- Amazon.co.jp ・電子書籍 (163ページ)
感想・レビュー・書評
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どれもアラフォー独身女性が主人公の短編集。
でも大切な人がいて、大切に思ってくれる人がいる。
外国の描写、食べ物の描写、建物の描写、風景の描写、どれも目に浮かぶようで、いますぐどこかに行きたくなってしまった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
読んだことないやと思って買ったものの、読んだことありました。笑
でもあんまり覚えていなかったので、しっかり読みました。
2回目に読んでも、心にじーんときました!
特に1つ目の「最後の伝言」が好きです。
あいにくこういうお父さんではなかったけど、お母さんのお父さんに対する気持ちはすごくよく理解できて。
最後にお父さんも現れてよかった。
短編で読みやすいので、寝る前のちょっとした読書時間とかにオススメです! -
短編集。大人の女性の葛藤。
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神様は、ちゃんと、1人に1つずつ、幸福を割り当ててくださっている
でもね、1番の幸福は、家族でも、恋人でも、友達でも、自分が好きな人と一緒に過ごす、ってことじゃないかしら
メキシコが誇る20世紀建築界の巨匠、バラガンの自邸は、世界遺産にも登録されている
人は、孤独になれる空間を必要としている
人は結局1人なのだと言う言葉がふと胸をえぐるけれど、でも、だからこそ誰かと心と心がつながる瞬間は奇跡的なもんなのだ
あなたを大切に思っている人は、必ずいる。このタイトルは著者から読者への真摯なメッセージなのである -
人と人との関わりをテーマとした短編集。
寝る前に1話ずつ、という感じで読んでいって、読みやすく面白かった。
どの話も、根底には愛情がテーマとなっており、それぞれの個性的な登場人物とともに、いろんな形での愛情表現がみられた。
描写の中で、アートや建築といった美術方面だけでなく、料理が重要なアイテムとして使われているのが印象的だった。 -
みんな誰かとともにいるが、みんなどこか孤独を抱え、だからこその大切を感じる。
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最初に読んだ小説『楽園のカンヴァス』が面白かった、原田マハ。
『楽園のカンヴァス』
https://booklog.jp/users/makabe38/archives/1/4101259615
美術館のキュレーターという過去の経歴を活かした、美術関連の小説、エッセーが印象に残っている作家さんです。
それとともに、何かにチャレンジする女性を描いた小説というのも、この作家さんは多く発表しています。
自分自身も『楽園のカンヴァス』を読んで以降、この方の作品をチェックして読んでいます。
文庫化された作品がないか調べたところ、この作品が電子書籍化されていたので、読んでみることにしました。
6つの作品で構成された、短編小説集です。
共通しているのは、主人公(語り手)が40代の独身女性であること。
そしてその主人公たちが、自らの”大切な人”との関係についてふりかえり、考え、語っていること。
その相手は親であったり、仕事上のパートナーであったりとさまざま。
この年代の女性がどのようなことで悩み、その悩みにどう向き合っているのか。
読者が共感できるような内容になっています。
男性読者の自分にも、自分にとって大切な人とは誰か、その人と自分はしっかり向き合っているか、一緒に過ごす時間を作ろうとしているか、楽しんでいるか・・・などなど、いろいろ考えさせられました。
心境描写等、ステレオタイプに感じる部分もありますが、これも読者の気持ちに寄り添うために、あえてそのような表現を選んでいるのだなと、受け取りました。
この作家さんは近年、精力的なペースで作品を発表をしているようなので、ついていけるように?今後もフォローしていきたいと思います。
『総理の夫』原田マハ
https://booklog.jp/users/makabe38/archives/1/B01MU9LLBK -
身につまされる、なんていうのはマハさんの感想文としてはふさわしくないんだろうけど、自分と同年代の女性が主人公の短編ばかりということでいたしかたない。みんな同じような思いで生きてんだろうなあ。泣けるのは身につまされるからというよりは、マハさんの描写がうまいからだな。