- Amazon.co.jp ・電子書籍 (163ページ)
感想・レビュー・書評
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心温まる話あり、どこか懐かしい話あり、読む人にとって感じ方はそれぞれかもですね。
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短編集で、どのお話も「本」に関わるお話。
この世の中には本がたくさんあって、出会ったことの無い本や読んだことのない作家もたくさんいる。でもそれを片っ端から読むのではなく、「私を呼ぶ本」を一冊ずつ読んで、相性の合う「すごく好き」な相手を見つける。
私もそうやって「すごく好き」を見つけていきたいな。
角田光代も「すごく好き」です。 -
角田光代、さすがです!
傑作「八日目の蝉」を筆頭に「対岸の彼女」「ロック母」「これからはあるくのだ」「エコノミカル・パレス」「ツリーハウス」「空中庭園」などの秀作を発表している実力は、短編作品でも色あせることはありません。
旅先で出会う不思議な因縁の本「旅する本」、1冊の文庫本に想像をめぐらす「だれか」、旅館の部屋に残されていた本に挟まっていてた見知らぬ誰かの別れの手紙「手紙」、好きな人と本棚を共有するということ「彼と私の本棚」、不幸を招く本「不幸の種」、中古本の裏表紙の書き込み「引き出しの奥」、書店での万引き「ミツザワ書店」、おばあちゃんの読みたかった本「さがしもの」、バレンタインは本のプレゼント「初バレンタイン」の9編すべてが、それぞれのシチュエーションで運命的ともいえる本との不思議な関り、作者の本への愛情あふれる作品となっています。「本」を「音楽」と置き換えても成立しそう?いや、視覚と聴覚の差は意外に大きそうです。
角田光代(かくた みつよ)
1967年、神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。
1990年、「幸福な遊戯」で海燕新人文学賞を受賞し、小説家としてデビュー。受賞歴として、1996年『まどろむ夜のUFO』で野間文芸新人賞を皮切りに、2005年『対岸の彼女』で第132回直木三十五賞、2007年『八日目の蝉』で中央公論文芸賞、2011年『ツリーハウス』で第22回伊藤整文学賞、2012年『紙の月』で第25回柴田錬三郎賞、同年『かなたの子』で第40回泉鏡花文学賞、2014年『私のなかの彼女』で第2回河合隼雄物語賞をそれぞれ受賞している。
現在、小説現代長編新人賞、すばる文学賞、山本周五郎賞、川端康成文学賞、松本清張賞の選考委員を務める。
メディア化作も数多い。 -
本にまつわる素敵な短編集。本が好きな人は共感するはず。こういうのを読むと、いくら電子書籍が普及しても紙の本の魅力というのはなくならないだろうな、と思う。
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おばぁちゃんに頼まれた本を探す女子中学生。
旅先で出会った本
初めてできた彼にプレゼントした本
等々。 本にまつわる話を収めた短編集
活字中毒としては「わかるわかる」な話も多かった。 -
本にまつわる話が9つ。
読書って楽しい、本が好きでよかった、と思える作品。 -
本をめぐる短編小説。
読みやすく面白かった。