七十四秒の旋律と孤独 -Sogen SF Short Story Prize Edition- 創元SF短編賞受賞作 [Kindle]
- 東京創元社 (2017年7月28日発売)
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感想 : 8件
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- Amazon.co.jp ・電子書籍 (54ページ)
感想・レビュー・書評
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すばらしい読書体験をさせてもらった。短い中に濃密で美しい文章が散りばめられている。設定は使い古されたものだが、ワープ時(本作ではリーフ・スルー)のタイムラグである七十四秒間に起こる出来事をAIである紅葉の視点から描き、その中に彼の孤独と憧憬の念が込められている。「戦闘とは想像力の結実であるべきだ。たとえばそう、音楽のように。」この一文に痺れた。
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日本のSF短編です。
読んでいると映像が頭に浮かび、楽しめました。
テンポの良い、好みの文体です。
ほとんどがロボットの独白だからかも知れません。
このロボットは「心」を持っているので、凄いです。 -
2017/8/24読了。
すべてにおいてバランスの取れた作品だと思った。SFである前に短編小説として完成度が高い。ということは、ふだんSFを読まない人にも美しく読まれる作品であるはずだ。 -
短いけれども緊張感みなぎる傑作。それでいて詩のように美しい。絵が浮かんでくる。でも映像化はできないの。
Kindleでこの1編だけ100円で売っています。おすすめ。
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