僕たちのヒーローはみんな在日だった (講談社+α文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 難しい問題。社会勉強。

  • 自分に差別意識がないとは思わないが、少し前の世代はもっとその区別が厳しかったのだろうなと思った。その上の世代の方が、韓流ドラマとかにはまっているわけだから、単純ではないのだろうけど。

     日本は田舎社会というか、村なんだね。俺とあいつは同郷だから身内、そうじゃない奴はよそ者という区別が明確なのだろう、と。コロナによっておかしくなっているグローバル社会がいいとは思わない。ただ、身内とよそ者をはっきり分ける世の中というのも、ちょっと息苦しいな。在日とか、なにかそういうのが表面に現れた問題である気がする。

     在日の親世代を小説にした『月を抱いて 海に眠る』を読んだときに思ったのだけど、そちらの側で物事をみると、半島から日本にくるというのは、その当時は命懸けの側面はあったにしても、稼げる都会にいってみようかという感覚としてもとらえられるんじゃないかと思ったものだ。東京と大阪や九州、北海道くらいのちがいと何がちがうのだろうか、と。もう少し協力しあえた方がお互いのためになると思う。本書の後半に出ていた新しい世代のスポーツ選手や芸能人が、そうした肯定的な社会の変化を表しているなら、少し前進と思うのだけどね。

  • 週刊現代2016年5月7日・14日号 記事

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著者プロフィール

1956年、兵庫県生まれの在日韓国人3世。
1980年、同志社大学卒業。
1988年、同大学院商学研究科博士後期課程修了(商学博士)。
1990年9月より2022年3月まで大阪市立大学経済学部に勤務。
大阪市立大学大学院経済学研究科教授を経て、現在、大阪市立大学名誉教授。テレビ・ラジオコメンテーター。
著書に『韓国NIES化の苦悩』(同文舘出版)、『〈在日〉という生き方』『「在日コリアン」ってなんでんねん?』『僕たちのヒーローはみんな在日だった』『日本人と韓国人 「タテマエ」と「ホンネ」』『在日マネー戦争』(以上、講談社)、『越境する在日コリアン』(明石書店)、『朝鮮半島を見る眼』(藤原書店)、『20世紀東アジアのポリティカルエコノミー』(晃洋書房)などがある。

「2023年 『在日という病 生きづらさの当事者研究』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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