どこの家にも怖いものはいる (中公文庫) [Kindle]

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  • 中央公論新社
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感想・レビュー・書評

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  • なかなか怖くてそして終盤の謎解きは好き!
    さすが三津田さん。

  • めちゃくちゃ怖すぎた!!笑
    こんな純粋に怖い本を読んだの久しぶりです。
    ホラーは好きなジャンルなのでよく読むのですが、本当に不気味な怪談話を読んだのは久しぶりでした。

    ページをめくる手を止められないほど面白い本が読みたい人にお勧めします。
    でも怖がりな人にはお勧めしません。
    私もビビり散らかしながら読みましたもん笑

    ネタバレしたくないから内容には触れません!
    読んだ人みんな同じように怖がって欲しいので!

    これは実話なのか?
    それとも創作物なのか…?
    願わくば創作物であって欲しいです…怖すぎるので笑

  • スティーブン・キング氏の作品を中心にホラー小説を楽しんできだけど、小野不由美著の残穢を読んで、ジャパニーズホラー小説の面白しさに開眼した。怪異の連鎖の原因を探るというアプローチは私には斬新だった。このホラー小説では、一見繋がりのない怪異たちがどこか似ているその理由を、三津田信三氏と編集者の三間坂秋蔵氏が探っていく。掲載しれている5つの怪談もそれぞれの怖くて面白いのだが、二人のこの謎解きも面白い。謎に近づく二人にやがて怪談で起こってた怪異が身に降りかかることに…一読の価値ありのホラー小説。

  • ホラーミステリー大好きで終盤まで非常にわくわくしながら面白く読んでいただけに、肝心の謎解きのあっさり具合、妙に尻切れトンボに感じられる終わり方が、とても気になってしまいました。あまりにも期待しすぎたのが良くなかったのかな…。

  • 男性作家とイケメン編集者が、共通点のある実話怪談について仲良く推理してゆくお話。とても読みやすい本でした。本の構成からして虚と実の合間を楽しむ実話怪談ならではの面白さがよく出ていると思います。音の使い方も怪談レジェンド稲川淳二氏のセオリーどおり。

    似たテーマの『残穢』ほどの怖さは感じませんでしたが、どこかにあるかもしれない感じは体験させてもらえました。あとは作家と編集者の友情がひたすら微笑ましくて和みました。

    それにしても『精神病者私宅監置ノ実況』がまた当たり前のように実話怪談のネタ本になっているのはどうなのかとは思います。精神疾患患者への差別を助長するだけではないかと。

  • いくつかの『家』での怪異に関する文献。それぞれ別の住人、時代、場所であるはずだけど、微妙な類似点が見つかっていく。それらをつなぐ怪異の原点とは何なのか…

    どの話も怖い。共通点が見えそうで見えないところが余計に薄気味悪い。家が怖いのはいやだよなぁ…

  • 怪談を深掘りしていくことで、得体の知れないものが少しずつ浮かび上がっていく。
    別個の怪談の類似性を読み進めて探っていく過程が、非常に面白い。
    全体的に薄君の悪さが漂う内容で、濁り溜まるような恐怖がある良作です。

  • 「忌録」から興味を持って読んでみた。この作者の本を読むのは初めて。人物の名前等の共通点は確かにあるが、話の内容について新たな発見とまで言えるものは今のところ思いつかず。
    登場人物が途中で逃げ出さずにどんどん深入りしていくのが怖かった。「光子の家」の不気味さは群を抜いているな。
    ラストではほとんどの謎を解明したように見えるのだが「これ以上の深入りはやめよう」と言っているし、細かい謎も投げっぱなしで、より深い闇があるような雰囲気を残しているな。まあ個別のエピソードで語られていない部分を解明する趣旨ではないとは言っていたが、やっぱり考えたくなる。

  • 設定とかディティール、文体は好きなんだけど、自著の宣伝がくどすぎる
    作中に作品名とか出版社名出す必然が全然なかったのもあったよね?

    実話怪談っていう体裁を盛り上げるために実在の書籍をたくさん出したのかもしれないけど、どっちかというと滑ってる気がした

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著者プロフィール

三津田信三
奈良県出身。編集者をへて、二〇〇一年『ホラー作家の棲む家』でデビュー。ホラーとミステリを融合させた独特の作風で人気を得る。『水魑の如き沈むもの』で第十回本格ミステリ大賞を受賞。主な作品に『厭魅の如き憑くもの』にはじまる「刀城言耶」シリーズ、『十三の呪』にはじまる「死相学探偵」シリーズ、映画化された『のぞきめ』、戦後まもない北九州の炭鉱を舞台にした『黒面の狐』、これまでにない幽霊屋敷怪談を描く『どこの家にも怖いものはいる』『わざと忌み家を建てて棲む』がある。

「2023年 『そこに無い家に呼ばれる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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