カウント・ゼロ (ハヤカワ文庫SF) [Kindle]

  • 早川書房
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  • スプロール3部作の2作目▲入手した侵入ソフトで電脳空間に没入、防禦プログラム〈黒い氷〉により一命を落としかけたとき、データの虚空から神秘的な少女の声がきこえ▼あれから7年、生体素子技術により何が変わる?AIは神に近づいたのか?と社会の変化を楽めます。死から再生され企業離脱を請負う傭兵ターナーのハードボイルド。ダメンズが忘れられないメンヘラ画商マルリイの宇宙旅行。新米ハッカーなボビイのボーイミーツガール。後者二人は情緒的だったりおバカだったり、各視点で見聞きした情報による行動・判断を楽しむ作品(1986年)

  • - 「ニューロマンサー」に続くスプロール三部作の2作目だが、1作目の数年後の設定らしく、ストーリーは独立している。相変わらず難読、かつ筋書きがちょっと物足りないが、その雰囲気や文体を楽しむ作品だと考えるのが良さそう(前作よりパンチに欠ける気がするのは2回目だからだろうか)。
    - ターナー、マルリイ、ボビイの3人の目線で物語は進行し、終盤になってそれらが交わり始める構成。ターナーはミッチェルをマースからホサカへ移籍させる仕事(企業離脱)を請けた。マルリイは「コーネルの箱」を作るアーティストを探すようウィレクに雇われた。ボビイは初めてのランで命を落としかけるが、何者かに助けられた。
    - ボビイの物語が一番「ニューロマンサー」っぽく電脳空間にジャックインしたりするのだが、それが全体の3分の1しかないので、個人的にはちょっと物足りなかった。シンドイけど、教養として三部作は読み切りたい。

  • 小説

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著者プロフィール

ウィリアム・ギブスン
William Ford Gibson
米国のSF小説作家、脚本家。1948年、サウスカロライナ州コンウェイ生まれ。1984年発表の「ニューロマンサー」(ハヤカワ文庫刊)で長編小説デビュー。本作のヒットによって〝サイバーパンクSF〟と呼ばれる文学ジャンルが確立した。以後、「電脳」三部作、『ディファレンス・エンジン』、「橋」三部作など数多くの著作を発表している。ハリウッドからも早い段階から注目されていたものの、彼の原作である『ニューロマンサー』『クローム襲撃』なども映画化の案アナウンスは出るものの実現にはいたらなかった。ギブスンの関わった映像作品には以下がある。脚本を執筆した映画『JM』(1995)、短編『ニュー・ローズ・ホテル』を原作とした『ニューローズホテル』(1998)、テレビシリーズ『X-ファイル』の2エピソード(「キル スウィッチ」「ファースト・パーソン・シューター」)の脚本を執筆している。

「2022年 『ウィリアム・ギブスン エイリアン3』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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