猫物語 (白) (講談社BOX) [Kindle]

著者 :
  • 講談社
4.43
  • (9)
  • (2)
  • (3)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 87
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (404ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • あとがきによると、
    ここからがセカンドシーズン。「あらかじめ『あった』物語が前作までで、この本から先の物語は作者も知りえぬ未来だった」とのこと。

    戯言シリーズを筆頭に「語り部」の存在が印象深い西尾維新先生の作品。
    その中でシャーロック・ホームズを引き合いに出しつつ、羽川さん視点、羽川さんが語り部になって進むこの作品。
    めっちゃくちゃ良かった、、、

    羽川さんが羽川さんたる所以を深く掘り下げるとともに、羽川さん視点だからこその「見えてなさ」が鍵となる(「家」が大きなキーワードになるからか、その連想で鍵を開けたり閉めたり。っていう描写も多く感じた。)ミステリ展開も面白く、ここまでのシリーズで感じてた羽川さんへのモヤモヤ感が浄化されていくようで、泣けた、、、

    章が進んでる!とかってメタ的ツッコミも入るのも今作のニヤニヤポイントかな。
    次回作も楽しみ。

  • めちゃくちゃ良い。
    実はシリーズの中でも相当ミステリの文脈で書かれた作品。予想外さでびっくり!ではない、端正に計算されたストーリー展開で、構造が美しい。
    物語としても最高の掘り下げ方だ。初期は極端な設定が魅力だった羽川をこれまでの物語で分解し続けて、それが一気に美しく完成する。
    アニメも見直したくなった。

  • 知るほど知る
    いただきます、される

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

1981年生まれ。2002年、『クビキリサイクル』にて第23回メフィスト賞を受賞してデビュー。デビュー作を含む「戯言シリーズ」は若い読者に大人気となる。2006年刊行の『化物語』は〈物語〉シリーズとしてシリーズ化され、アニメ化・ゲーム化され様々なメディアミックスが行われている。矢継ぎ早に刊行するすべての本が常にベストセラーとなり、当代随一の「物語師」として活躍中!

「2014年 『「偽物語」PremiumアイテムBOX』 で使われていた紹介文から引用しています。」

西尾維新の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×