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感想・レビュー・書評
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スプロール3部作の2作目▲入手した侵入ソフトで電脳空間に没入、防禦プログラム〈黒い氷〉により一命を落としかけたとき、データの虚空から神秘的な少女の声がきこえ▼あれから7年、生体素子技術により何が変わる?AIは神に近づいたのか?と社会の変化を楽めます。死から再生され企業離脱を請負う傭兵ターナーのハードボイルド。ダメンズが忘れられないメンヘラ画商マルリイの宇宙旅行。新米ハッカーなボビイのボーイミーツガール。後者二人は情緒的だったりおバカだったり、各視点で見聞きした情報による行動・判断を楽しむ作品(1986年)
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- 「ニューロマンサー」に続くスプロール三部作の2作目だが、1作目の数年後の設定らしく、ストーリーは独立している。相変わらず難読、かつ筋書きがちょっと物足りないが、その雰囲気や文体を楽しむ作品だと考えるのが良さそう(前作よりパンチに欠ける気がするのは2回目だからだろうか)。
- ターナー、マルリイ、ボビイの3人の目線で物語は進行し、終盤になってそれらが交わり始める構成。ターナーはミッチェルをマースからホサカへ移籍させる仕事(企業離脱)を請けた。マルリイは「コーネルの箱」を作るアーティストを探すようウィレクに雇われた。ボビイは初めてのランで命を落としかけるが、何者かに助けられた。
- ボビイの物語が一番「ニューロマンサー」っぽく電脳空間にジャックインしたりするのだが、それが全体の3分の1しかないので、個人的にはちょっと物足りなかった。シンドイけど、教養として三部作は読み切りたい。 -
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