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本 ・電子書籍 (189ページ)
感想・レビュー・書評
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ガンジーと言うと「ザ・聖人」という印象を持っている人が多いと思う。私もまたその一人だ。
ただ、ガンジーが獄中から送った手紙や、それにまつわる著者の解説などを見ると、決してガンジーは生まれながらの聖人ではなく、むしろ極めて人間臭い不完全な人間だったことがわかる。
生まれながらの聖人などは存在しないということを改めて知るとともに、きわめて不完全だった人間が、自分の使命を感じ、その実現のために人格を陶冶したいという強い思いを持って努力した結果だからこそ、ガンジーの行動や言葉は途轍もなく強い力を持ち、偉大なことを実現したのだと思った。
つまり、もしガンジーが最初から非の打ち所がない人間だったら、彼の成し遂げたことは全く実現しなかったのかもしれないということだ。 -
宗教を政治に利用するのではなく、ちゃんと宗教で政治をしようとしたのかなと思いました。もしかしたら今までの歴史で宗教で政治をしようとした人はいないのかもしれないです。
真理を目指す。神が真理ではなく、真理が神。
政治的な駆け引きってあると思うけど、そこに真理の追求を持ってきて、真理を信じることで駆け引きをする。いや、真理は神なので、真理に従えば自ずから勝つ、という信念で政治をするってやっぱりすごい。
獄中で暇だから書くっていうのがまたすごい!
いや、暇じゃないんだろうけど、暇と思うところがすごい -
ガンディーの考え方・想いが1冊にまとめられた書籍。ガンディーの人を導く力の強さを痛感する。
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1930年、「塩の行進」で逮捕されたあとに、獄中から仲間に対して、自分の考えを毎週書送った手紙をまとめたもの。
といっても、現実的、具体的な話しではなく、ガンジーの思想をあらためて簡潔にまとめたものになっている。以前は、「ガンジー聖書」という名前で翻訳されていたらしい。
「神が真実」なのでなく、「真実が神」なのである。という冒頭の言葉にノックアウトされる。
が、読み進めるにつれ、その要求の強さにたじたじになる。
著者プロフィール
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