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- Amazon.co.jp ・電子書籍 (549ページ)
感想・レビュー・書評
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すべての先生,親が読むべき。できれば原文・完訳そのままで。
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ルソーの思想の集大成とも評される教育思想を語るうえでは外すことのできない名著。その全容を今野一雄氏による巧みな日本語で読むことができる。全3巻と長いが、200年以上も前の作品にもかかわらず、現代の我々でも納得できるような教育思想が語られるため、読み始めると止まらなくなってしまう。「教育」というものの在り方に新たな視野を与えてくれるこの本は、「先生になりたい!」という熱意を持った方には必読の書と言えるだろう。教育だけでなく、その奥に隠れたルソーの思想に気付くと、より謎も深まっていく作品になっている。
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教育小説というよりは人生訓として読んだほうがまだましかもしれない。
「人は子どもというものを知らない。……とにかくなによりもあなたがたの生徒をもっとよく研究することだ。」(p18)
「万物をつくる者の手をはなれるときすべてはよいものであるが、人間の手にうつるとすべてが悪くなる。」(p23)
「この教育は、自然か人間か事物によってあたえられる。わたしたちの能力と器官の内部的発展は自然の教育である。この発展をいかに利用すべきかを教えるのは人間の教育である。わたしたちを刺激する事物についてわたしたち自身の経験が獲得するのは事物の教育である。」(p24)
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