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感想・レビュー・書評
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アラフィフ世代は親のことをいろいろと考えることが出てきますね。
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好きだった話:
•美に理解のあるお父さんが娘に素敵な桜景色が見えるお部屋を残した話
•独身中年女性2人が親問題や仕事に奮闘しながらも、定期的に旅をして人生を楽しむ話 -
原田さんの本の中でも上位に入るくらい好き。
少し切なく、そして心温まる短編小説。
ひとつひとつの短編の中にも、芸術作品の表現、自然描写の表現、原田マハさんだなぁと思う描写がたくさん。
原田さんが書く、親と子の話がとても好き。たとえ仲良しじゃなかったとしても、親への伝えきれてない愛とか、心にきゅっとくるものがある。 -
物語の背景や、芸術が興味深い。
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・きっかけ
人生について考えて、読んでみたいなと思った
・感想
いろんな表現がとっても素敵だったし、建築もアートもちょこちょこでてきてたのしかった〜
「とろりと眠気のヴェールが降りてきて」の表現がすごく素敵だなと思った
どんな人生を歩みたいか…とふと思った時にまた読み返したいな。 -
短編6編のなかで、私が最も惹かれた物語が『最後の伝言』。
平林栄美、妹の真美が、母を見送る葬儀の場面から物語は綴られる。
母のトシ子は、美容師の腕一本で娘2人を育て上げ、亭主を喰わせて家庭を維持してきた。
髪結の亭主の三郎、通称サブちゃんは、これ以上ないぐうたら男で生活力はゼロ。
しかも放浪癖もあり、長期間家を空けて外の女性と過ごす事など珍しくはなかった御仁だ。
ただ一つの取り柄として、そんじょそこいらの俳優などは太刀打ちできないほどの色男で、どんな女性達のハートをも一瞬にさらってしまう程の魅力を擁していた。
そんな男の連れ合いになったトシ子は、C調男のイケメン旦那を一生喰わせて支えるのだと云う矜持を抱き、それを幸せとして噛み締めていた。
娘2人にとってもぐうたらな父親なのだが、子供の頃から超イケメンの父親が自慢だった。
娘たちへの優しさの表れの一つに、時折の帰宅時に手土産として、銀座不二家のケーキを買ってくれたりもした。
そんな優しさもある喪主となるべき父親が葬儀に顔を見せない。
当然喪主として、結婚以来喰わしてくれた髪結の妻を見送るものと皆が思っているにも関わらず、姿を見せない。
葬儀社の担当者から、栄美は喪主の変更を求められる。
さて、この後の展開は⋯⋯。 -
身近なひととの温かみのある交流が描かれていて読みやすかった
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年を重ねてからまた読みたい