リベラルアーツの学び方 (ディスカヴァー・レボリューションズ) [Kindle]

著者 :
  • ディスカヴァー・トゥエンティワン
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感想・レビュー・書評

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  • 自分を成長させていくための「リベラルアーツ(教養)の学び方」を説いた本。

    本書は現代社会を生きる上で学ぶべき「現代の教養」を紹介しています。現代の教養として、哲学や自然科学、音楽だけでなく、映画や漫画まで含まれています。

    教養を学ぶ第一義は「物事の本質をとらえる」こと。物事の本質をとらえた上で、各分野で学んだ本質から「共通項」を見いだしていくことも大事です。そこから得たものが自分をさらなる高みへとレベルアップさせてくれます。

  • kindleの半額セールにて

  • ○引用
    「思考の過程は、疑問や迷いから始まり、信念を生み出し固めることで終わるが、こうして得られる信念は、ある状況における行為の仕方を教える『行為の規則』あるいは『心の習慣』にほかならない。そして、こうした『行為の規則』が新しい状況に適用されると再び疑念や迷いが生じ、新たな信念(行為の規則)が形成される。このような具体的な経験的過程によって形成される事柄の内容が対象の概念である」

    自分の考え方の基盤になるような方法については、自分との相性を考えることも非常に重要です。自分自身の考え方や思考方法を構築し確立するためには、まさに自分が考えていたことがより明確に、体系的に記されている、そのように感じられる書物や著者を見付け出すことが一番なのです。

    ナチス時代のドイツだって「良心的な人間」や「いい人」はいたと思います。そういう人間が全く存在しない国家や大きな組織などあまりいないでしょう。しかし、彼らは、みずからの良心に従って行動することができなかった。あるいは困難であった。なぜか?そこには「構造的な問題」があったから

    個々の構成員を離れて、一つのシステムとして組織や制度をとらえるのは、社会科学の典型的な方法です。それを批判する場合には、記述の根拠となっているデータや事実を争う、それらから組み立てられた推論、議論の妥当性、合理性を争う、の二つの方法が基本であり、後者の場合には、より説得力のある別の議論を立てることが望ましい

    芸術批評は批評の基本であり、批評的、構造的に物事を把握する方法や技術を学ぶという意味できわめて有益なジャンル

    自由主義者が排斥されるようになったら、その社会や組織は末期的症状にあるといってよく

  • いわゆる教養本である。
    かなりに部分は本の紹介に費やされています。

    リベラルアーツを身に受けるための読書ガイドの感があります。リベラルアーツを身につけるためのコツが書かれていますが、かなり個人の能力に頼る部分が多いので、皆が皆読んで役立つとは限りません。

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著者プロフィール

1954年、名古屋市生まれ。東京大学法学部卒業。1979年から裁判官。2012年明治大学教授に転身、専門は民事訴訟法・法社会学。在米研究2回。著書に、『絶望の裁判所』『ニッポンの裁判』(第2回城山三郎賞受賞)『民事裁判入門』(いずれも講談社現代新書)、『檻の中の裁判官』(角川新書)、『リベラルアーツの学び方』『究極の独学術』(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)、『教養としての現代漫画』(日本文芸社)、『裁判官・学者の哲学と意見』(現代書館)、小説『黒い巨塔 最高裁判所』(講談社文庫)、また、専門書として、『民事訴訟法』『民事保全法』『民事訴訟の本質と諸相』『民事訴訟実務・制度要論』『ケース演習 民事訴訟実務と法的思考』(いずれも日本評論社)、『民事裁判実務と理論の架橋』(判例タイムズ社)等がある。

「2023年 『我が身を守る法律知識』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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