給食のおにいさん 受験 (幻冬舎文庫) [Kindle]

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  • 幻冬舎
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感想・レビュー・書評

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  • シリーズ物としてうまく展開していると思う。

    主人公の「成長」に合わせて職場が変わり、
    取り巻く登場人物も人間観l系も変わり、
    それまでとは違う試練に打ちのめされ、
    乗り越えて行く...というのが前作。

    今作では、せっかく憧れだった
    ホテルのレストランで働き始めた主人公が、
    「ホテル給食」という形でまた学校給食に携わる。
    しかも今回は私立のお情さま中学校。
    公立小学校とま全く違う相手に戸惑ってばかり。

    戦いの場がまた「学校給食」になったので、
    当初の小学校での同僚兼天敵の毛利氏が
    またぞろ登場してあれこれかき回す(^ ^;
    でもそのおかげで助けられる部分も多々あり(^ ^

    毛利先生も由比先生も、主人公がホテルで戦ってる分、
    それなりに成長しているのがリアル。
    それでも昔通りに三人で集まって飲むシーンなど、
    何か「いいなぁ...」と思ってしまう(^ ^

    主人公の人間的成長がテーマなので、
    「仕方ない」部分もあるのでしょうが...
    それでも「成長前」のアホさは若干イライラする(^ ^;

    主人公を百パーセント「好きだ」とは言えないが、
    それでも共感できる部分はあるし、成長も喜べる。
    完全無欠なヒーローなんかよりも、人間臭くて、
    「リアルな」キャラクターということか。

    何だかんだ言いつつも、つい買って読んでしまうので、
    まぁ作者の術中にハマっているのだろう(^ ^;
    シリーズを最初から読んで、人間関係を把握してから
    読まれることをおすすめします。

  • 給食のおにいさん、三部作だと思っていたら見つけた四作目。
    今回はお嬢様中学校でのホテル給食に苦戦する佐々目たち。
    自分でお昼を持ってくる自由食を求める声が多く、給食の需要が低くなっている現状を打破するために奮闘する。が、もはや異世界のようなお嬢様たちの人生には、今まで培ってきた若竹小の概念は通用せず。
    残菜率は微減続き、でも生徒たちの気持ちは少しずつ動かされていって……。
    終わり方が結構あっさりしていたので、個人的には、前回の三作目で終わっていた方が後味がよかったなーとも思う。

  • 口を開けて待ってました、復活、お兄さん。
    お嬢様中学生との給食バトル。
    ホントに給食残しててごめんなさい。

  • 「食べることは、生きることと同じです」

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著者プロフィール

東京生まれ。1996年、脚本家デビュー。1999年、テレビドラマ「入道雲は白 夏の空は青」で第16回ATP賞ドラマ部門最優秀賞を受賞。2013年、『給食のおにいさん』で小説家としてデビュー。同作はシリーズ化されている。他著に、『キッチン・ブルー』『イメコン』『バー極楽』など。

「2020年 『二人がいた食卓』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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