理科系の作文技術(リフロー版) (中公新書) [Kindle]

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  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (257ページ)

感想・レビュー・書評

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  • 文章を書く上で内容そのものよりもその形式に注意を払ったことは今までそんなになかった気がするし、そのことにフォーカスした本も読んだことがなかった。この本は徹底的に作文技術、それもあくまで「理系の仕事の文書」をどう書けばいいかにこだわって書かれている。
    あまり今の生活で「理系の仕事の文書」を書くことがないけど、必要性が出てきたらまた読み返したい。

  • 理系の学生が論文・レポートを書くケースを想定して書かれた本。1981年から読み継がれていて評価が高いらしい。

    自分は本のメインのターゲットではないが、仕事柄文章を書く機会が多いので、要所要所を参考にさせてもらう。「逆茂木型」の文章を書いてはならない、言い切り型にすべき、「まぎれのない文」を書かなくてはならない、あたりが印象に残った。

    文体は固いが、スルスル頭に入ってくるのは流石。

    1.序章
    2.準備作業(立案)
    3.文章の組立て
    4.パラグラフ
    5.文の構造と文章の流れ
    6.はっきり言いきる姿勢
    7.事実と意見
    8.わかりやすく簡潔な表現
    9.執筆メモ
    10.手紙・説明書・原著論文
    11.学会講演の要領

    以下Amazon商品ページより。

    物理学者で、独自の発想で知られる著者が、理科系の研究者・技術者・学生のために、論文・レポート・説明書・仕事の手紙の書き方、学会講演のコツを具体的にコーチする。盛りこむべき内容をどう取捨し、それをどう組み立てるかが勝負だ、と著者は説く。文のうまさに主眼を置いた従来の文章読本とは一線を劃し、ひたすら「明快・簡潔な表現」を追求したこの本は、文科系の人たちにも新鮮な刺激を与え、「本当に役に立った」と絶賛された。2016年には紙の書籍がついに100万部を突破した、不朽の文章入門

  • ・参考図書指定科目:「ゼミナール 松本」

    <OPAC>
    https://opac.jp.net/Opac/NZ07RHV2FVFkRq0-73eaBwfieml/AhDsN5VWjDp4k9q7lI7ZxfPynbh/description.html

    ※貸出については、下記「図書館利用ガイダンス」を参照
    https://sites.google.com/cyber-u.ac.jp/library/site/guidance

  • 理科系にかかわらず使える内容。しかし書いてあることは他の本と同じ。敢えてこの本で学ばなくてもよいと思う。図もなく、説明文も理科系であり、読みにくいため。

    誰に向けて書くか明確にする。調査する。いきなり書き始めず、伝えたいこと、目的を明確にしてから。
    全体を示してから詳細へ。パラグラフも結論が先。
    事実と意見を分ける。
    1文は短く。接続詞を吟味し、文を分かりやすく繋げる。
    受動、否定言葉は避け、能動、肯定言葉を使用する。
    ひらがなと漢字を使い分けて読みやすく。出来る、できる。

  • 理系で論文書くやつは全員これ読め、と言わんばかりに文章の書き方が書いてある。

  • 難しい言葉をつかわない(漢字多すぎると❌)
    受動ではなく能動態で書く(実験が行われたじゃなくて行った)

  •  うまい文章ではなく、読んでもらうための文章を書けるようになりたいと思ったから、本書を手に取った。ただ論文やレポートを書くことがないからか、あまり身が入らなかったので積読。
     理系出身の同僚に見せるたび、懐かしいと言われた。初耳だわ。数学科とはいえ僕も理系なんだけど。そのうちの1人がバーバラミントを読めるならそれで十分ですよ、と言われたのでそうしようと思う。

  • 「理科系の作文技術」を買うと一緒におすすめされてくる本。速読とかではなく、どう効率的に使える必要な知識を本から取り出してくるかを解説していて、ためになった。

  • 作文技術の古典的名著。
    修辞を排し要素を構造的に組み立てることを方針とする、まさにタイトル通りの本。
    生涯役に立つ技術!

  • 主に理科系の若い研究者や学生に向けて論文・レポートの書き方を説明する一冊です。
    内容の精選、事実と意見の区別、記述の順序などについて、具体的なアドバイスが書かれています。
    「明快・簡潔な表現」を追求した文章術は、学生である今はもちろん、将来も様々な場面で役に立ちそうです。
    _____
    所在:中央館2F 文庫・新書コーナー
    請求記号:081//C64//624
    OPAC:https://opac.lib.niigata-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BA60858971?hit=1&caller=xc-search

  • 体裁が馴染めなくて読めませんでした。
    日本語の横書きが苦手のせいか…
    読点が「,」句点が「.」なのも苦手で…

    でも名著だそうです。

    いつか読みたくなった時のために本棚に登録しました。

  • 所有紙本

  • 古き本で正直なところ役に立たなかった。。

  • 情報科学科 中野美由紀先生 推薦!
    王道の書き方本。
    理系はもちろん、文系と自任されているあなたにもお薦めです。

  • この本は、対象読者を選ぶ本という気がした。論文を書く必要のある学生は、この本を読むのと読まないのでは評価が変るかもしれない。私には読む理由は少ないのでこの本を読み切る気概はなかったが、文書の記述方法について得られることが多い本と感じた。

    改めて読みそうな気がするので、目次をメモしておく。

    1.序章
    2.準備作業(立案)
    3.文章の組立て
    4.パラグラフ
    5.文の構造と文章の流れ
    6.はっきり言いきる姿勢
    7.事実と意見
    8.わかりやすく簡潔な表現
    9.執筆メモ
    10.手紙・説明書・原著論文
    11.学会講演の要領

  • 9章以降はやや蛇足な感も否めませんが、理系の大学生は必読と言っても良いような名著だと思います☆また、文系の人であっても上司が理系の場合や彼氏が理系の場合は読んでおいて損の無い本だと思います。・・・ある程度の物理の知識が無いと今一つ例文が意味不明の感はありますが^^;。

  • タイトルからキャッチ―な内容を想像していたのですが、大学の教科書のような固さで、途中で挫折してしまいました…。
    漫画バージョンが出ているので、そちらの方が個人的にはおすすめです。

  • 理系の大学一年生がだいたい読まされる本。というかこれを読まずに教授にレポートを出すとつっかえされるし、数年後あんなレポート出しちゃったのかわたし〜〜〜!と恥ずかしくてまじ無理になる。

  • 人に正確に伝えるにはどうすればよいかを追求している。
    「理科系の」とあるが、理科系の人に限らず非常に有用な内容だと思う。
    高校生以上のすべての人におすすめ。

  • 内容がやや古いが根本的考えは勉強になる。
    kindleで読んだが、「前章を参照せよ」ということがよくあるので、紙の方が読みやすかったかと思う。
    また、「◯◯を書く時」のようにケースごとに書いているので、1冊だらだらと読むより、「レポート書く前に」みたいにケースごとに読めるよう、紙ベースで付箋など貼って利用するのがいいかと。(1回ざっと目を通しておいて)

  • 2020.6.3 読了
    一義的な文章を書くことの重要性とその方法を学べた。
    ・日本語の言語的特徴
    ・文章、パラグラフ、文、単語の選定をこだわる
    ・おかしな文を見つけたら原因をはっきりさせる
    ・理系の文章は内容と構成で勝負する。

  • 内容はやや古く、また対象が狭いが、参考になる。日本語の特有の言い回しが理科系の文章を書くには適さないことがある。気をつけたい。

  • もっと早く読んでいれば…と誰しもが思う本。

  • したがってその文ぜんたいとしては事実の記述になっているにしても,文中に「便利な」とか「すぐれた」とかいう修飾語(句)がはいれば意見が混入することになる

    またまは指導員になります。これで3人目。人に何かを教える立場になりますので、文章作成の基礎からということで、本書を読み直してみました。今でもできていないことが多いです。果たしてこれできちんとしたことを教えられるのか。残り数ヶ月、これまで学んできたことを振り返ってみます。

  • モリカケ関連の報道で出てくる「備忘録」やら議事録やらを見ると、役人がいかに文書作成について訓練を受けているか感嘆することが多い(良い文章かはさておき)。一方、サラリーマン、特に文系出身者は、真面目に卒論に取り組んだ人を除いて、絶望的にその機会がない。
    それでも日々読み書きしなければならない文書類は無尽蔵に増えていく。対策として弊社は「結論から書け」「事実と意見を分けろ」「悪いことほど迅速に報告せよ」の3つを趣旨とした社訓があるのだけど、まぁ徹底できない。来月新入社員に何か研修をしろということなので、文章作成をテーマにすることにして、予習に名著を読み込むことにした。

    古い本だけど(OHPの作り方とかも出てくる)、パソコン仕事術のようなものよりも普遍的な内容なので、個人的にはより望ましいと感じた。議事録、報告書にとどまらず、マニュアルとか、依頼書とか、プレスリリースとか、日々色んな物を書くのだけれど、それらに応用できる内容もあって、人を選ばず勧められそう(すこし例文は理系ばっててとっつきにくいかもしれないが、最近出ているマンガ版は内容が希釈されすぎていると思う。そもそも文章術を学ぼうとする人がなぜ文書を避けなければならんのだ)。

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著者プロフィール

一九一七年(大正六)、東京に生まれる。四一年、東京大学理学部物理学科卒業。名古屋大学助教授、学習院大学教授をへて、八一年から同学長。学習院大学名誉教授。専攻、物理学。応用物理学会会長、国際光学委員会副会長、言語技術研究会座長などを歴任。著書に『物理の散歩道』(ロゲルギスト名による共著、岩波書店)、『新物理の散歩道』(同共著、中央公論社)、『理科系の作文技術』(中公新書)、『物質の世界』(培風館)、『物理・山・ことば』(新樹社)、『レポートの組み立て方』(ちくま文庫)などがある。

「2018年 『まんがでわかる 理科系の作文技術』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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