翼をください 上 (角川文庫) [Kindle]

著者 :
  • KADOKAWA
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感想・レビュー・書評

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  • 勢いで上巻読了。

  • 出だしは、期待したが、後半は、史実よりフィクションに重点置かれて、ミステリー感がなかつた。
    暁星新聞の記者である青山翔子は、社内の資料室で一枚の写真を見つけた。それは、1939年に世界初の世界一周を成し遂げた「ニッポン号」の写真だった。翔子は当時、暁星新聞社が社運をかけて取り組んでいたプロジェクトにカメラマンとして参加していた男を追って、カンザス州アチソンへと飛ぶ。老人ホームで暮らす山田は、翔子から渡された古い写真を見て、重い口を開いた。そこには、ある米国人女性パイロットの姿が―。

  • 過去の大戦時に日本とアメリカが対決する直前の、未だ世界を旅することができるタイミングの時期、一人のアメリカ人女性パイロットが飛行機で世界一周を慣行する物語。現代に立ちつつ、過去を調べるなかで見つけられた隠された物語。上巻では彼女がどのような経緯で偉業を成し遂げようとされたのか、その背後でその偉業を利用しようとする人々の思惑、戸惑いを感じながらも進むしかない主人公。飛行機乗りという自由な感覚を持った主人公に絡みつく、政治的な周囲の思惑、知らないところで交わされる約束。それを感じつつ最終的に主人公がある行動を選択します。下巻では何が明らかにされるのか。期待も持たせられながら読ませていただきました。

  • 冒頭の現代日本パートは期待を抱かせてくれたが、舞台が戦前の日本に移ってからは先が早々に読めた上に、設定が突拍子もないので、ちょっと読むのが辛くなった。歴史上の大物人物の登場にもとってつけた感があって冷めてしまった。

  • Kindle Unlimitedにあり半分ほど読んだが半分ほど読んで途中で断念してしまった。下巻もありかなり長編。
    世界初の女性パイロット・エイミーの当時の活躍とその苦悩が描かれていた。キラキラし持て囃される表世界とは裏腹、女性であるが故になめられたりもしていて、悔しさを痛感する。また一方で現代での女性記者がそのパイロットと、関係者である男性にアプローチし核心に迫っていく。
    いつかまた、読み返したくなったときのための備忘メモとして。

  • 日本と米国で場面を変えながら、自然に物語を融合させていくところが流石だった。

  • 女性パイロットかぁ、すごいなぁ。自分の意志と他人の考えの差に気づいてとった行動。どうなったのだろうか?

  • 史実に基づくフィクションらしい

  • 200721*読了
    こちらもKindle Unlimitedにて。原田マハさんの小説まで読めてしまうなんて!
    電子書籍で小説を読むのはちょっと…なんて思っていたのだけれど、いいストーリーは紙だろうが電子だろうがいい!
    原田マハさんは史実を基にした話が多いので、この小説も全てが現実に起きたことのように思ってしまいます。

    第二次世界大戦前、アメリカの女性飛行士エイミー。彼女の類稀なる才能。戦争が当たり前かのように思われていた時代だからこその彼女の苦しみ。同じ女性として切なくなる部分がありました。
    同じ頃、日本では暁星新聞社のカメラマン、山田順平が社の世界一周飛行のために奔走。
    エイミーにしろ、ヤマジュンにしろ、好きなことへの情熱がすばらしい。何かにひたむきに一途になれる、というのも才能だと思います。

    さて、世界一周飛行はどんな風に進んでいくのか。下巻が楽しみ!

  • 読みやすかった!
    空から見れば、国境なんてない
    君自身が光なんだ!
    世界は一つではない。だから共存する!
    カメラのレンズは読者の眼

著者プロフィール

1962年東京都生まれ。関西学院大学文学部、早稲田大学第二文学部卒業。森美術館設立準備室勤務、MoMAへの派遣を経て独立。フリーのキュレーター、カルチャーライターとして活躍する。2005年『カフーを待ちわびて』で、「日本ラブストーリー大賞」を受賞し、小説家デビュー。12年『楽園のカンヴァス』で、「山本周五郎賞」を受賞。17年『リーチ先生』で、「新田次郎文学賞」を受賞する。その他著書に、『本日は、お日柄もよく』『キネマの神様』『常設展示室』『リボルバー』『黒い絵』等がある。

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