生物はウイルスが進化させた 巨大ウイルスが語る新たな生命像 (ブルーバックス) [Kindle]

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  • 地と図が反転するような衝撃を受けた。

    一時期、『利己的な遺伝子』という著作が話題になったけれど、DNAがウイルスによって開発されたとすれば、私たち生物はウイルスの踏み台にすぎないのではないか。

    けれども本作を読むと「踏み台」という表現すら利己的であって、ウイルスは生物かどうかも判然としないものだから、ウイルスが自己保存を欲望しているとさえ言えない。
    そこには何の意味もない。

    でも意味がないというのはネガティブな意味ではなくて、それこそが存在するということなのだと実感。

  • ・ウイルスに感染さた細胞から真核生物が生まれたのではないか。
    ・ウイルス粒子を生産するのは、ウイルスに感染した細胞「ヴァイロセル」である。増殖するのはヴァイロセルである。

  • この説は奇想天外ながら素晴らしい。これが正しいかどうか、時間が検証するのだろうが、この発想は本当に感心した。

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著者プロフィール

武村政春(たけむら・まさはる)
東京理科大学教授。
巨大ウイルスの生態と進化にオタク的興味をもつ。
真核生物の起源にも多大なる興味。
現在は筋肉(筋トレは趣味ではなく、そのための単なる方法に過ぎない)にも大いなる興味をもっている。
もともとの専門は生化学とか分子生物学とか。
2001年細胞核ウイルス起源説を提唱。
2019年メドゥーサウイルスを発見。
出身は三重県津市。
1998年名古屋大学大学院医学研究科修了。
博士(医学)。

「2022年 『ウイルスの進化史を考える ~「巨大ウイルス」研究者がエヴィデンスを基に妄想ばなしを語ってみた~』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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