虫娘 (小学館文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 【2022年93冊目】
    なんとも不思議な雰囲気を纏った物語でした。主人公は死んでいる、のにも関わらず生きているときよりも、死んだあとの方が生きている気がしました。シェアハウスの住人一人ひとりも癖が強くて、人間て本当に訳がわからない生き物だなと思わされました。どこかリアルな歪さがあって、まるっきりフィクションめいているわけでもなく、とにかく不思議、の一言につきました。

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著者プロフィール

井上荒野
一九六一年東京生まれ。成蹊大学文学部卒。八九年「わたしのヌレエフ」で第一回フェミナ賞受賞。二〇〇四年『潤一』で第一一回島清恋愛文学賞、〇八年『切羽へ』で第一三九回直木賞、一一年『そこへ行くな』で第六回中央公論文芸賞、一六年『赤へ』で第二九回柴田錬三郎賞を受賞。その他の著書に『もう切るわ』『誰よりも美しい妻』『キャベツ炒めに捧ぐ』『結婚』『それを愛とまちがえるから』『悪い恋人』『ママがやった』『あちらにいる鬼』『よその島』など多数。

「2023年 『よその島』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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