デミアン(新潮文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 幼少期から青年期に迎える内面の葛藤や衝動は誰もが経験する普遍的なものである。時代的文化的背景をもとに描かれている「ぼく」の内面の変化には共感できるところもあり、新たな気づきもあった。文章がとにかく美しくて、ヘッセの世界に没頭できました。

  • 本書の語り手であるシンクレールが少年から大人へと成長する過程での内面の葛藤と成長を描いた青春小説として読んだ。シンクレールの額にカインの印があると指摘するデミアンの存在は、力強くも不気味。最後、シンクレールがこれまでの精神世界の沈潜から突如として現実世界に引きずり出される。本書の結末は、読者によっていろいろな読み方ができそうだ。それにしても、ヘッセの至言が本書にちりばめられていて、読み応えのある一冊であった。お気に入りは、「各人にとってのほんとの天職は、自分自身に達するというただ一事あるのみ」のフレーズ。

  • ヘッセの書く文章がとにかく美しい。なおかつデミアンのセリフを読んでいるとシンクレールが彼に魅了されるのが分かる。他のヘッセの作品も読みたくなること間違いなし。ラストが特にお気に入り

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著者プロフィール

ドイツ生まれのスイスの作家。主に詩と小説によって知られる20世紀前半のドイツ文学を代表する文学者。南ドイツの風物のなかで、穏やかな人間の生き方を描いた作品が多い。また、風景や蝶々などの水彩画もよくしたため、自身の絵を添えた詩文集も刊行している。1946年に『ガラス玉演戯』などの作品が評価され、ノーベル文学賞を受賞した。

「2022年 『無伴奏男声合唱組曲 蒼穹の星』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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