朱子学と陽明学 (ちくま学芸文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 朱子学は昌平坂学問所、陽明学は大塩平八郎とか吉田松陰というぐらいしか知らなかったので、予備知識が足りず難しかった…。
    朱子学と陽明学の単なる二項対立とはとても言えない関係性や中国の各時代に与え続けた影響など興味深いと思いながら読んではいたが、最終章あたりの現代もリアルタイムで朱子学、陽明学(を含めた儒教)の研究が進んでいる話など見てしまうと、もっと身を入れて読めたかなという気がしてしまう。
    朱子学と陽明学の性格の違いが、創始者のキャラクターや、何より当時の印刷技術がどれだけ発達し、利用されていたかにかかっていたという話はアツい。

  • なにより、朱子学や陽明学は政治思想でもあるということ。また、日本人は朱子学と陽明学の間に線を引きがちであるが唐宋の間の線が大きいことなど色々学ぶことが多かった。また、じっくり読みたいです。

  • 「むしろ、外物と接触するその現場において、みずからの心を正しく持っていくことを実地に身につけていく、それが陽明学という事上磨錬であった。」

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著者プロフィール

1962年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。東京大学大学院人文社会系研究科教授。中国思想史。『儒教の歴史』(山川出版社、2017年)、『近代日本の陽明学』(講談社、2006年)、『宋学の形成と展開』(創文社、1999年)、『中国近世における礼の言説』(東京大学出版会、1996年)、『中国思想史』(共著、東京大学出版会、2007年)、ほか。

「2021年 『東アジアの尊厳概念』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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