下り坂をそろそろと下る (講談社現代新書) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 総論はその通り。
    日本は下り坂にあることは否定できないこと。それに対してもう一度日を昇らせようとするのは無理だろう。
    ならば上手く撤退戦を戦い、次に備えるしかない。

    しかし、その具体論は明確ではない。
    地方に文化を振興し経済を回すというのは因果関係として逆ではないか。
    生業から知らずに文化が生まれることはあっても、演劇や音楽を振興して経済を再生するというのはあっても稀なケースだと思う。
    それよりも地方にある自然を愛し、活かして行くことに活路があるのではないかと思う。

  • ちきりんさんだっけ?身の丈の生活をしましょう、的な話と受け取った。
    文化人なので文化振興政策がなっとらん、とおっしゃるのはいいとして。坂道をどう下るのかは結局分からずじまい。ふる里振興に関して文化を語る人が居ない、というご指摘があるが、ほとんどの人が文化≠経済、だと思っているからじゃないかな。どうやったらうまくお金が回るんでしょうね?

著者プロフィール

1962年、東京都生まれ。劇作家・演出家。芸術文化観光専門職大学学長。国際基督教大学在学中に劇団「青年団」結成。戯曲と演出を担当。戯曲の代表作に『東京ノート』(岸田國士戯曲賞受賞)、『その河をこえて、五月』(朝日舞台芸術賞グランプリ受賞)、『日本文学盛衰史』(鶴屋南北戯曲賞受賞)。『22世紀を見る君たちへ』(講談社現代新書)など著書多数。

「2022年 『撤退論 歴史のパラダイム転換にむけて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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