捨てられる銀行 (講談社現代新書) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 北國銀行、広島銀行、稚内信組などの取組みは輝かしいが、これが銀行本来の姿。
    一方、これからのフィンテックの脅威に対して、これらの銀行も太刀打ちできるのか。新たな銀行のポジショニングが問われる。

  • 銀行における方針変換について注目して、地方銀行を低い金利を提供するだけの存在にせず、地方企業に積極的に関わり成長に繋げる新たな価値の提供をする地方銀行の姿を提案している。
    すでにそのような試みをしている銀行の紹介もあり、興味深い。

  • Audiobookで聴きました。

    数年前、巨大なITフェアのパネルディスカッションで、地銀の部長さんが各企業に働き方改革のコンサルをしているという話をしていて、どうして銀行さんが、そんなことをするのかと不思議に思っていたが、この本を読んで、謎が解けた。
    地銀の使命は、地域再生。
    われわれITベンダーも、同じミッションを持っているはず。
    そのミッションを果たすためには、単に御用聞きではいけない。
    深く顧客に入り込んで、業務を理解し、課題を理解し、ともに解決策を考え、実行していかなければならない。
    そう思った。

  • 買って何年も積読となっていた本書をやっと読むことができた。
    内容については知らないことばかりだったので勉強になったのだが、良くも悪くも物語風に書かれており、自分としては知りたい情報だけさくっと知りたかったので、どうでもいい情報が散りばめられているのが読む際に結構苦痛ではあった。
    この本はもう5年近く前の本であり、現在の銀行業の実態を知るためにも取り急ぎ4を買ってみたのでこれから読もうと思うが、2と3も追って読んでいきたいと思う。

  • 金融庁の改革が行われ、地方の金融機関がそれによってどのような影響を受けているのか、それに対応するしない様々な反応といったものに焦点を当てて書かれています。銀行業界に大きな影響を与えた不良債権の問題への対応にのみ特化した現状と、それに問題を感じての金融庁の動きが、主となる3人の人物を語ることで理解することができます。ここでは激震が走っているのだということをリアルに感じることができました。また金融機関のそれぞれの対応の仕方がどのような結末を招くのか、未来はわからないのですが、捨てられる銀行というタイトルの意味が深刻に響いていることを感じます。ニュースで金融機関の関係を読むために必要な基礎知識が書かれていると感じました。

  • 上のかたがたのオススメと聞いて読んでみた。2015年7月の森金融庁長官就任以降、金融行政の大転換が推し進められている。地方創生に対して地域金融機関の健全性とはなにか、関係構築の重要性、リスクテイク・収益性・自己資本のバランスなどなど。最近よく聞くようになった単語たちはこういう流れで私のような末端まで届くのだと初めて理解できました。単純に読み物としても半沢直樹みたいでおもしろかったです。

  • 「人気のコーヒーチェーンやテーマパークなどは、「コーヒーを何杯売れ」「何人の入園客を連れてこい」などの営業ノルマを設定しているだろうか。」

    しているだろう。
    銀行を変える。

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著者プロフィール

はしもと たくのり
共同通信編集委員。1975年東京都生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒業。2006年共同通信社入社。経済部記者として流通、証券、大手銀行、金融庁を担当。09年から2年間、広島支局に勤務。金融を軸足に幅広い経済ニュースを追う。15年から2度目の金融庁担当。16年から資産運用業界も担当し、金融を中心に取材。『捨てられる銀行』シリーズ(講談社現代新書)は累計30万部を突破。本作はその第4弾となる。


「2020年 『捨てられる銀行4 消えた銀行員 地域金融変革運動体』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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