生きて帰ってきた男-ある日本兵の戦争と戦後 (岩波新書) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 本編が読みやすく、学歴や軍歴の高くない兵士の記録という点で興味深いのとはまた別に、巻末に掲載された取材手法が詳細でわかりやすかったです。参考になりました。

  • 戦後に戦争体験について書かれた本は有名なものでもいくつかありますが、それらは書くことのできる人、インテリの階層の特殊な例だったのかもしれません。本書は、著者の父親という普通(本当に普通ばかりな人はいないのですが)の人間が、戦前から戦後にかけて、また戦争体験(シベリア抑留)をどのように生きてきたのかについて書かれています。普通ではない体験もありますが、それは誰もが一つは持っているものだということも理解できました。戦争についての、別の側面からの視点が得られたのは貴重だったと思います。
    一人の人間の人生を、寄り添うように読むことで、あの戦争について深く感じることができます。分量が多いのですが、それだけ人の人生は深く重たいのだと思います。

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著者プロフィール

慶應義塾大学総合政策学部教授。
専門分野:歴史社会学。

「2023年 『総合政策学の方法論的展開』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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