スリーピング・ドール　上 キャサリン・ダンス (文春文庫) [Kindle]

著者 : ジェフリー・ディーヴァー 池田真紀子

• 文藝春秋 (2011年11月10日発売)

感想・レビュー・書評

[katokicchanさんの感想 · 2023年5月8日]

下巻にて

[mmkomaさんの感想 · 2021年6月17日]

期待が高かっただけに、ちょっと辛めの採点。
男社会に立ち向かう女性と読めないこともないが、考え過ぎか。
得意のキネクシスを使って凶悪な犯人を追い詰めていくのだが、なんかしっくりこない部分もあり、期待していた手に汗握る展開とはならなかった点が残念。
上司、同僚、友人、子供との軋轢がある中、頑張っていることは伝わってくるのだが、、、

[mysterymanboさんの感想 · 2020年6月7日]

リンカーン・ライム・シリーズに代表される華麗などんでん返しが真骨頂の作家のスピンオフ作品です。本作は「ウォッチメーカー」（個人的には、彼の代表作だと思う）に初登場するキネシクス専門捜査官キャサリン・ダンスを主人公にした1作目ですが、諸般の都合で３作目「シャドウ・ストーカー」を先に読み、ディーヴァー初のまさかの途中棄権（読書放棄）となったわけですが、そのリベンジ（？）とばかりに本作を手に取りました。結果的には、残念ながら２作続けての途中棄権作品となってしまいました。「シャドウ・ストーカー」で安易などんでん返しのご都合主義が気になり始め、プロ対プロの真っ向勝負ではなく、プロの犯罪者vs簡単に裏をかかれるダメな警察というワンパターン構図に飽きてきたのが私の棄権理由です。その背景には作者の１年１作という多作振りが影響しているのか、間違いなく１作品中の面白エッセンスが希薄になっています。ってことで、キャサリン・ダンスシリーズ２作目となる「ロードサイド・クロス」も手元にあるのですが、ほとぼりが冷めるまで少し間をおいて読んだ方がよさそうです。
もちろん、ディーヴァー初期の読者なら十分楽しめるレベルだと思いますが、「ウォッチメーカー」「ボーン・コレクター」を読んだ者にとっては物足りなさばかりが目立ちました。

[フェルトさんの感想 · 2017年5月20日]

　キャサリンが、ライムより万能じゃないところがいい。男に揺れ動いちゃったり、子供にイラついたり。人間味が溢れています。

著者プロフィール

１９５０年、シカゴ生まれ。ミズーリ大学でジャーナリズムを専攻。雑誌記者、弁護士を経て４０歳でフルタイムの小説家となる。科学捜査の天才リンカーン・ライムのシリーズ（『ボーン・コレクター』他）や“人間嘘発見器”キャサリン・ダンスのシリーズ（『スリーピング・ドール』他）は全世界でベストセラーになっている。ノンシリーズ長編小説、短編小説など人気作品も多数刊行
『ブラック・スクリーム 下 文春文庫』より