- Amazon.co.jp ・電子書籍 (246ページ)
感想・レビュー・書評
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法律入門シリーズの中でも入口として位置づけられており、これから法律を学び始めるような人に向けて提供されている本。
日本の法律の由来、世界で見たときの属性、憲法や各法律の関係性などが紹介されており、全体像を掴むのに適している。
一方で入門書という割には若干小難しいパートもあり、本当に本当の初学者にとっては理解しきれない。これから本格的に勉強していきたい人や、ある程度法律を勉強したけど復習したい人向けなのかもしれない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
国を知るには法を学べばいいことを知った。プラトンの『国家』や『法律』を読んだ時も思ったが、国は物理的存在者でなく、社会的存在者だということだ。
お上からの命令でなく、個人が主体的になって、社会情勢を見なければならないと思った。
えん罪の問題で、被疑者側の立場になって考えることが多かったように思う。自白をさせようと刑事が脅迫する場合、更には、実際に加害者と判決されてもシンパシーを感じていた。しかし、バランスを考えると、被害者になる可能性もある訳で、そういう意味でのことを考えてこなかったと猛省させられた。北朝鮮の拉致被害者家族の問題も、生きている家族がみんな死んでいけば、問題は解決されはしないが、忘れ去られることは大いにあるし、実際そうなる予感がある。これは国際法の問題だろうが。
法律は時代や地域によって、変わりうるものだが、変わりうると言える空気があるのも時代差があると思う。先程の北朝鮮はいい国だとも言える。支持率100%の国家元首を戴けるのは、他に類を見ない。これは日本人の私からすると、北朝鮮は怪しい国だと思う。北朝鮮は独裁政治をしているからかもしれない。でも、北朝鮮の正式名称、朝鮮民主主義人民共和国は民主主義を標榜している。昔、社会科の先生が、民主主義にも、色々あると言っていたし、更に、独裁政治でも、過去にいい国があったともと言っていた。
でも、幸福を追求する権利がある国に産まれて良かったと思う。国には法があるということがわかったのと同じぐらい嬉しい。 -
いままで読んだ中で最もわかりやすい法学入門だった
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図書館の新刊を流し読み。非常に分かりやすく、平易な言葉で法学の全体像が掴めた。弁護士の勉強をしてみたいと思わせる一冊。やはり伊藤さんはスゴいと感じた。