オペラ座の怪人 (光文社古典新訳文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 「劇団四季のオペラ座の怪人は凄いらしい」
    というコピーが流れていた頃、何気に手にしてみたものの…文章が読みづらくてリタイア。
    うん十年経って平岡敦訳が出ていたので、ちょっと期待して読んでみた。

    まあ、娯楽小説だし書かれたのが20世紀初頭、日本では大正時代なので、それを考慮すれば面白い部類だと思う。

    私は映画も舞台も見ていないので、ストーリーは全く知らなかったのですが、次の展開が読めない所は良かった。

  • 2018/02読了。劇団四季のミュージカル「オペラ座の怪人」に備えて。クリスティーヌの行動がやや分かりにくいし、怪人も容赦ない感じだけど、不気味さ、オペラ座の絢爛さ、純愛といろんな要素があって面白かった。

    怪人エリックは、醜い容姿に生まれついて両親からも愛されなかったという。天使のような音楽性と、殺人も厭わない残酷性のギャップ。嫌悪と憐憫に揺れるクリスティーヌ。クリスティーヌのくちづけと涙でエリックが浄化されるラストは心打つ。

    ラウルが今ひとつ魅力的に感じられないが… 普通の幸せを象徴したキャラクターなのだろう、きっと。

    ミュージカルも感動的でした。映画や前日譚、続編(後書きによれば、いずれも後世に他の作家によって製作されたらしい)も観たい/読みたい。


  • ●最も印象的だった場面
    ペルシャ人とラウールが奈落を降りて行く場面。
    息を飲むような臨場感があった。

    ●描写
    描写や表現が想像力たっぷりで、夢見ごちていた。ときどき現実との区別が付かなくなった。

    ●ジャンル
    推理小説か、人間ドラマなのか、よくわからなかった。

    ●自らの性格との対比
    わたしは、良く言えば素直に決められたルールに従う、悪く言えば革新を起こせない、性格であると再確認した。
    それは、クリスティーヌやラウールが冷静な思慮なしに行動していたから。
    クリスティーヌが禁じられた仮面を剥ぎ取ったり、ラウールがエリックのことを話してしまったりした。

  • 読了。有名なミュージカルは実は未見。20世紀初頭のパリのオペラ座という舞台、話もよくできていてミステリ要素がありつつ伏線もよく回収され、翻訳も読みやすいと、いいことずくめなのに、それほど楽しめなかった。おそらく、登場人物の中に感情移入できるキャラクターがいなかったからだろう。気の毒なシャニー子爵がいちばんそれに近いんだけど、感情の起伏が大きすぎて自分が期待したように動いてくれなかった。
    そういうわけで、作品としてはよかったけど、好きかと言われるとそうでもなかった。

  • 映画も舞台も見たけど、原作は初めて。
    結構ストーリーが違うのね。
    これはこれで面白かったです。

  •  言わずと知れた名作であり、何度も映画化・舞台化された小説。日本語訳も複数あり、たまたまKindle版が発行されていた2013年の新訳で読んでみました。原著 Le Fantôme de l'Opéra は1910年の作品ですから、実に100年を越えて読み継がれていることになります。

     ミステリーと言うべきか怪奇小説と言うべきか、そういうジャンル分けにこだわる必要はありませんが、よく言われているような悲恋の物語と捉えるのはちょっと違和感を覚えました。舞台化や映画化の際にかなり翻案された結果なのかもしれません。

     面白かったかと言われると答えに苦しむ印象です。書かれた時代や、もともと新聞に連載された作品だったせいもあるかもしれませんが、やはり最近の小説に比べると展開に無理がある気がしました。特に、回収されない伏線がいくつもあるのはすっきりしません。今の作家ならもうちょっとうまく書く人はいると思います。

  •  いやあ、よかった。
     ちゃんと小説読んだの初めてかも。
     すごいテンポで引き込まれる。怪人とペルシャ人の最後のやりとりは涙なくしては読めない。人間が「生きる」とは、そこにある悦びってなんだろうというのをどーんと投げかけられる。
     面白くて心に響くものを読んでみたい人にはおすすめ!

  • 「彼を哀れむべきだろうか?」

  • ミュージカルなんぞ、クソくらえ!!!

    原作の素晴らしさと比べものにならない!!!

  • 好きなので訳者違いで読みたくなる

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著者プロフィール

Gaston Leroux(1868-1927)
パリ生まれ。「最後の連載小説家」と称されるベル・エポック期の人気作家。大学卒業後弁護士となるが、まもなくジャーナリストに転身。1894年、《ル・マタン》紙に入社し司法記者となり、のちにこの日刊紙の名物記者となる。評判を呼んだ『黄色い部屋の謎』(1907年)を発表した年にル・マタン社を辞し、小説家として独り立ちする。〈ルールタビーユ〉〈シェリ=ビビ〉シリーズの他、『オペラ座の怪人』(1910年)、『バラオー』(1911年)等のヒット作がある。その作品の多くは、演劇、映画、ミュージカル、BDなど、多岐にわたって翻案されている。

「2022年 『シェリ=ビビの最初の冒険』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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