外資系コンサルが教える 読書を仕事につなげる技術 [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • オーディブルで読了。
    ビジネスマンとして、読むべき本が紹介されていたのでその本を読んでみたいと思った。
    最低10冊以上同時に読むという意見には反対。しかし、流し読みで線を引きながら1回読み、2回目はそこを頼りに読み、3回と読んでいくことは賛成。そうすることでふと読み返した時に線を引いた重要な箇所だけを読み取れるから。
    『パレードの法則』を全体の8割は2割の内容に依存するとあるので、その2割を見つけ、メモしていつでも検索して取り出せるようにするすることが大事だと学んだ。
    1年間手に取らなかった本は思い切って、処分するという意見にも賛成。読んでない本が本棚から溢れているので減らそうと思う。本との出会いは偶然なので、「本棚がいっぱいだからやめよう」とならないように本棚を整理しようと思う。
    本は汚すものというらしいが、貧困大学生の私にはできない。まず、本が高いし、読み終わってもよっぽどのことがない限り二度目は読まない。

  • 読書を趣味で終わらせない、読んだだけで満足しない、
    仕事に活かす読み方について書かれた本です。

    この本で書かれていたことでまず実践したいと思ったのは、
    知識ストック・教養を上げる本の読み方です。

    それは、「何度でも読みたくなるような深みのある本を見つけてそれを何度でも読む」というものです。
    毎日本は200冊も新刊が出ています。その中でいわゆる「当たり」は数冊あればいい方。ハズレの本を”当て”続けるよりも、最高の本を何度も読む方がよっぽど教養になるということを伝えられていて、「確かになあ~」と実際にさまざまな本を読んでいる経験から思いました。

    といっても好奇心が強いので多読はやめられないのですが、良書に出会ったら何度か読むというのは実践していきます。

    その良書の見つけ方についても筆者は触れており、
    「沢山の本に浅く接する」ことを推奨しています。
    要するに、多読→深みの本を見つける→精読の流れです。
    電子書籍では難しいかもしれませんが、書店にいったらじっくり腰を据えてタメになる一冊を見つけ出すのも面白いでしょう。

    最後に本書で著者がおすすめしていた本の中で気になった本をピックアップして
    このレビューを閉じたいと思います。

    【人生】
    ・司馬遼太郎の「竜馬がゆく 」

    【MBA経営戦略】
    ・ざっくりわかるファイナンス
    ・人事屋が書いた経理の本
    ・問題解決プロフェッショナル 思考と技術

    【経営戦略】
    ・イノベーションのジレンマ
    ・競争優位の戦略 いかに好業績を持続させる


    【財務・会計】
    ・稲盛和夫の実学

    【ゼネラルマネジメント】
    ・ルネッサンス 再生への挑戦(カルロスゴーン)

  • 山口氏の推奨読書法と自らのそれはかなり乖離していた。反省するべきところも多く発見できたので、一部実践に繋げていきたい。
    「知的生産性を高めるための読書であれば、そこで得られたことは使わないと意味が無い」というご主張には首肯。

  • 本書で著者は、ビジネスパーソンの基礎体力を作るために「ビジネス書の名著をしっかり読む」(繰り返し、狭く深く読む)、ビジネスパーソンとしての個性を形成するために「リベラルアーツ=教養に関する本を読む」(気の向くまま雑多に幅広く読む、読んだら読書ノートをとる)、の2つの読書を推奨している。

    その読書ノウハウは、まず目次を見る、まとめの章を読む(又は面白そうな章の冒頭の一文を読む)、「エッセンスの2割だけ読んで、後は捨てる」、「読むに値する箇所…を拾い読みして次の本に移る」、「5冊読むより「1冊を5回読む」(「T字型の読書」)、「10冊以上を同時進行で読む」、ビジネス書の古典・原典に当たる(「簡易版の解説書をいくら読んでも経営のリテラシーは高ま」らない、「次々に出されるビジネス書の新刊を読む必要はない」)、「ベストセラーは1冊たりとも読まない」、リベラルアーツでは3回読みを行った後「①面白かった箇所、②ビジネスや実生活に関する示唆、③具体的なアクションの仮説」を読書ノートに書き出す、「本をノートだと思ってどんどん書き込む」(本を「汚く」読む)、「本は書き込みをすることで完成する作品」、「「いま読みたいか?」で半分を処分する」、などなど。

    自分は趣味としてシンプルに読書を楽しんでいるので(もちろん、あわよくば蘊蓄を語れるくらいに賢くなりたい、仕事にも役立てたい、という色気もあるにはあるのだが)、読書をここまで実利優先にしてしまうのはさすがに無理だなあ。買っても読まずにおいた本をどんどん捨てたり、2割読んだら捨てたり、本を汚しまくったり、というようなことは性分に合わない。まあ、読んだ本の内容を次々忘れていくというのは著者の言う通りで、こうしてブクログに感想を書いているのも、読んだことを後で少しでも思い出せるように、という淡い期待からなのだが…。著者が実践しているような立派な読書ノートをつける気にはなれない。

    なお、著者が読むべき本71冊を厳選した「ビジネス書マンダラ」中の未読本では、以下の11冊に食指が動いた。いずれ読んでみたい。

    ○「人事屋が書いた経理の本」(協和発酵工業)
    ○「アムンセンとスコット」(本多勝一)
    ○「エンデュアランス号漂流記」(アーネスト・シャクルトン)
    ○「コンチキ号漂流記」(ハイエンダール)
    ○「スティーブ・ジョブズ」(ウォルター・アイザックソン)
    ○「マネー・ボール 完全版」(マイケル・ルイス)
    ○「決断の本質」(マイケル・A・ロベルト)
    ○「統計でウソをつく法」(ダレル・ハフ)
    ○「巨像も踊る」(ルイス・V・ガースナー)
    ○「石橋を叩けば渡れない。」(西堀栄三郎)
    ○「アンディ・グローブ 修羅場がつくった経営の巨人(上・下)」(リチャード・S・テドロー)

    • きのPさん
      いつも素敵なレビュー有難うございます!
      今回も、とても参考になりました(^^♪

      読書を仕事につなげるのは、本当に難しいですよね・・・...
      いつも素敵なレビュー有難うございます!
      今回も、とても参考になりました(^^♪

      読書を仕事につなげるのは、本当に難しいですよね・・・
      内容をうっすら理解するだけでなく、きちんと記憶して自分の血肉にするのは本当に難しいですよね。
      また、この本の著者いわく、同じ本を何回も読んだり読書ノートをつけることを推奨しているようですが、正直なところ1冊にそれほどのめり込んでしまうのもまたリスクなのかと・・・
      読書に関しては、質だけではなく量も求められる気のではないかと思いました。

      僕も読んだ本は片っ端から内容を忘れてしまっているので、定期的に自分や皆さんのレビューを見て、記憶に定着できるよう頑張ります。
      2021/01/27
    • norisukeさん
      コメント、有難うございます。未読本を読みたいという欲求止みがたく、2度読み3度読みは出来ていません。私も質より量派です。

      ただ、興味あるジ...
      コメント、有難うございます。未読本を読みたいという欲求止みがたく、2度読み3度読みは出来ていません。私も質より量派です。

      ただ、興味あるジャンルでいろんな本を読むと、様々な著者の言葉で同じことが繰り返しインプットされるので、これによって身につくこともあるのではないかと、期待しているのですが…。

      引き続き、よろしくお願いします。
      2021/01/27
  • なるほど、と膝は打てども行動に移すのが難しい。
    あんまりハマらないな、と思いながらでもせっかく読み始めたし…とだらだら読み続けてしまうことの方が多い自分はもどかしい気持ちで読み進めた。
    いまいちな本に時間使うよりうまく損切りしつつ好きな本に時間を費やす方がいいんだろうな〜〜

  • 面白かった。

    今日のなるほど
    ・ベストセラーより古典をじっくり
    ・整理は
      ①面白かった箇所
      ②ビジネスや実生活に対する示唆
      ③具体的なアクションの仮説 
       → 休火山化している書棚の本を処分しよう
        「今、読みたいか?」という問いを厳しく課す       
         →本以外もこれで行けばいい❗️
         →「動的平衡」状態ならキープ
        記録は、エバーノートを活用しよう
        テーマ名をつけよう(情報感度向上)
    ・知識を仕事の成果につなげる方法
      抽象化=「要するに◯◯?(仮説)」とまとめてしまうこと。
    ・本の活用方法は二つ
      ①重要箇所を転記して必要に応じてアクセス
      ②折に触れて再読

  • 本書での学びは「読んだ本すべてを自分の血肉にする必要はない」ということ。
    せっかく読んだ本だから「学びを得なければ」
    「情報を漏れなく記録しなければ」「自分に落とし込まなければ」と、気になった箇所は一言一句違わず転記していた。時間はかかるし、ただ転記しているだけで自分には落とし込めていない気がして、結局アウトプット迷子になっていた。
    本書で推奨する3回読みを実践し、3回読むなかで厳選された"学び"をしっかりと自分に落とし込んでいこうと思う。

  • こういう読書術についての本はたまに読むけど、どうにもマネしたいと思えるものが少ない。なぜなら、やってることがあまりにもったいないから。本にメモを書くとか、1割読めればいいとか、何冊も同時に読むとか、同じ本を何度も読むとか。
    まあ自分は、この本でいわれている読書量は多いけど、知的生産には生かしきれてない人の一人なんだろうなと思う。
    ちなみに、この本で書いてある読み方は電子書籍にはむかないらしい。電子書籍で読んでいるのがちょっと悲しくなってきた。
    そういえば、この本は著者名を意識せずに読んだのだけど、最近ちょくちょく読んでいる著者の本だった。『武器になる哲学』で紹介された哲学者が欧米の人ばかりで、孔子については詳しくないのかなと思ったら、孔子の本について紹介されていた。孔子は哲学者ではないということなんだろうか。

  • 知的満足感を味わうだけではなく、ビジネスに活かすのであれあ、読書をどのように読んで活用するかが書かれている。

    ビジネス書(名著)と教養書(新著など)に分けて、T字型読書をする
    ・ビジネス書は何回も血肉にするべく読み込む。
    名著読めば、新著は焼き回しなので読む必要なし。
    ビジネスマンの土台部分
    ・教養書は必要なところをピックアップしてつまみ読む
    教養書がその人のオリジナリティを出すところだから、自分の興味あるところ読む
    忘れる前提で知識の生簀に入れるため3度読みする
    1. 大事なところ線引きながら
    2転記する箇所を5~9箇所選ぶ
    3. Notionなどに転記する

    読書は投資なので、タイパ意識して読む
    本は2割読めばよい
    1. 目次読む
    2. まとめがあればそこを読む
    3. 目次から面白そうな章の各段落の1文を読んでいく
    ←面白くなければ他の章へいく

    曼荼羅の中心を読むことで人生戦略も立てれる

    教養書:ビジネスに活かすためには抽象化が大事。しないとただの物知り

  • 芸術から外資コンサル 異色の経歴 独学のプロ
    読書を通じていかに知的生産性を高めるかを書いた良書

    実践的な本でめっちゃいいなー
    抽象と具体の話もぼんやりと出てる

    いかに複数のスキル学習を抽象的に当てはめて効率を高めていくかの参考になる

    2023/11/9
    再読済み
    -----------------

    ビジネス本はメジャーな良書を徹底的に読み込む
    見つけるために広く浅く本を読む
    パレートの法則
    解決策が浅いものが多い

    教養本は広く浅く、読書記録を使って何度も振り返る
    問題が根深いものが多い

    教養本のジャンル

    哲学
    歴史
    心理学
    医学脳科学
    工学
    生物学
    文化人名学

    目標を明確化しない 本当に面白い本だけを読む
    ピンとくる本だけ

    本の探し方

    書籍紹介を活用
    立花隆 血肉となり肉となった500冊。
    東大教授が進める100冊 など

    書籍の棚を活用する
    分類されているなかでメジャーな本を手に取る

    教養本については

    知識を抽象化する
    ものしりなだけのおじさんにならない
    他に適応できるようする
    具体に落としこめるようにする

    忘れてもよい仕組みを作る
    デジタルデータとして保存して検索できるようにする

    本をノートとして書き込みする

    寝ながら本にラインをひく、ダーマトグラフとは?
    糸をひいて芯を出す色鉛筆

    1回目を読む時は とりあえず気になったところに線を引く 2回目 を読むときは 5個から 9個だけ選定、抽出
    3回目 を読むときは その5個から9個を メモ帳に転機はする






  • 年末に整理せずに積読を続けていた本書。読まずに処分せずに残っていて良かった、と言うのが読み終わった最初の印象。。

    リベラルアーツ関連の書籍も読んで読みっぱなしにしていたが、抽象化/基本的なメカニズムを抜き出しつつ、メモを残して見返しながら血肉にしていきたい。

    全ての本を同じ様に読むのではなく、広く浅く読んでみて、読みがいのある本を見つけたらそれを深く読む。中々、濃淡を付けた、力の入れ具合を変えた読み方が出来てきていないが、意識して読書を終えたときに身に付いたと思えることを増やしたい。

  • Audibleにて完読し、お勧めの本を見たくて電子書籍をもう一度買った。
    書籍でもう一度印象深かった箇所を読み直した後にまた評価を追記予定。

  • ビジネス書マンダラが非常に有益であり、この部分だけでも本書を購入する価値あり
     “技術”の点においても具体的であり、概ねすぐに実践していく事ができそうな点もおススメポイント

     ただ、“示唆を書き出す”“具体的なアクションに落とし込み、課題とする”というところまでは、
     すぐに出来るようには思えないので、スモールスタート/できる事からやっていくことで“技術”を磨いていこうと思えた

    ☆箴言
     ・仕事につながるかは「読んだ後」が勝負
      得た知識を(エバーノート等に)貯蔵し、文脈に応じてそれらを組み合わせることで知的成果を生み出すことが求められる
     ・「自分をプロデュースする」つもりでThemeを決める
     ・「抽象化」できない人はただの物知り。
      抽象化とは、細かい要素を捨ててしまってミソを抜き出すこと、「要するに◯◯だ」とまとめてしまうこと
      モノゴトがどのように動いているか、その仕組み=基本的なメカニズムを抜き出すことです。
      経済学の世界ではこれを「モデル化する」と言います
      抽象化された示唆や洞察の最後には「?」がつくことになります。それが「仮説」であって「真実」ではないからです。
     ・忘れてもよい「仕組み」をつくれ
     ・仕事への「示唆」を書き出す
     ・情報のイケスをつくり、Themeを設定する

  • 知人に勧められて。

    いわゆる自己啓発本の類で読書をビジネス観点でしか見ていないのではと偏見していたが、そんなことはなかった。

    ビジネス書は名著古典を何度も読む。色々手を出す必要はない。

    教養書(というかビジネス書以外の本全般、除小説)は名著が沢山あるので、各々が面白そうと感じるものを広く読んで示唆を得るのが良い。などなど。
    普通にこの人も読書が好きなんだろうな〜と思う。

    重要なポイントとして、一回読んだだけじゃ忘れるから、メモって忘れるように。検索性の優れるEvernoteにてメモしなされ、とのこと。
    たしかにそのとおりだし、著者が言いたいことはかなり腑に落ちる。

    ビジネス書マンダラについては気になる本が幾つも見つかった。どうせ仕事で読まなきゃいけない本もあり、「読まされる本」が、「読みたい本」にかわり大変ありがたい。

  • 本に書き込む勇気

  • いつも読むのはKindle、本を買ってもメルカリで売るためにできるだけ汚さないように折り目もつけない書き込みもしない、読み終わった本が並んでいる部屋は嫌なのですぐに処分又は売る…そんな私にとってはなかなか実践は難しい方法だった。

    でも、買ったら読み終えないといけないという強迫観念、一冊を読み終えるまでは次の本に行かない、このやり方は変えてもいいかなと思った。


    覚え
    ・本は「2割だけ」読めばいい(まとめ読む→なかったら目次を読んで面白そうな章の段落冒頭一文だけ読む→3〜4章試してつまらなかったら捨てる)
    ・読書は「株式投資」と考える(読みかけの本を途中で捨ててしまうのをもったいないと感じるのは、読書という行為を消費と考えているから)
    ・忘れることを前提に読む(デジタルデータに保存。検索機能は必須)
    ・5冊読むより「1冊を5回」読む(広く浅く読んで、「読みがいのある本」を見つけたらそこで深く潜る。そういう、いわば「T字型の読書」を通じてこそ知的なストックは厚みを増していく)
    ・読書の「アイドルタイム」を極小化せよ(10冊以上同時並行、隙間時間に気分にあった本を読む。「1冊の本を読み終わらないと、気持ち悪くて次の本にいけない」この読み方=シーケンシャル読書をやっていると、いつまでたっても読書量=インプット量は増えていかない)

    ・読んでいてどうもしっくりこない、面白くないと思ったら、まず10ページ飛ばす。そこから読み始めてもやはりどうもしっくりこないと思ったら、迷わずさらに10ページ飛ばす。それでもやはり面白くないと感じたら、今度は目次を眺めてみて、いまの自分にとってもっとも興味深そうなもの、関係のありそうな項目を選んでそこだけを読んでみる。それでもツマラナイと感じたら、その本とは「今回は縁がなかった」ということですから、いったん本棚に戻したほうがいい。

  • 尻切れ蜻蛉のように最終的に何のまとまりもなく終わる
    著者がおすすめしたい本を紹介しているだけの、特に意味のない本

  • ○概要
    外資系コンサルでバチバチに働く著者が、仕事に生かすための読書へのスタンスや読み方を教えてくれる本。

    ○感想
    教養書をほぼ読まないから思考が浅いのだと知れた。
    そして学んだ知識はいかに実生活へ転用できるか考えることで仕事に生きてくる教養になるのだと学んだ。

    ○メモ
    ・読書は投資。時間とお金をかけて、豊かさを回収する→不要なら切り捨てて時間を無駄にしない
    ・ビジネス書は狭く深く、教養書は広く浅く
    ・目次で結論や気になる部分だけ 重要なのは20%
    ・他人は知らないが自分が夢中になれる本をどれだけ読めるかが差別化になる
    ・面白かった部分→ビジネスや実生活への示唆→アクションへの仮説

  • 「本というのは買ってきた時点では未完成な作品であり、読者と著者との対話を通じてさまざまな書き込みがなされることで作品として完成するもの」
    そう考えると遠慮なく本を汚せる。
    読んでマーキングしたことをアップルメモに転記はしていたが、さらにメモることで良い「いけす」となるのだな。

  • 読書というのは消費ではなく「投資行為」と考えるべきです。
    この投資の原資になっているのは本に払ったお金と自分の時間であり、リターンは知識や感動などの非経済的な報酬、あるいは仕事上の評価や昇進・昇給といった経済的な報酬ということになります。

  • 著者は、慶應義塾大学を出て、電通から、ボストンコンサルティングで仕事して、現在もコンサルティング会社のディレクターをしている。この手の本を書いているのは、慶応出身は多いなぁ。
    ここで紹介されている「ビジネス書マンダラ」は、ビジネス書を読む指針となる。こんな風にビジネス書を読めばいいのかと納得した。ビジネス書の全体的な俯瞰したものがあまりなかった。
    著者は、電通から経営コンサルティング会社に移籍したので、経営を独学で学んだ。その経験からビジネス書をどう学ぶかを考えて一つのマンダラ図を作った。また、ビジネス書に関する評価もおもしろい。あくまでも読書と仕事の関係で論じてる。
    本を読むとは、時間を使うので、その時間をどう有効に使うのか?という点に絞っている。
    本を早く読むということより、時間を有効に使うべきだという。仕事に繋がらない本に貴重な時間を投入するのは、もったいない。そして、本を読むことは消費ではなく、投資行為と考える。
    リターンは、知識や感動などの非経済的な報酬と仕事の評価、昇進、昇給という経済的報酬がある。
    投入する時間と得られる豊かさと知識のバランスであるという。なるほど、勝間和代、Daigoとは視点が違っている。
    ビジネス書を読むことは、「火事を消す能力を高めるのではなく、煙が出ているのに気づくための神経を備えろ」という。電通をやめたのは、インターネットでのSNSなどが進むことで、電通が業績が落ち、給料が下がることを予測したためだとさえいう。確かに、その見立ては、正しい。だから電通は政府に忖度する仕事が増えたのだ。
    知的生産の基礎体力を高める読書は、繰り返し読むことであるという。順番に読むというシーケンシャル読書(やっぱりカタカナが多い)ではなく、経営に対する体系的知識を得ることが重要だ。結局読書術、文章術は、梅棹忠夫の『知的生産の技術』の焼き直しにすぎないという。また、ビジネス書のベストセラーを読むのは、誰もが読んでいるならば、差別化できないのだから、費用対効果が低いという。ビジネス書は、必要なところを2割読めば十分で、あとは実行して検証すればいい。ビジネス書でいいのは、『私の履歴』などの伝記もので、そこから学ぶべきものは多い。
    人間の幅を作るために、リベラルアーツの本(哲学、歴史、心理学、人類文化学など)をきちんと読むべきだという。
    私はもう先が見えているが、今だにビジネス書をどう読むか?どのように本を読むのか?ということを考えていた中で、この本が、まともに見えた。エキスを濃縮する技術が欲しいのに、エキスを水で希釈したような本ばかりが流行るのは、今時の時代の知識の習得に対する脆弱性なのだね。
    算盤技術に関して言えば、財務・会計では、ざっくりわかるファイナンスというところあたりなのだろう。きちんと損益計算書を読めるようにしておかないといけない。
    クリス・アンダーソンの『フリー』という本に関して、著者の評価が低いのは、納得だ。ビジネスで競争しているのに、同じような本を読んでいては、いつまでも抜け出すことはできない。
    このビジネス書マンダラ図を見ながら、どこが弱いのかよく理解できた。

  •  安定感の中にも鋭さも秘めた本。昔から読書のセオリーとして伝えられてきた有名なテクニックだけではなく、著者オリジナルの見解もあり、新たな発見を得られる部分もあり面白く読めました。

  • その読書は、何のためにしてるの?の本質を問うて、どう読めばいいのか、とことん合理的に追求している。
    具体的で、今日から早速実践できる事が多い。

  • 山口周さんの著書。
    「読書はそれなりにしているのに、読書で得られた知識や感性を、うまく仕事に活かせていないなあ」と感じている人に、「読書を仕事につなげる」技術について書いた一冊。

    序盤から中盤にかけて、ビジネスマンに必要な2種類の読書と内容を血肉にするために読んだ後にするべきことを解説しています。
    その後中盤から終盤にかけては良い本と出合うための実践法や読み終わった本の整理術が解説されています。

    特に学びがあったのはビジネス書を読むうえでの考え方です。本書ではビジネス書を読むという行為は本の代金と読む時間を投資する行為であると言っています。そうして得た知識や恣意でもって豊かさとして回収するということです。
    そのため本書では一冊ぜんぶ読むことは時間を無駄にする行為なのでやめるよう言っています。
    では、どうするかというと目次を見てミソとなる20%を読んであとは捨てることを推奨しています。

    自分もつまらなくても全部読まなきゃという意識が強かったので少しづつ参考にしようと思います。

    さらに本書ではビジネスマンが繰り返し読むべきビジネス書の名著を紹介しています。ここから人生を変える一冊に出会えるかもしれません。

    本書はビジネス書の読み方を網羅的に学べる一冊になっています。皆さんもぜひ読んでみて下さい。

    本書のキーフレーズ
    「せっかくだから全部読もう」はコストのムダ

  • 電通→経営コンサルタントとして活躍する筆者が、仕事の成果のためにどう本を読むべきかを書いた本。イメージとしては、論文を書くときの本との接し方に近いと感じた。I/O効率を上げるためには、本の品質の見極めとスタンスの決め方が重要。

    本書の要点は以下の6つ。
    ①成果を出すには2種類の読書が必要
    →ビジネス書は狭く深く読む(要再読)、教養書は広く浅く読む。
    ビジネス書は仕事の成果にとっては基礎点。
    教養書で得られる内容はそのまま仕事に役立つことはないが、抽象化し、考え方を応用することで差別化要素になる。

    ②本は2割だけ読む
     →読む価値があるかどうかの見極めのため。
    ③読書は「株式投資」と考える
     →②をもったいないと思わないための心得。

    ④忘れることを前提に読む
     →「教養書」は、読書メモをとる。
    これは教養がすぐには役に立たないため。
    ビジネス書の内容は即実践することが望ましいので、メモを取ることは原則しなくてもいい。
    ⑤5冊読むより「1冊を5回読む」
     →基礎力は再読で身につく。

    ⑥読書の「アイドルタイム」を極小化する
     →本は10冊以上同時並行で読む。
     「気分じゃないか読書やーめた」というのを、読む本リストを増やすことで防ぐ(ざっくりとした理解)。
     小説1冊+ビジネス書2冊+教養書7冊とかで読む感じになるのかな?個人的にはしっくりこなかった。

    これ以外にも、具体的な筆者の使う文房具や本棚、考え方も紹介されるが、個人的にはあまり響かなかった(本筋にはあまり関係ない)。
    巻頭にある、筆者がお勧めするビジネス書の一覧が載っていて、こういう情報は結構貴重なので、今年は気になった本を読んでいこうと思う。

    再読はしないと思うが、参考になる考え方だった。

  • 類書でよくとりあげられる手法への言及もあり全てが独創的というわけではないものの、具体的な実践方法が説明されている点は参考になる(例えば、新しい専門分野を集中的に学ぶ場合の入門書5冊+専門書5冊=10冊の「1日読書」など)。
    マンダラとブックリストにであげられた文献には今後チャレンジしていきたい。

  • 読書をいかに仕事につなげていくか、という本。
    仕事につなげるが、大半は読み方の本という印象。

    その仕事の分野に関する古典は何度も読みこみ、
    プラス教養として他分野の本を広く浅く読む。
    つまらないと思う本は深追いせずに諦める。

    たくさんは読む必要ないとか言ってるけど、
    結局月10冊以上、とあったので、
    全く読まない人からすると厳しいのでは…。

    読書術の本はこれで何冊目かだけど、
    どれもやはり面白い。

  • 読みたいという意欲がない本をだらだら読んでも…と文中にあった通りの本が本書であったので、半分ほど読んだところで見切りをつけて積読にしました。

    方法論が自己矛盾に満ちていて、思いついたことを並べただけに思えてとても読み勧めにくかった。
    Kindleで購入して読み進められないほど合わない本が初めてだったのでショックでした。

  • 読書術を学ぶには最適な一冊。
    論旨は明瞭、具体的なテクニックもあり素晴らしい。希望に満ち溢れた新卒社員に配布するといいかも。ビジネス書と教養書の扱いを変えるのは大変参考になった。受験勉強と同じなんだな。
    本は買って汚して使うもの、とはわかりつつも、市井のサラリーマンは月に何万もお金はかけられない。。なので、図書館で借りてきては、せっせと写真とってエバーノートしてブクログしている。作者さんには申し訳ない、3回目読むときには買うので許してほしい。

  • ビジネス書マンダラは、役に立ちそう。独学でMBA並みの知識を得て、実践。リベラルアーツで自分ブランディングを。情報のイケスを作るには、私は、まず、読まない本を処分するところからかなと、思った。

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著者プロフィール

1970年、東京都生まれ。慶應義塾大学文学部哲学科美学美術史学専攻、同大学院文学研究科美学美術史学修士課程修了。電通、ボストン・コンサルティング・グループ、コーン・フェリー等で企業戦略策定、文化政策立案、組織開発等に従事した後に独立。現在は「人文科学と経営科学の交差点で知的成果を生み出す」をテーマに、独立研究者、著作家、パブリックスピーカーとして活動。現在、株式会社ライプニッツ代表、世界経済フォーラムGlobal Future Councilメンバーなどの他、複数企業の社外取締役、戦略・組織アドバイザーを務める。

「2023年 『新装版 外資系コンサルが教えるプロジェクトマネジメント』 で使われていた紹介文から引用しています。」

山口周の作品

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