圧倒的な価値を創る技術[ゲシュタルトメーカー] [Kindle]

著者 :
  • コグニティブリサーチラボ株式会社
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感想・レビュー・書評

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  • かなり衝撃的な本です。
    40歳までは働かなくていい?
    不安はこの世に存在しない?
    など切り込んだ内容で苫米地ワールドが色濃く出た作品です。

    本書を実践することで、幸せ物質セロトニンをいとも簡単に出す方法や
    抽象度を上げてどのような問題も解決する能力などを養うことができます。

    この著者の本はいちいち新しい気付きを貰えるので重宝しています。

  • アンリミテッドにて読了。
    かつて10冊制限により、一時的に書棚から返本した経緯があったので、途中から読む。

    相変わらず元気が出る苫米地節。情動について再確認。自分や人を動かすのには感情を動かす、ということを思い出した。

    この手の本では自己基準最高の星四つ。


    下記にハイライトした箇所をコピペ:

    36
    黄色のハイライト | 位置: 11
    人は恐怖を植え付けられることによって、他人に支配されやすくなります。親や教師が子供に言うことを聞かせるとき、まず叱って相手に恐怖を植え付けることがあるのは、無意識にそのことを知っているからです。


    黄色のハイライト | 位置: 202
    はっきり言って、現在の日本にある企業の求人は、ほとんどが奴隷の募集です。


    黄色のハイライト | 位置: 223
    たとえば、グーグルの設立は一九九八年のことです。十五年前には影も形もなかった会社です。 あるいは、フェイスブックのサービス開始は二〇〇四年です。こちらはまだ十歳にもなっていないのです。


    黄色のハイライト | 位置: 243
    PTSDになると、大脳の前頭前野が働かなくなります。無気力になったり、IQが低下したり、感情的になったりと人によって症状はさまざまですが、共通するのは長期的な視野を持てなくなること。目先の損得、快不快だけで行動してしまうようになるのです。 実は、アメリカ人がカジノ経済を好む理由もPTSDと関係しています。


    黄色のハイライト | 位置: 248
    つまり、社会的なPTSDにかかっている人が多いのです。そのせいでみんなが短期的視野で行動し、いきおい、短期間で天文学的な額が儲かるカジノ資本主義が大流行することになるわけです。


    黄色のハイライト | 位置: 291
    ですから、食っていくことだけが目的なら医師と弁護士、それから公認会計士くらいはまだ一応は大丈夫でしょう。 ただし、基本的には毎日毎日、ありがちな問題を前例にしたがって解決することが主体の仕事ですから、それでもいいという忍耐強い人にしかおすすめできません。


    黄色のハイライト | 位置: 340
    ばらばらに存在するものを統合して、新たな価値を生み出す能力=ゲシュタルト能力


    黄色のハイライト | 位置: 365
    低い抽象度でばらばらなものが、抽象度が上がると一つの整合的なものになる。それをゲシュタルトと言います。


    オレンジ色のハイライト | 位置: 435
    ですから、ソフトウェアを開発するためにプログラムを書いている人も、ウェブサイトを作っている人も、雑誌や本を作っている人も製造業なのです。自動車や液晶テレビやかまぼこを作っている人となんら変わりません。 こうした広い意味での製造業を捨てた国は、間違いなく潰れます。 まさにそうなりつつあるのが、カジノ経済に狂ったアメリカでしょ


    黄色のハイライト | 位置: 1,020
    逆に言うと、銀行は不況を起こすことによって、他人が耕した畑や、他人が建てたビルを労せずして手に入れることができる。これを中世からずっと続けているのが銀行家たちなわけです。 つまり、好況や不況というのは、すべて銀行家が儲けるための仕掛けであって、必然的に起こるものではないのです。


    黄色のハイライト | 位置: 1,031
    ただし、すでに指摘したように、日本の銀行は主にヨーロッパの銀行オーナー達がつくった規制通りに動くしかないので、ここでいう銀行とは、主にヨーロッパの巨大銀行オーナーのことです。


    黄色のハイライト | 位置: 1,126
    第一章では、「仕事がおもしろくない」「いまやっている仕事に希望が持てない」といった現状を打破する方法として、転職やいわゆる「スキルアップ」では意味がないことを示しました。


    黄色のハイライト | 位置: 1,129
    第二章では、仕事で成功するために目指すべきは「ゲシュタルトメーカー」であり、新たな価値を生み出すゲシュタルト能力を身につける具体的なプランを説明しました。


    黄色のハイライト | 位置: 1,146
    しかも、脳は情動を習慣化しやすい性質を持っています。不安だ不安だと感じていると、紙に折り目がつくように、不安が習慣づけられてしまうのです。 こうなるともはや、不安依存と言っていいでしょう。ずっと続けていれば、いつも心が晴れない、意欲がわかないといったうつの症状を呈する人も出てきます。


    黄色のハイライト | 位置: 1,152
    不安に上手に対処できるようになれば、気持ちが前向きになりますし、行動の意欲もわいてきます。


    黄色のハイライト | 位置: 1,157
    機能脳科学的に言うと、不安とは、将来の恐怖の予期のことです。 人が不安を感じるとき、脳内で活動しているのは大脳辺縁系の扁桃体です。扁桃体は恐怖を感じるときに活動する部分でもあります。 つまり、基本的には不安は恐怖と同じ感情で、そこに時間軸が入ったものだと思えばいいでしょう。


    黄色のハイライト | 位置: 1,164
    さて、「不安とは将来の恐怖の予期である」と定義すると、不安の正体が見えてきます。 まず、不安の対象は「将来の」恐怖でなければならない。ということは、現状に対して「不安」という言葉を使うのは間違っています。


    黄色のハイライト | 位置: 1,187
    体験もないのに、他人が「怖い」と教えてくれたものを、恐怖だと思い込んでいるだけではないのか? という可能性を検討してみるようにしましょう。 私が「不安とは何か」を厳密に考えるのは、他人の言ったことを鵜呑みにして、「不安もどき」にとりつかれている人が多いからです。


    黄色のハイライト | 位置: 1,194
    「不安とは将来の恐怖の予期である」という定義に照らして、 厳密に「これは本当に不安なのか?」と、もう一度よく検討することで、大方の「不安もどき」は追い払えるはずです。


    黄色のハイライト | 位置: 1,199
    こうした不安(あるいは不安もどき)の原因は、結局のところ、いま、楽しい人生を送っていないことに帰着することが多いのです。 そこで、 不安の特効薬は楽しい人生を送ることだ――と言ったら、もしかしたら怒り出す人もいるかもしれません。


    黄色のハイライト | 位置: 1,207
    楽しいことをしているから楽しい人生になるというのが実際のところです。したがって、楽しいことをたくさんすれば楽しい人生は実現します。つまり、楽しい人生とは行為なのです。 ですから、楽しい人生にするのは簡単なのです。ただし、 楽 ではないかもしれません。一生楽しいことだけをし続けなくてはならないのですから。


    黄色のハイライト | 位置: 1,229
    はっきり言えば、空想の世界のほうが現実の世界より楽しいのです。


    黄色のハイライト | 位置: 1,234
    空想の世界で遊び続けることに特化した引きこもりという生き方は、その意味で正しいのです。


    黄色のハイライト | 位置: 1,272
    彼らが自分を責めてしまうのは、「働かなければいけない」という洗脳がそれだけ強いからです。 こうした洗脳がなされる目的は、すぐに理解できるでしょう。奴隷としておとなしく働く人間を確保するためです。 そのカラクリがわかってなお、「やっぱり働かないと不安になる」という人が大多数です。それは経済的な危機という恐怖を予期しているからです。 しかし、それはまやかしの恐怖でしかありません。 少なくとも現在の日本には、経済的危機など存在しないからです。


    黄色のハイライト | 位置: 1,335
    ですから、職を失うとか、住宅ローンが払えなくなるとかいった「経済的危機」とされる事態も、実際にその場面になってみれば、 自分の自己イメージを高く維持できれば必要な解決策が自然に目に入ってくるはず。 解決策が見つかれば、もはや危機ではないでしょう。 本当に必要になれば金などどうにでもなるものです。このことを決して忘れないようにしましょう。


    黄色のハイライト | 位置: 1,346
    やりたいことをやってさえいれば、人生は楽しい。働いて金を稼いでいなくても自信を持てるし、恋人や結婚相手もほしければ見つかる。生きていく道も自然に開けてくる。彼を見ているとつくづくそう思います。 ニートや引きこもりになるかどうかは別として、やりたいことを思い切りやっていれば、不安などなくなるものです。


    黄色のハイライト | 位置: 1,367
    ここまで説明してきた不安への対処法は、不安の正体を見極める、生活を楽しいこと中心にシフトしていくというやや大掛かりなものです。そのため、効果が出るまでにはそれなりの期間が必要でしょう。 そこで、今すぐできる手軽な不安対策もいくつか紹介しておきましょう。 いずれもとても簡単な方法ですが、効果は抜群です。 不安になりやすいのは、医学的に言うとセロトニンが出づらい状態になっているからです。セロトニンは心を落ち着かせる神経伝達物質の一種です。 そのため、うつ病の治療にはSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)が使われます。薬の力でセロトニン量をむりやり上げて、うつを改善させるわけです。 また、最近ではライフスタイルを変えてセロトニン分泌を促すことも重視されるようになってきました。


    黄色のハイライト | 位置: 1,380
    そこで、もっと即効性があって簡単なセロトニンの出し方をお教えしましょう。 セロトニンには、強い情動の後に分泌するという性質があります。情動の種類は問いません。喜怒哀楽その他なんでもいいのです。とにかく強く感情が動けば、抑制物質としてセロトニンが出てくるようになっています。 そこで、たとえばめちゃくちゃに怖いホラー映画を観るという手があります。

    メモ喜怒哀楽の何でも、情動が働けばセロトニンがでる。

    黄色のハイライト | 位置: 1,388
    情動の種類は問わないのですから、普通に楽しいことをして笑ったり、腹が立ったら思いっ切り怒るのでももちろんかまいません。ただ、ホラー映画作戦は一人でも実行しやすい上に、周囲に迷惑もかけにくいので特におすすめです。


    黄色のハイライト | 位置: 1,390
    とにかくのびのびと感情を動かすことを心がけましょう。


    黄色のハイライト | 位置: 1,391
    セロトニンは痛みを感じた後にも分泌します。正確に言うと、痛みを感じるとまずはβエンドルフィンが出て、その後にセロトニンが分泌するのです。  リストカッターをはじめ、自傷行為が習慣化している人は、おそらくセロトニンによる心のやすらぎを求めている面もあるのでしょう。 もちろん、私は自傷行為はおすすめしません。もっと健全な痛みでセロトニンを出せばいいのですから。 手軽にできるのは、足つぼマッサージ店に行くという方法です。少し勇気を出して、施術者の人に「思いっ切りやってください」と頼みましょう。おそらく痛みで絶叫することになるでしょうが、これも終わった後にはセロトニンが大量分泌されます。うまくすれば多幸感さえ味わえるでしょう。


    黄色のハイライト | 位置: 1,399
    手軽に自宅でできる方法としては、ストレッチがあります。自分の身体の中で、特に硬い箇所を伸ばす種目をやればいいのです。怪我をしては大変なので、「イタ気持ちいい」くらいにとどめておくこと。これでも十分セロトニンは分泌されます。


    オレンジ色のハイライト | 位置: 1,442
    政治家だろうと経営者だろうとなんだろうと、権力を握りしめている老人はほうっておいてもあと二十年くらいすれば死んでしまいます。だから、彼らが死ぬのを静かに待てばいいのです。 表立って抵抗したり、戦ったりする必要はありません。 大事なことは、何十年か後、世代交代によって今度は自分たちが社会の中心になったとき、同じ過ちを繰り返さないことです。そのためには、理想を失わず、今の社会にはどんな問題があるのか、どうすれば解決できるのかを考え続けることが大切でしょう。 誰もがかならず死ぬという自然の摂理を考えれば、世代間闘争は無意味です。ムダな戦いを避けて、その力をゲシュタルトメーカーになることに注いだほうがいいでしょ


    青色のハイライト | 位置: 1,452
    世代間闘争に限らず、少し視点を高くして、抽象度を上げて考えれば、対立関係が解消してしまう例は少なくありませ


    青色のハイライト | 位置: 1,591
    わかりやすい例で説明すると、「ひまわりの花はなぜ太陽のほうを向くか?」という問いに対して「太陽のほうを向いたほうがたくさん日光を浴びることができ、よく成長するから」と答えるのは学問的ではない。「日光を浴びるとオーキシンという成長ホルモンが分泌される。オーキシンは光を避ける性質があり、茎の光が当たらない側に移動する。すると、茎の日陰側のほうが速く成長するから、太陽のほうに向かって茎が曲がる」というのが学問的・科学的な説明

    メモ学問的な説明と、そうでない説明との違い。これはどこかで使える例示かもしれないのでメモ。

    オレンジ色のハイライト | 位置: 1,599
    独学だと、たとえばどんな本を読むか、知りたい情報はどこにあるか、というところから暗中模索しないといけない。担当教官がいれば「その研究がしたいなら、まず読んでおくべき文献はこれ」と目の前に置いてもらえます。それだけでなく、先生にも師匠がいますから、「いま安達さんという人がこういう研究をしているんですよ」と相談すると、「だったらこの本を読むと参考になるよ」と教えてくれたりすることもある。やはり先生の下につくと、知識を得るスピードがまったく違います

  • 著者の苫米地さんは、今の日本の経済について、メディアで言われていることから反対の立場から話しています。
    具体的には、日本は、不況、円高と言われているが、
    実はこれは、メディアが作り出していて、実際は異なることを述べていいます。
    たとえば、
    円高の打撃については、大きな打撃ではないこと。
    日本経済は日本が世界一有利であることなど。

    これを読むと、今までのメディアが作り出した
    思い込みが晴れるのでおすすめの本です。

  • とにかく大学院へ行けと!! そしてゲシュタルトメイカーになりましょうとの結論。

  • 大学院いく!

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著者プロフィール

認知科学者(計算言語学・認知心理学・機能脳科学・離散数理科学・分析哲学)。
カーネギーメロン大学博士( Ph.D)、同 CyLab フェロー、ジョージメイソン大学C4I&サイバー研究所研究教授、公益社団法人日本ジャーナリスト協会代表理事、日本外交政策学会会長、コグニティブリサーチラボ株式会社CEO 兼基礎研究所長。マサチューセッツ大学を経て上智大学外国語学部英語学科卒業後、三菱地所へ入社、財務担当者としてロックフェラーセンター買収等を経験、三菱地所在籍のままフルブライト全額給付特待生としてイェール大学大学院計算機科学博士課程に留学、人工知能の父と呼ばれるロジャー・シャンクに学ぶ。同認知科学研究所、同人工知能研究所を経て、コンピュータ科学と人工知能の世界最高峰カーネギーメロン大学大学院博士課程に転入。計算機科学部機械翻訳研究所(現 Language Technologies Institute)等に在籍し、人工知能、自然言語処理、ニューラルネットワーク等を研究、全米で4人目、日本人として初の計算言語学の博士号を取得。帰国後、徳島大学助教授、ジャストシステム基礎研究所所長、同ピッツバーグ研究所取締役、通商産業省情報処理振興審議会専門委員、早稲田大学研究院客員教授などを歴任。また、晩年のルー・タイスの右腕として活動、ルー・タイスの指示により米国認知科学の研究成果を盛り込んだ最新の能力開発プログラム「 TPIE」、「 PX2」、「 TICE」コーチングなどの開発を担当。その後、全世界での普及にルー・タイスと共に活動。現在もルー・タイスの遺言によりコーチング普及及び後継者として全世界で活動中。一般財団法人サヴォイア王家諸騎士団日本代表、聖マウリツィオ・ラザロ騎士団大十字騎士。近年では、サヴォイア王家によるジュニアナイト養成コーチングプログラムも開発。日本でも完全無償のボランティアプログラムとして「PX2」と並行して普及活動中。

「2023年 『新・夢が勝手にかなう手帳 2023年度版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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