あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。 (スターツ出版文庫) [Kindle]

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  • スターツ出版
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感想・レビュー・書評

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  • ペンネーム:クリオネ
    心に残った言葉または場面:みぞれを食べる場面
    感想・書評:映画を観て、すごく心を動かされたので原作を読みました。現代を生きる女の子、百合が戦時中にタイムスリップし、特攻兵の彰と出会うところから話が始まります。百合は何度も何度も「戦争はおかしい」「国のために死ぬなんて馬鹿げている」と訴えていましたが、戦時中にそんなことを言うと非国民だと罵倒されてしまいます。しかし、百合が出会う鶴屋食堂のツルさんや女学生の千代ちゃん、特攻兵の方々はみんな優しくて暖かくて、その対比も残酷だと感じました。毎日学校に来れること、ご飯をおなかいっぱい食べられること、安心して眠れることなど、今の時代は当たり前だけど、かけがえのない幸せなのだと気付かされました。
    姫路大学附属図書館の蔵書を確認する→https://library.koutoku.ac.jp/opac/opac_link/bibid/BB00003897
    (所蔵は文庫版ではありません。)

  • 【資料ID】97230262
    【請求記号】913.6||S
    【OPAC URL】https://opac2.lib.oit.ac.jp/webopac/BB50334033

    スマホも使える現代から戦争の時代へとタイムスリップした反抗期の少女が当時の特攻隊と出会うストーリー。
    当たり前に便利なものに溢れている生活から一変。
    お国の為とあらゆるものを制限される生活。
    今までの学生生活の中で「戦争はいけない」と学ぶ機会は多々あったけれど、同調圧力の中志願し、せざるを得ない雰囲気の中、特攻隊を抜け出し逃げるという選択をした人も実際いたのだと思いながら、果たして自分はこの状況となったら同じくおかしいと思ってはいても声に出せず同調してしまうこともあるのではないかと思ってしまいました。
    今でいう大学生が国の為家族の為大切な人の為「行ってまいります」と敵地に突っ込んでゆく。
    両親、妹などへ宛てた手紙の内容には自然と涙がこぼれました。
    本当に戦争はおこり日本は敗戦したという事実は学んでいてもやはりどこか自分の中で現実として受け止められていないのだなということも改めて感じました。

  • 好きすぎてやばい。もう何回も繰り返し読んでる。こんなのがKindle Unlimitedでいいの??

  • 今流行りのブルーライト文芸の代表作のひとつ。

    学校でも家でも居場所を見つけられす,イライラしていた少女百合。
    ある日家を飛び出して古い防空壕で一晩をすごすと、いきなり第二次対戦中の日本にタイムスリップすることに。そこで特攻隊員の彰に出会う。
    当時のその他の日本人にも出会い、優しさや愛することを知る。現代の日本に帰ってきたあと、百合は今度はひたむきに生きていく。

    といった話。
    あまり気を衒ったところもなく、とてもスタンダードな話となっています。
    映画化もしているらしい。
    正直なところ、あまり大人向けの作品ではないですが、太平洋戦争に全く無知な学生さんとかには良いのかもしれません。

  • Kindle unlimitedにて いろんな感想が渦巻くけど どれも見当違いなんだろうな だって、私は戦争を経験してないもの 今の物差しで過去は測れない

  • 現代から戦時中、しかも第二次世界大戦のほぼ終わりにタイムスリップした百合と特攻隊員として特攻する日を待つ彰の物語。正直終わりが普通だった。

  • 戦時中にタイムスリップする、という
    ありがちな設定でありながら
    特攻隊や人々が集まる食堂の描き方がとても
    リアルで臨場感があふれる。
    主人公が14歳ということもあってか
    凄まじい時代の中に瑞々しささえ感じる描写だった。

    THE泣ける設定で見事に泣かされた感じ。

  • 現代を生きる中学生が、戦時中の日本にタイムスリップして、特攻隊の1人と想いを育むストーリー。想像通り、哀しい最後しか迎えられないのだが、現代の感覚を当時に持ちこんでいるから、戦争に対する憤りや不条理をそのまま主人公は叫ぶ。でも変えられない現実。当時を思うととても狂っていたと思うし、やはりどうして戦争は虚しいものでしか思えない。現代で廃れていた主人公が当時の方々の優しさや愛情に触れ、素直な感情を露わにするシーンは涙なしでは読めなかった。

  • 忘れがちだけれど、平和な時代の日本に生きて、当たり前のように、毎日温かいお風呂に入れて、お腹いっぱいにご飯が食べれて、爆撃に怯えることなく眠りにつけて、自分が言いたいことを自由に言える。それがどれだけ恵まれていることか、感謝すべきことが日常に沢山あるかを改めて思い出させてもらえた。戦争、そこでのどうしようもない苦しさ、大切な人を亡くした深い悲しみ、想像を絶する大変な生活を乗り越えてご先祖様達が命を繋いでくださったから、今の平和な世界があることを忘れてはならないし、こども達に伝えなければならないと思った。戦争の話はどうしても暗くて悲しいのがわかっているから、蓋をして手にとることも滅多にないけれど、さらさらと読めて止まらなくなり読みやすかった。けれど、「思い出す」が中心で、思わず自分中にストックしたくなる美しい表現や、全く新しい気付き、視点のようなものはなかったので、星は3つ。

  • 戦争の怖さが分かります。戦争怖いです。
    面白い話ですが、私結構泣いてしまいました…。
    最後の主人公が手紙を見るシーンが、心に残りました。
    是非読んでみてください。

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著者プロフィール

鹿児島県出身、愛知県在住。高校国語教師としての経験をもとに、悩み疲れた心を解きほぐす作品を目指して、日々執筆活動をしている。代表作となった『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』(スターツ出版)が、様々な年代の共感を呼び、現在最も注目される作家。他に『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』『ないものねだりの君に光の花束を』などがある。

「2023年 『たとえ祈りが届かなくても君に伝えたいことがあるんだ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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