少女論

  • 青弓社
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感想・レビュー・書評

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  • シンプルなタイトル、刺激的な装丁、しかし内容は平板でわかりにくい。多くの著者によるいわゆる「少女論」が書き連ねられ、紹介文にある「少女たちの蠱惑的な魅力としたたかな魔力」への言及もあるにはあるのだけれど、深さを感じない(理解がおいついていないだけかもしれないが……)。
    澁澤龍彦や稲垣足穂の著作をあたるか、あるいは澁澤から感化を受けたという大塚英志を読むか、そうでもしないと消化不良のままになってしまう。
    唯一、澁澤の伴侶でもあった矢川澄子の著作は、少女への昏い愛に満ちていたように思う。少女の心は「少女」にしか理解できない、ということであろうか。

  • 13人による共同執筆である本書、
    テーマに興味があったワケではない。
    小浜逸郎という人に興味があり、この人が共同執筆者の1人で、「少女論」が市立図書館の電子書籍にあり、お手軽だったので借りてみた。
    なので、目を通したのは 小浜逸郎「主題としての少女」のみ。
    しかつめらしい文章、目下まったく興味のないテーマ。
    軽く読み流した……内にも入らない、か、のう。

    表紙のヌード画像は、撮影当時11歳。鈴木貞弘という写真家の娘で名を砂代というらしい。
    思わず、「児童買春、児童ポルノに係る行為等の規制及び処罰並びに児童の保護等に関する法律」を調べてしまった。

    結果的に「少女論」はほとんど読んでゐないが、児童買春、児童ポルノに係る行為等の規制及び処罰並びに児童の保護等に関する法律を、そこそこ読ませてもらうことになった。

    ついでに、Amazonで、
    鈴木貞弘撮影「SAYO―Daughter’s Photography Birth to Adult」という写真集の中古が、71,500円で売ってます。

    上記法の第三条(適用上の注意) 
    この法律の適用に当たっては、学術研究、文化芸術活動、報道等に関する国民の権利及び自由を不当に侵害しないように留意し、児童に対する性的搾取及び性的虐待から児童を保護しその権利を擁護するとの本来の目的を逸脱して他の目的のためにこれを濫用するようなことがあってはならない。

    この規定でもって、ぎりぎりセーフになってるのか、法施行あるいは改正前の特例措置が政令等で定められてるのやら。。。。

    Amazonのレビューには、「装丁を今も改めていないとは、出版社の良識を疑う」とあったが、妥当な見解のように思う。

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著者プロフィール

1931年、新潟県生まれ。お茶の水女子大学卒業。お茶の水女子大学学長を経て、お茶の水女子大学名誉教授。専攻は児童文化論、児童社会史。著書に『それでも子どもは減っていく』『異文化としての子ども』(ともに筑摩書房)、『子どもが忌避される時代』(新曜社)、『変貌する子ども世界』(中央公論新社)、共著に『〈少女マンガ〉ワンダーランド』(明治書院)、『誕生から死までのウェルビーイング』(金子書房)ほか多数。

「2012年 『女学生の系譜・増補版 彩色される明治』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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