモチーフと言うことになる。すると語り手の研究者で、AIを攻撃していたゲリラに走った男は「ユダ」か。
いずれにせよ、人間を超越したデジタル生命が現実世界で肉体を手にする、と言う可能性はおもしろい。
■物語がおそらく伝えたかったこと
「私は人間の脳をデータ化しようとしたが失敗した。人間の感情は非論理的で矛盾に満ちている。人を愛する一方でその行動を憎んだりする。マシンは折り合えない。」
ただし『AIは心を持てるのか』では、マシンが意識を持てたとしたらそれは非常に人間に似通った、矛盾に満ちた存在になる。
「人間は未知のものを怖れる」
最後は人工生命としてのウィルにも愛があった、と言うオチだった。
■科学描写でおもしろかったところ
侵襲型BCIを使った脳スキャンで単語をひとつずつ言わせてたり、考証は比較的しっかりしていたように思う。
ナノマシンを拡散して環境を支配、と言うアイディアは悪くなかった。
また、水たまりに仕込まれたナノマシンにより侵入をセンシング、というのもおもしろい。
■科学描写で微妙だったところ
後半の物質再構成とか、瞬時に(数秒の治癒は俊二と言っていいだろう)傷がふさがる描写は微妙だった。「ナノマシン」というとハリウッド映画では万能になるのに失笑する。
あとなんでも「ネットに繋がらないと制御できなくなる(逆に言えばネットにさえ繋がれば完全制御できる)」というネット万能説、コンピュータウィルス入れれば一瞬で全破壊の「ウィルス万能説」とかも、白けるよなあ。
さらに微妙だったところを付言すれば、敵味方二元論にしてたのもハリウッドらしい陳腐さだったが、旧式の大砲をわざわざ持ってきたり(別に新式でも変わらないだろ)。あと戦闘の様子はSNSにアップされるものじゃない?2014年の映画なら。
■その他
冒頭の後援会の客席にイーロンマスクみたいな人がチラ見えして、検索したら本人で笑った。
しかしその後マスクがNeuralinkを作ったことを考えると、影響は受けていたのかも。 -
終わってしまったからこそ美化出来るのかもしれないけれど、愛を含めた感情の電子化は成功していたってことか。俳優もストーリーも好き。
ポールベタニーの出演を知らなかったからよりテンションが上がった。
あと、クリストファーノーラン氏も関わっていた事に納得( ˘ω˘ ) -
人工知能が天才科学者の考えをアップロードしネットに繋がれることで、これまでの人間にはなし得なかったことがいとも簡単に実現される世界となっていく。
最初は人工知能の可能性を垣間見る感じでわくわく感があったが、後半は話が飛躍して、人工知能対人間という構図となり、演出も安っぽい感じになってしまった。
後半部分がよりリアルに描かれていたら、もっと緊迫感もあって楽しめたかなと思う。
人工知能を描くのは難しい。 -
シンギュラリティ系の話は好きなんだけど、一定ラインを超えるとただの超常現象みたいになって一気に冷めちゃうんだよな。LUCYの時もそうだったな。ナノマシンみたいな話を持ってくると結局何でもありの必殺技だからそうなるとつまらない。(そういう意味だとターミネーター2って映画としてちょうどいい感じの制約だから好きなんだなきっと。ロボットと液体金属、それぞれ超強いけど弱点あるみたいな。)
-
近年何かと話題の人工知能がお騒がせをする映画です。
天才科学者の頭脳をそのままコンピュータにいれて生かそうという、若干の狂気を漂わせるストーリー。こんなこと可能なのかなあとか細かい事は気にせず、コンピュータというものが人間にとっていかなる脅威となるのかを見守るのがオススメです。 -
こんなに人口知能が進化するのも近い将来有り得ないことではないと思います。
ジョニー・デップさんの白塗りじゃない姿も見れたしw奥さんを最後まで愛していてラストは切なさもあり決して悪くはなかったんですが、あんまり入り込めなかった。
トランセンデンスの意味が超越と分かったのは良かったです(笑)
確かに超越してましたもんね~っていうか超越しすぎ!!
入り込めなかったのは頭がついていかなかったからかもしれません・・ -
人工知能がネットを最大限駆使すると、ナノテクノロジーとか自己再生とかここまでできるのか、と関心。物語は壮大だが、それに比べて演出はチープで、ただ2時間を過ごすために見るという映画。
【ストーリー】
人工知能が人間の知性を超える現象“トランセンデンス”を開発研究する科学者ウィル(ジョニー・デップ)は、ある日、反テクノロジーの過激派組織の凶弾に倒れてしまう。死の間際に、妻エヴリン(レベッカ・ホール)は彼の頭脳をスーパーコンピューターへインストール、それは自我を持った超頭脳の誕生であった。ウィルの意識はコンピューターの中で生かされ、ネットワークの力により軍事機密、金融、政治から個人情報まで地球上のすべての情報を手に入れることになる。やがて、超高速処理能力で化学反応を引き起こしながら、人類の想像を遥かに超える進化をし始めるのだった。
「ダークナイト」のクリストファー・ノーランが製作総指揮を務め、同監督作品で撮影を手掛けてきたウォーリー・フィスターが初メガホンをとるSFサスペンス。究極の人工知能を研究する科学者の頭脳が死の間際にコンピューターにインストールされ、世界を混乱に陥れていく。出演は「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズのジョニー・デップ、「インビクタス 負けざる者たち」のモーガン・フリーマン、「それでも恋するバルセロナ」のレベッカ・ホール。 -
もし、コンピュータに
科学者の頭脳を
インストールしたら――
TRANSCENDENCE -
登場人物が15分ごとくらいに意見を逆にしてくるので、仮眠を挟みながら見ても大体大丈夫。ミュートにしても多分大丈夫。
-
ジョニー・デップの作品だからSF嫌いな私も挑戦。夫婦愛、人工知能、モラルを描いた作品
-
方向性は違うけど、この映画見て、iPS細胞が発表された時を思い出しました。すごい技術だと思うし、病気になる前の細胞を作れるということはゆくゆくは人間の寿命がのび、人が死ななくなるじゃないか?と想像を巡らせたこと。
この映画は脳のデータをバックアップをとれてしまうこと。人間を再生してしまうこと。
便利になることで、こわい技術がたくさん出てきている事に危機感をおぼえました。 -
コンピューターに科学者の人工知能を取り込んだ話。
知能をもったコンピューターが次第に脅威となる・・
思ったよりハラハラドキドキはせず、結局夫婦愛がテーマだったのか?それなら納得。
反テクノロジー派もテロなど強行せずもっとほかの方法があったのでは?とも思った。 -
ジョニー・デップ主演のSF大作。死の間際に感情を含むすべての脳データをコンピュータ・ネットワーク上にアップロードされた天才科学者が巻き起こす予測不能の事態を描く。製作年:2014年
製作国:アメリカ
原題:TRANSCENDENCE -
人工知能研究が進んで、ヒトの意識の転写ができる(かも)という状態に至った世界が舞台の物語です。
「知能」の定義にもよるわけですが、劇中のそれはサルやヒトの脳内電気信号を転写してそれっぽく機能させることができるというものですから、デカルトが発見した「我」そのものです。つまり単に人間のプログラムしたことをなすのではなく、自分の意志=目的にしたがってことをなす主体です。
人間の神経系はおびただしい種類のI/O、内的な調整/フィードバック機構、ネットワーク型データベース、複数の原始的な判断回路と、その上に層をなすより新しい回路たちからなる高級なステートマシンにほかならないわけで、私たちの日々の行動の起点としている意志=目的もハビトゥスも、別の素材を使って人工的に一からつくりあげることも理論的にはできそうです。もちろんその人工知能は、基盤となるI/Oの種類も、必要となる調整/フィードバックも、データベースの構造も、判断回路も、そのレイヤ数も、すべてがヒトとは異なるわけでそっくりそのままというよりは別種類の自律的な主体です。
ともあれ脳神経医療の研究でもあるような人工知能研究のなかで生まれた人工知能ですから、その上にヒトの意識の転写もできるだろうということになり(それにはステートマシンのコンポーネント同士を相互に対応付けるため相当な数のマッピング/コンバージョン情報が必要そうですが…)、その仮定を実行してみたらこうなった、という話です。
そういう話なのですが、終盤には「やっぱり人間と機械はちがうんだ、機械は人間の命令を忠実に実行するだけなんだ」という昔ながらの予断の表明とも問題のすり替えともとれる結論に主要人物たちが到達しているところは残念な感じでした。。 -
人の意識を人工知能に移植したら…というストーリー。あり得ないことがもし可能なら、という空想の先を楽しむ思考実験的な映画だと思う。人工知能の反逆を、悪意を持って危害を加えるのではなく、人類を超越しようとする行為と捉えるのがリアル。善悪はない。右と左の争い。
-
遠くない将来、人工知能やバイオ等、人間の生命や尊厳に係る困難な問題が起こるであろうことを示唆する作品。
人間はその身勝手さを克服して、平和な世界を構築できるのだろうかを問うている気がする。 -
マックスが好き
-
なんだかとっても眠かった…
-
科学者の脳をアップロードしてコンピュータ、ナノテクノロジーを意のままに操ることができるようになった人工知能が出来上がってしまったストーリー。
近い未来有り得そうで怖いなと思う。
人工知能反対派のテロリストと手を組んで、人工知能vs政府・テロリストの図は新しいな。
最後やはり「愛」だなーなんて思ってしまう。私も家族内で愛情を育んでいきたいと思う反面、人と人とが十分には理解できない悲しさ。