幸せなひとりぼっち [DVD]

監督 : ハンネス・ホルム 
出演 : ロルフ・ラスゴード  バハー・パール  フィリップ・ベリ  イーダ・エングヴォル  カタリナ・ラッソン 
  • ポニーキャニオン
4.07
  • (35)
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  • (21)
  • (2)
  • (1)
本棚登録 : 180
感想 : 44
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988013301191

感想・レビュー・書評

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  • 2015年のスウェーデン映画です。ネット配信で、何かないかなあと思い、タイトルが面白いなあと思い鑑賞しました。とても良いです。邦題で失敗する海外作品が数多い中で、これはズバリハマった邦題です。59歳の初老の男、最愛の妻を亡くしたばかり、さらに40年以上真面目に務めた会社を突然解雇。頑固で偏屈、ご近所からも嫌われ者。何度も自殺を試みますが、うまくいかない。その度に過去の出来事を思い出します。子供の頃に亡くしたお母さんのこと、お父さんとのささやかながら幸せな生活。愛する妻との出会い、結婚生活。この妻役の女優さんが本当にチャーミングで、慈愛に満ちています。素敵な方です。そんな彼が、ある出会いをきっかけに変わって行きます。コメディと言っていいんでしょうか。私は随所で涙しました。62歳、独身、近くに友人と呼べる人もいない。そんな私は過度に主人公に思い入れが入ってしまいました。とても好きな映画です。

    • 本ぶらさん
      こんばんは。
      テイストは全然違いますけど、へこんだ時、私がよく見るのは「シティ・スリッカーズ」です。
      あと、ついこの間、「藍色夏恋」とい...
      こんばんは。
      テイストは全然違いますけど、へこんだ時、私がよく見るのは「シティ・スリッカーズ」です。
      あと、ついこの間、「藍色夏恋」という映画を見たんですけど、よかったですよ。
      大瀧詠一の「ロングバケーション」より、もう一つ前に戻れます(^^ゞ
      2021/06/09
    • yhyby940さん
      おはようございます。「シティ・スリッカー」懐かしいですね。なんか元気が出る作品でしたね。もう一度観てみたいですね。カウボーイ役の方、バグダッ...
      おはようございます。「シティ・スリッカー」懐かしいですね。なんか元気が出る作品でしたね。もう一度観てみたいですね。カウボーイ役の方、バグダッドカフェにも出てましたね。ありがとうございます。
      2021/06/09
  • 笑って、泣いて、最後にはしあわせな気分で終われる、ステキな映画でした。
    同じくお年寄りが主要人物(といっても今作の主人公は59歳とまだまだだが)の『ミス・シェパードをお手本に』でも思ったんだけど、「人に歴史あり」だな。
    どんな偏屈オヤジでも当たり前だけど過去があり、人生があり、もしかしたら愛する人もいたかもしれない。
    映画に限らず、リアルでもそうなんだろう。
    そう思い至らせてくれた。
    最初から最後まで、主人公の性格の根っこの部分は変わらない。
    真面目で頑固でお人好し。
    ただ閉じて固くなってた心が、柔らかく溶けていっただけ。

    映画は基本全部おとぎ話だと思うけど、こういうことってあるなあ、あってほしい。

    あとスウェーデンって福祉大国のイメージがあるけど、この映画の福祉局の描かれ方を見ると、いいことばっかじゃなさそう。

  • 妻に先立たれ、仕事もクビ、偏屈で近所づきあいも悪い孤独な老人、オーヴェ。もはや死ぬしかないと決心した男だが、自殺をしようとする度に近所のドタバタに巻き込まれる。しょうがなく、オーヴェは自殺を中断、その解決に乗り出す。

    そんなことが繰り返されるコメディーではじまり、次第にオーヴェの過去が明らかになる。それは両親の死、友人の病気、妻の事故、まだ見ぬ子の死。度重なる不幸で、うまく行かない人生を経て、ひとりぼっちになってしまったオーヴェにとって、自分の一方的な正義を通し、周囲を憎むことが習慣になってしまった。

    そんな孤独な頑固オヤジが再起する。彼は妻と一緒にいた頃を思い出し、過去を言い訳にせず、今を必死に生きることに決めたのだ。

    この作品の素晴らしさは、オーヴェのはっきりとした喜怒哀楽。物語の進行にしたがって増えていく彼の笑顔に癒やされ、幸せな気持ちになる。人間は頼りにされることで生きられる。そんなことを教えてくれる、いい作品だ。

    国内で大ヒットしたスウェーデン映画。そこではドイツ車とフランス車の国民派閥があるらしい。

  • 良い意味で、タイトル通りの映画でした!
    頑固で偏屈なおじいちゃんが亡くなった妻の元へ行こうと、何度も自殺を試みるがなかなか上手くいかず、周りに住んでいるご近所さんに振り回される。だけれども、ご近所さんと徐々に心通わしていく。その過程が優しくてとても好きです。
    人には人それぞれの人生や思い出がある、ということを教えてくれた作品でした。

  • 59歳には見えない偏屈な爺さん?オーベイを中心に心温まるストーリー。

    大好きな奥さんが亡くなり、早くあっちの世界に行きたいと思い自殺を何度もはかるが中々上手くいかない。
    そのうち近所に引っ越して来た住人に良い意味で巻き込まれ始める。

    孤独とは何か、死とは何か、人種や性別とは何かを考えさせられる。主人公は真っ直ぐで融通が利かないところがあるが、それは愛に溢れているからこそ他人を見過ごすことが出来ないのかもしれない。そんな人物が最後は奥さんの元に行けたかどうかは映画を観てのお楽しみ。^_^


  • 号泣作品
    人が助け合って生きている事が描かれていた。
    実は優しい主人公だから人を助けたばかりに自殺しようとしてもなかなか死ねないところが面白くも、死んだ妻が「生きて」って伝えてるようで号泣した。

    主人公が最期「生きてる」事を幸せそうに迎えられていてよかった。

  • 上質なヒューマンドラマ。
    甘すぎなくてちょうどいい。

    スウェーデン 2016年
    監督 ハンネス・ホルム
    主演 ロルフ・ラスゴード

    2017年アカデミー賞、外国語映画賞ノミネート


    2023.05.14追記
    星5つに変更。
    時間が経つにつれて、じわじわと良さが沁みてきた。
    細かく構成の時間を書き出したりして、内容分析もした。

    トム・ハンクスのアメリカ版「オットーという男」も観たが、全然浅いものになっていた。

    生い立ちと父とのエピソードがバッサリ切られているので、主人公に感情移入する度合いが低いし、妻が全てという切実さが薄い。妻もスェーデン版の快活なタイプと違ってなんかねっしょりしてて主人公との対比がはっきりしない。それで言うと主人公の若い時の俳優も小太りでパッとしない。スェーデン版では痩せ型で神経質で反骨な性格をよく表していた。
    妻との出会いも失意のどん底でだったスウェーデン版と違って、落とし物を拾ってあげるというもの。
    妻が車椅子になってからの奮闘も暴力沙汰みたいになっていて、スロープを夜なべして作ったスェーデン版エピソードとは大違い。
    主人公亡き後住民が見廻りを引き継ぐのも、アメリカ版は言葉で言わせてるがスェーデン版はその様子を映像で見せていて、その方がジンと来る。

    比較するとスェーデン版の構成の良さがよりよくわかることとなった。
    アメリカ版は、悲惨さを和らげようとしてるのかなぁ?誰でも受け入れられるように?その分深みは無くなる。

  • 隣りのおばちゃんとのやりとり、すばらしい。

  • ちょうど隣さんが引っ越してきた時に見ました。もちろんこんなドラマチックなことは起こりません。
    こうゆうめんどくさい近所付き合いを通して豊かな生き方になるのもいいのかもな。

  • 何気なく見たけど、オーヴェン大好きになった。
    若い時に見てたら、ここまで感動しなかったと思う

    妻に先立たれた、頑固じじいオーヴェン。
    後追い自殺を図るが、その度に発生する
    住宅街の問題を解決するために自殺を先送る。

    夫婦愛・友情愛・隣人愛・動物愛が
    詰め込まれた心洗われるスウェーデン映画。

    レビュー書いてて思ったが、
    いろんな要素を詰込み過ぎ?

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