- Amazon.co.jp ・電子書籍 (219ページ)
感想・レビュー・書評
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毎日、口から身体に取り込む、食べ物。
年齢を重ねるにつれて、「量は少なくてもいいから、多少、値段が上がってもいいから、良いものを食べたい」と思うようになってきました。
そして、インターネット上の「食の安全」に関する情報を読みふけってしまう自分に、気づくことも多くなってきました。
そんなタイミングで出会ったのが、この本。
書店巡りをしていたら、文庫本として平積みされているのに気付き、Kindle版を探して読んでみることにしました。
著者は”フードプロデューサー”として、これまでも何冊かの本を世に出しているというお方。
外食産業の内情を踏まえて、どのような点に注意しなければならないかを、食材別に具体的に記述しています。
最初に書かれているのが、「工場」で加工され店舗に配送される、食材の問題点について。
大量の食材を加工し、衛生状態を保ったまま配送し、利用者の口に届ける。
安く美味しいものを多くの人に提供する、という考えは尊重すべき部分があるかと思いますが、安全健康の視点で見るとずいぶん、無理なことをしているのだなあと、認識しました。
その他、繰り返し書かれているのが、「揚げ物」についての問題点。
これまでも積極的には食べていませんでしたが、この本を読んでますます、口にする回数が少なくなりそうです。
個々の項目については、インターネット他でも目にする内容が多いかもしれません。
また、「なぜ身体に良くないのか」の説明については、深掘りして欲しい部分も散見されました。
しかし、「今、口にしようとしている食べ物」について、あらためて「このまま食べ続けて良いのか」と考えるきっかけになる、という意味で有用な本だなあと感じました。
自分の身体は、自分が取り込んだモノから出来上がっている。
食についてはこれまであまり、関連図書を読んできませんでしたが、これを機会に意識して読み込んでいきたいと思います。
『座らない!』 トム・ラス
https://booklog.jp/users/makabe38/archives/1/4105069217
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