走ることについて語るときに僕の語ること (文春文庫) [Kindle]

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  • 文藝春秋
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感想・レビュー・書評

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  • 村上春樹の短編、長編を好きと思うなら
    ぜひエッセイも読んでみてほしい。

    小説よりも内容が日常的で分かりやすいのと、物事に対してどんな考え方をする人で、いかなる感覚を持って生きている人なのかが垣間見えるから。

  • 「走ることについて語るときに僕の語ること」(村上春樹)[電子書籍版]を読んだ。村上さんの作品は「色彩を持たない・・・」以来2年振りだけど、考えてみたら小説以外の作品を読むのは初めてかな。電子書籍化されたので読んだというのか本当のところ。これを機に小説も電子書籍化を進めてほしいな。

  • 集中力と持続力。1日3-4時間執筆することを継続できるか。

  • 物語を立ち上げるときには、毒素が否応なく抽出されて表に出てくる。作家は毒素と正面から向かい合い、手際よく処理していかなくてはならない。自前の免疫システムを作り上げることで、より強い毒素を正しく効率よく処理できる。真に不健康なものを扱うためには人はできるだけ健康でなくてはならない。

  • ランナーとしての村上春樹のエッセイ。
    独特の言葉選びが気持ち良くてサクサク読める。
    これを読むとまた走りたくなってくる。

    "健康な自信と、不健康な慢心を隔てる壁はとても薄い。"

    この言葉をしっかり覚えてこれから生きていきたい。

  • この本に書かれている内容は2005年頃と結構古い。当時の村上氏の走ることについての思いなどエッセイ風に読めてそれなりに面白い。

  • 悔しいかな面白かった。
    私はスポーツしてる人の話が好きなんだろうな。

  • すこーしだけ走ってる人間として、走ってる時は何か考えているようで何も考えていない(思い浮かんでは消えを繰り返している)というのに納得
    走ってる時の気持ちを言葉にしてくれた気持ちよさ、すぐにでも走り出したくなる本
    村上春樹さんが「小説を長く書くために健康に気遣う」タイプだということを初めて知った笑

  •  走ることについて、やる気を与えてくれる本。人生の折々に読んでみたい。

     8月14日、日曜日。カーラ・トーマスとオーティス・レディングの音楽を MD で聞きながら一時間50分走る。午後にはジムのプールで1300 M を泳ぎ、夕方にはビーチに行って泳ぐ。その後で hanalei の街の入り口近くにある「ドルフィン・レストラン」で魚料理を食べる。ワル―という白身の魚だ。炭火焼きにしてもらい、醤油をかける。付け合わせは野菜のケバブ。大きなサラダがついてくる。

     たとえ絶対的な練習は落としても、休みは2日続けないというのが、走り込み期間における基本的ルールだ。筋肉は覚えの良い使役動物に似ている。注意深く段階的に負荷をかけていけば、筋肉がそれに耐えられるように自然に適応していく。

     同じ10年でも、ぼんやりと生きる10年よりは、しっかりと目標を持って、いきいきと生きる10年の方が当然のことながらはるかに好ましいし、走ることは確実にそれを助けてくれると僕は考えている。与えられた個々人の限界の中で、少しでも有効に自分を燃焼させていくこと、それがランニングというものの本質だし、それはまた生きることの、そして僕にとってはまた書くことの、メタファーでもあるのだ。このような意見には、おそらく多くのランナーが賛同してくれるはずだ。

  • この本が700円前後で買えるなんて、
    読書って、コスパが素晴らしすぎ。

    15年ほど前/20代前半に村上作品にハマった際に本書を読んだが、
    その時には感銘を受けるほどではなかったな。

    40代を前に心身ともに鍛えなおす決意をし、色々な本をあたった中、
    本書を15年ぶりに読んだら多様な効用があった。
    (主な3つは以下)

    ①.健康促進 …運動意欲が湧く
    ②.読書(主に小説)力がつく
    ③.人生訓 

    珠玉の名言に溢れた本書は、これからの人生で何度も読み返し、
    私の人生をより豊かなものにしてくれるだろうな。

    一番の名言は冒頭の一節。

    痛みは避けがたいが、苦しみはオプショナル(自分次第)

    身体を鍛える時には、苦しみ(や怠け)が一番の課題だったが、
    この一節のおかげでトレーニングへの前向きさが格段に上がった。

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著者プロフィール

1949年京都府生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。79年『風の歌を聴け』で「群像新人文学賞」を受賞し、デビュー。82年『羊をめぐる冒険』で、「野間文芸新人賞」受賞する。87年に刊行した『ノルウェイの森』が、累計1000万部超えのベストセラーとなる。海外でも高く評価され、06年「フランツ・カフカ賞」、09年「エルサレム賞」、11年「カタルーニャ国際賞」等を受賞する。その他長編作に、『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』『街とその不確かな壁』、短編小説集に、『神の子どもたちはみな踊る』『東京奇譚集』『一人称単数』、訳書に、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』『フラニーとズーイ』『ティファニーで朝食を』『バット・ビューティフル』等がある。

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