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感想・レビュー・書評
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言っちゃうなら「喧嘩っ早い片田舎のヤンキー」だ、土方歳三は。そんな彼が時流に乗って「ひと旗あげたる」って新撰組を作ったわけですが。
時代の変わり目は不安定でありながら、ある意味持たざる者にとってのチャンス。ただ凄いのが、文字通り「命を賭けてる」ってこと。その功名心の凄まじさ。教養も知性もないが、あるのは度量とケンカの勘。剣一本で人生を”斬り”拓いていく。
そんな彼もさらに大きな時代の波に飲み込まれていくわけなんですが。
ほんとに「勝てば官軍」ってことと「諸行無常」を痛感する。
やっぱ幕末って面白いなー!
もっと勉強しよう。 -
土方歳三の短くも燃えるような生涯が愛おしい。
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司馬遼太郎 「 燃えよ剣 」読了。土方歳三の戦いの美学(武士の道)を描いている。組織におけるナンバー2論としても読める。時勢、国家、勝敗のために戦っているわけではない所に 著者は目付けしている
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「燃えよ剣」(司馬遼太郎)を読んだ。土方歳三!
あの時代だからこそ輝けたのか?
たぶんそうじゃないだろうな。
いつの時代にいても自分の美学を貫き通したに違いない。
『「男の一生というものは」と、歳三はさらにいう。「美しさを作るためのものだ、自分の。そう信じている」』(本文より) -
功名が辻に続いて司馬遼太郎二作品目。
評価が高いから楽しみに読み始めたんだけど……期待値が高すぎたかな苦笑。
土方さんは確かにかっこいい。てか、沖田との関係性に萌える。
ただ、ものすごい沢山の名前がでる割にサラサラと流れていくから惜しいような。
個人的には功名が辻の方が面白かったような……幕末はキナ臭さがあるからかなぁ。 -
途中で取材日記的なものが入ってシュール
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文庫本も持ってるけれど、合本が安くなってたので買い
新潮文庫のシリーズも安くなればなあ -
日本史における最もダイナミックな時期といえば戦国時代と幕末だけれど、その幕末期の動乱の中で一際輝いた集団「新撰組」を描いた本。
土方歳三が単に殺人集団を束ねる天性の喧嘩屋であっただけでなく、同時に武士道というものを純粋に体現しようとした思想家であったことが、後世において彼の人気を不動のものにしたといっていい。武士の出身ではない土方が武士道を本質的に理解し実践し続けたというのはある意味において江戸幕府が滅んだ原因を示しているのだけれど。
土方の最期の土地とされる函館は僕の好きな街なので、いつかまた行ってみようと思う。
でも、「竜馬が行く」を読むと坂本竜馬に感情移入して新撰組を敵対視したくなるけど、「燃えよ剣」を読むと新撰組に肩入れする。ああ単純。