七十四秒の旋律と孤独 -Sogen SF Short Story Prize Edition- 創元SF短編賞受賞作 [Kindle]

著者 :
  • 東京創元社
3.91
  • (6)
  • (10)
  • (4)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 55
感想 : 8
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (54ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • すばらしい読書体験をさせてもらった。短い中に濃密で美しい文章が散りばめられている。設定は使い古されたものだが、ワープ時(本作ではリーフ・スルー)のタイムラグである七十四秒間に起こる出来事をAIである紅葉の視点から描き、その中に彼の孤独と憧憬の念が込められている。「戦闘とは想像力の結実であるべきだ。たとえばそう、音楽のように。」この一文に痺れた。

  • 日本のSF短編です。
    読んでいると映像が頭に浮かび、楽しめました。
    テンポの良い、好みの文体です。
    ほとんどがロボットの独白だからかも知れません。
    このロボットは「心」を持っているので、凄いです。

  • 設定自体は特に革新的なものではないが、安定感がすごかった。
    宇宙空間という無音の中で、終盤の74秒間の戦闘がとても音楽的に描かれているところも素晴らしい。
    SFとして素晴らしい作品だった。

  • なぜ74秒?

  • 2017/8/24読了。
    すべてにおいてバランスの取れた作品だと思った。SFである前に短編小説として完成度が高い。ということは、ふだんSFを読まない人にも美しく読まれる作品であるはずだ。

  • 短いけれども緊張感みなぎる傑作。それでいて詩のように美しい。絵が浮かんでくる。でも映像化はできないの。
    Kindleでこの1編だけ100円で売っています。おすすめ。

全8件中 1 - 8件を表示

久永実木彦の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×