- Amazon.co.jp ・電子書籍 (230ページ)
感想・レビュー・書評
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そういう見方もあるんだなーと参考になった。
「プリントされたものを見るのとホンモノを見るのはハイボールにウイスキーが入っているか、いないかほどの違いがある」というようなことを開高健さんが何かの本で主張していた。
まだ見ていないものもあったので是非生きているうちに見に行きたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
『楽園のカンヴァス』など、美術を扱った小説を中心に、精力的に作品を発表している小説家、原田マハ。
https://booklog.jp/users/makabe38/archives/1/4101259615
その原田マハが、名画を複数取り上げて解説している新書があると知り、電子書籍版で読むことにしました。
26枚の絵画を取り上げて、美術史上での位置付けや、著者自身の作品、作者に対する思いなどを、10ページ弱の短いサイクルで綴っています。
対象としている絵画は、ルソーやモネといった、著者が小説で題材にしてきた画家を含む、印象派以降の画家/作品が中心となっています。
ただしそれに加えて、ポンペイの壁画やルネッサンス期の画家、さらには日本人画家の作品も取り上げています。
時代的には順不同ですが、美術史全般を幅広く網羅するように選んだのかなと、想像しました。
それぞれの作品について、画家の略歴が紹介されています。
そして「なぜこの作品や画家が、評価されているのか」、「それまでの絵画との違いはなにか」といったことに、著者の見解が書かれています。
素人の自分にも、各作品がなぜ(値段を含めて)価値が高いと評価されているのか、ある程度理解することができました。
主観的なスタンスで書かれているので、解説書としては、慎重に読む必要があるかと思います。
しかし、この作家さんの、美術に対する思いが伝わってくる、文章の数々でした。
一部を除いて、まだ鑑賞したことがない作品ばかりでした。
副題にも「生きているうちに見るべき」とありますが、一つでも多くの作品と、向かい合ってみたいと思いました。
美術鑑賞に対する興味を、さらに膨らませてもらった一冊でした。
『モネのあしあと 私の印象派鑑賞術』原田マハ
https://booklog.jp/users/makabe38/archives/1/B01MXKGVWN
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26枚の絵画の作者、作品背景の概要が書かれているが、1枚が短いので、なるほどで終わってしまう。美術館の説明書きのような感じをうけた。
せっかく本として読むなら原田さんの他の作品みたいにして1枚1冊くらいの方がじっくり読めて、自分には合ってるかな。